プロレス/格闘技DX

『Windy City Riot 2025』アメリカ・Wintrust Arena(2024年4月11日※現地時間)
STRONG無差別級選手権試合 アイアンマンマッチ ○石井智宏vsゲイブ・キッド×

　石井が延長戦にもつれ込んだゲイブとのアイアンマッチを制し、STRONG無差別級王座を奪取した。

　ゲイブと石井は1・12サンノゼ大会でSTRONG王座をかけて対決し、30分時間切れドロー。ゲイブの要求を石井が受けて立ち、アイアンマンマッチによる再戦がシカゴで組まれた。試合は試合時間内に多くの勝利を手にした者が勝利。同点の場合、サドンデスの延長戦が行われる。

　試合前から近距離でにらみ合った二人は、開始早々、激しい張り手合戦を展開。ラリアットを何発も打ち合い、石井の垂直落下式ブレーンバスター、ゲイブのパイルドライバーを読み合う。ゲイブがバックドロップでぶん投げれば、石井もすぐさまラリアットでやり返した。

　その後も両者は逆水平合戦で何発も打ち合う意地の真っ向勝負を展開。ともに胸板が真っ赤に染まっていく。石井がバックドロップでぶん投げ、雪崩式ブレーンバスターを敢行。エルボー連打を浴びせると、真っ向から受け止めたゲイブは張り手でねじ伏せて譲らず。雪崩式ブレーンバスターは石井が阻止してパワーボムで叩きつけた。

　場外戦でも両者は逆水平合戦を展開。ゲイブがフライングショルダーを放ったが、石井が回避して客席に突っ込んでしまう。それでもゲイブはDDTで突き刺し、リングに戻すと雪崩式ブレーンバスター、ムーンサルトとたたみかける。むき出しの右ヒザをぶち込み、石井が頭突き連打を浴びせてもドクターボムで叩きつけて3カウントを奪った。

　ゲイブが先勝して勢いづいたところで残り時間5分となった。張り手合戦を連打で制した石井はスライディングラリアットを叩き込み、ヒザ蹴りを頭部に食らっても珍しい飛びつき腕ひしぎ逆十字で捕らえる。三角絞めに移行すると、ゲイブがパワーボムで叩きつけても離さず。ゲイブはたまらずタップした。

　1-1のイーブンとなり、残り時間は2分。腕攻めを続けた石井が垂直落下式ブレーンバスターを仕掛けたが、ゲイブは首固めで切り返し、ラリアットを叩き込む。ゲイブはカバーに入れずタイムアップとなり、サドンデスの延長戦に突入した。

　両者はラリアット合戦を展開し、ゲイブがカウンターで振り抜いて競り勝つ。パイルドライバーで突き刺すと、石井はギリギリでキックアウト。ドラゴンスープレックスで反撃し、ラリアット、延髄斬りの波状攻撃に出る。互いにラリアットを1カウントで返す意地を見せ、ゲイブがグラウンドコブラで丸め込んでニアフォールに追い込めば、石井は強烈なエルボーでねじ伏せた。

　お返しとばかりにパイルドライバーで突き刺したが、ゲイブもヒザ蹴りをぶち込んで譲らず。石井もフライングヘッドバットで徹底抗戦し、垂直落下式ブレーンバスターを敢行。ゲイブは返せず3カウントが入った。

　石井が30分超の鉄人戦の末、ゲイブを撃破。STRONG王座初戴冠となり、第8代王者に君臨した。その代償は大きく、試合後はダメージのため医務室に直行した。