プロレス/格闘技DX

『高木三四郎30周年プロジェクト「M&Aプロレス 〜MatchMake & Agent〜』上野恩賜公園野外ステージ(2024年4月9日)
○葛西純vs伊藤麻希×

　“デスマッチのカリスマ"葛西が“新時代のカリスマ"伊藤との異色対決を制した。

　試合は通常ルールにも関わらず、葛西がフォークボードや竹串を使うなど、ハードコアマッチのような様相に発展した。アメリカなどでデスマッチ経験も豊富な伊藤はピザカッターで対抗。葛西の額を切り裂いた。葛西必殺のリバース・タイガードライバーを食らっても2カウントで返した伊藤は中指を立て続ける意地を発揮。断ち切るように葛西は「デスペラード!」と叫びながらのロコモノを叩き込むと、ピンチェ・ロコで追い討ち。すかさずパールハーバー・スプラッシュを放って3カウントを奪った。

　マイクを取った葛西は「伊藤麻希ちゃん、まだ中指おっ立ててるのか? 俺っちも今日はお前に勝って、お前の鼻っ柱に中指をおっ立ててやろうかと思ってたがよ。今日はそういう気分じゃねぇ。伊藤ちゃん、中指じゃねぇ。人差し指だ。この意味わかるか? お前はナンバー1のエンターテイナーだ。そして、オンリーワンのレスラーだ」と伊藤を称賛。「今日はやってて楽しかったぜ。次またこのリングで会うときがあったら、中指立て合おうじゃねぇか。伊藤ちゃん、もう1回だ」と再戦に前向きな姿勢を見せてから退場した。

　すると伊藤は中指を立てながらマイクを持ち、「葛西純はカッコいいな! 伊藤は背中が3秒マットについただけで今日は負けてない。葛西純を必ず超える!」と宣言。「水曜の夜からこんなところに来ているなんて、よっぽど変なヤツか人生がうまくいってないヤツ。いいか、何があっても心の中で中指を立てろ。お前ら中指を立てろ!」と集まった観客にアピールすると、「お前らも最高、伊藤も最高。世界一かわいいのは〜!」と絶叫。観客も「伊藤ちゃ〜ん!」の叫びで呼応した。

　バックステージで葛西は「ナンバー1のエンターテイナープロレスラーの伊藤麻希。オンリーワンのプロレスラーの伊藤麻希を倒したってことは、今プロレス界で一番かわいいのは葛西純じゃねぇのか」と主張。「麻希ちゃん、悔しかったらもう一回、どこのリングでもいい。日本でも、DDTでも、東京女子でも、GCWでもいいぞ。もう1回やってやる」と再戦を受けて立つ構えをみせた。