【DRAGONGATE】シュン&帆希が一日3試合突破でタッグリーグ優勝 ダイヤの対戦要求にシュンがダイヤ・インフェルノ4・7後楽園投入を宣言 2025/3/31

 『Rey de Parejas 2025』兵庫・神戸サンボーホール大会が30日、行われ、シュン・スカイウォーカー&帆希が一日3試合を勝ち抜いてタッグリーグ戦「Rey de Parejas 2025」に優勝。シュンはダイヤ・インフェルノを4・7後楽園大会に投入すると宣言し、D'Courageとの対戦が決まった。

 3・4後楽園大会で開幕したタッグリーグ戦は3・29敦賀大会で公式戦全日程を終え、この日、最終戦を迎えた。AブロックはJACKY KAMEI&Riiitaが首位通過を果たし、オープン・ザ・ツインゲート王者・箕浦康太&ジェイソン・リーが2位で突破。Bブロックは豹&黒潮TOKYOジャパンが首位通過。シュン&帆希とKzy&ストロングマシーン・Jが同率2位に並んだ。

 シュン&帆希はこの日、決勝トーナメント進出チーム決定戦でKzy&マシーン・Jに勝利。続く準決勝でもKAMEI&Riiitaを撃破し、決勝進出を果たした。相手は準決勝で豹&黒潮を破った箕浦&ジェイソン。Z-Brats対決で優勝が争われた。シュンと箕浦はダイヤ・インフェルノ加入問題が原因で開幕戦から衝突。奇しくもタッグリーグの栄冠をかけて直接対決することになった。

 序盤からシュンと箕浦が対峙。シュンが右手を差し出し、箕浦が応じる構えをみせると、二人同時に蹴りを繰り出す化かし合いを展開した。場外戦に突入すると、箕浦がシュンを客席に叩きつけ、イス攻撃で痛めつける。一方でジェイソンも帆希を圧倒。ここから王者コンビが帆希に集中砲火を浴びせて主導権を握った。

 10分過ぎまで苦しい状況が続いた帆希だったが、箕浦にドロップキックを見舞って突破口。場外戦でジェイソンにイスを投げつける。シュンもイス攻撃で箕浦をいたぶり、エプロンへのバックドロップを敢行。リングに戻るとシュン&帆希は箕浦に的を絞り、シュンのトラースキック、帆希のトーキック、シュンのフロントハイキック、合体ネックブリーカードロップの波状攻撃を浴びせた。

 ならばとジェイソンが飛び込み、帆希を踏み台にしてのスイングDDTでシュンを突き刺した。帆希にはダイアモンドカッター、ドロップキック、変型バスターの猛攻。負けじと帆希がスイングネックブリーカードロップで反撃すると、シュンが串刺しフロントハイキック、ブラスターでたたみかける。帆希がコーナーに上がったものの、箕浦が雪崩式ダブルアームスープレックスで叩き落とした。

 箕浦がフライングラリアット、ジェイソンがラリアットを同時に決めて帆希を孤立させると、合体ジャーマンを敢行。あきらめない帆希も箕浦とジェイソンを鉢合わせにし、ジェイソンに飛びつきバッククラッカーをさく裂。トラースキック、飛びつきダイアモンドカッターで一気に攻め込んだ。

 シュンのスカイウォーカームーンサルトが自爆に終わると、箕浦が帆希にジャンピングニー、旋回式スクラップバスター、ジェイソンが顔面蹴りとたたみかけた。シュンが飛び込んでもジェイソンがトラースキック、箕浦がファルコンアローを立て続けにさく裂。合体技を狙ったが、帆希が駆けつけて不発に終わらせると、箕浦孤立化に成功した。すかさずシュンがフロントハイキック、帆希がトラースキックを同時発射。シュンがムーンサルトダブルニードロップ、帆希がファイアーバードスプラッシュを立て続けに投下して3カウントを奪った。

 シュン&帆希が過酷な一日3試合を戦い抜いてタッグリーグを制覇。弱冠20歳の帆希は昨年9月のデビューからわずか半年で初の栄冠獲りとなった。

 試合後、斎藤了GMから優勝トロフィーが贈呈。高笑いを上げたシュンは「どうだ? どうだ? どうだ? どうだって聞いてるんだ。どうだ? どうなんだ? 優勝したのはな、当たり前に天空の上を歩いているシュン・スカイウォーカー、そして、そのシュン・スカイウォーカーをデビューしたその日に選んだ、選ぶことが許された帆希だ」と勝ち誇った。「DRAGONGATE、申し訳ないな。こういう当たり前の結果がシュン・スカイウォーカーを大会にエントリーさせるということだ。そして帆希もこのたび天空からの景色を見ることができる」と言い放つと、箕浦&ジェイソンに向かって「これが結果だよ。戦って分かっただろ? お前たちがシュン・スカイウォーカーの隣で歩こうとしたこと、間違いでないかもしれない。お前たちは正しい道を歩いてるよ。これだけは言っとくよ。二度とシュン・スカイウォーカーにあらがうな。だから、これからもともに戦っていこう」と釘を刺した。

 「もう1個、箕浦に言っとくぞ。俺は常々、吉岡勇紀に対して、ある提言をしてきた。その提言とは、吉岡勇紀は吉岡勇紀として復帰するべきじゃない。彼はダイヤ・インフェルノとして俺たちと戦うべきなんだ。箕浦、そのことに口をはさむな」。シュンがそう言い放つと、D'Courageのドラゴン・ダイヤ、田中良弥がやってきた。

 かつてのインフェルノの正体は吉岡。3・4後楽園大会にインフェルノが乱入し、気を取られた菊田円が敗戦。以降、D'Courageの間にすきま風が吹いてしまっている。ダイヤは「俺たちD'Courageはお前が連れてきたニセ・ダイヤ・インフェルノのせいで大揉め中だ。でもな、このままお前の掌で転がされてD'Courageが空中分解なんてあってたまるか!」とキッパリ。シュンが「吉岡勇紀は考えを変えて、ダイヤ・インフェルノとして戦おうとしているからな」と揺さぶりをかけると、会場奥に菊田もやってきた。

 するとダイヤは「菊田、よく聞いとけ。俺がD'Courageをもう一度立て直す。全員がスッキリする答え俺が出してやるよ」と宣言。その手段として「場所はどこでもいい。ダイヤ・インフェルノ連れてこい。俺と勝負させろ」と直接対決を要求した。

 これを受けてシュンは「ドラゴン・ダイヤvsダイヤ・インフェルノ。その戦い、またこのリングで甦らせるの? お前にとってもトラウマじゃないのか? できるのか?」と挑発。「お前が望むんだったら、俺がその舞台用意してやるよ。4月7日、後楽園ホール。ダイヤ・インフェルノ&シュン・スカイウォーカー&箕浦康太vsドラゴン・ダイヤ&田中良弥、そして菊田円の3人だ」と提示した。

 これにはダイヤが「ちょっと待て。この戦いはダイヤ・インフェルノが吉岡さんじゃないってことを証明するための戦いだ。だからな、D'Courageは吉岡さんも入れた4人でいかせてもらう。お前らももう一人用意しろ」と反発したが、シュンは「無茶なこと言うなよ。ダイヤ・インフェルノ=吉岡勇紀なんだ。なのにダイヤ・インフェルノと吉岡勇紀が同じリングに上がる。そんなパラドックスが起こっていいのか?」と応じる気はさらさらなし。「俺にすべての権限があるんだ。俺が首を縦に振らなければダイヤ・インフェルノは現れない。このカードをのめないんだったら、お前はこの先もダイヤ・インフェルノと戦うことはできない。やるのかやらないのか、どっちだ?」と迫ると、ダイヤも「やるに決まってんだろ。その代わりダイヤ・インフェルノ必ず連れてこいよ」と受諾。シュンは「連れてきてやるよ。4月7日、後楽園ホールでシュン・スカイウォーカー、箕浦康太、そして狂気のダイヤ・インフェルノvsドラゴン・ダイヤ、菊田円、田中良弥、決定だ!」と宣言した。

 4・7後楽園大会に現れるインフェルノの中身がシュンの言う通り吉岡なのかはわからない。この戦いによってD'Courageの内紛に終止符を打つことになるのか、それとも空中分解の引き金となってしまうのか。D'Courageの今後がかかった戦いとなるのは間違いない。