【新日本】ニューマンがオーカーンとIWGPタッグ再戴冠、2冠獲りに弾み タイチ&石井迎撃へ 2025/4/26
『WRESTLING REDZONE in HIROSHIMA』広島サンプラザホール(2025年4月26日) IWGPタッグ王座決定戦 ○カラム・ニューマン&グレート-O-カーンvs後藤洋央紀&YOSHI-HASHI× ニューマンがYOSHI-HASHIを破り、オーカーンとIWGPタッグ王座再戴冠。5・4博多大会でのIWGP世界ヘビー級王座挑戦に向けて弾みをつけた。試合後、タイチ&石井智宏の挑戦表明を受諾し、初防衛戦が早くも決定的となった。 UNITED EMPIREのジェフ・コブとニューマンは4・5両国大会で内藤哲也&高橋ヒロムを破り、IWGPタッグ王座を戴冠。しかし、コブの新日本退団が急きょ決まったため、ベルトを返上することに。そこで、UNITED EMPIREのニューマン&オーカーンと元王者の“毘沙門"後藤&YOSHI-HASHIによる新王者決定戦が組まれた。5・4博多大会ではIWGP世界ヘビー級選手権試合「(王者)後藤vsニューマン(挑戦者)」を控えており、その前哨戦にもなった。 毘沙門が連係で先制したものの、オーカーンが得意の関節技で後藤の動きを止めると、流れは帝国軍に傾き、荒武者をしばらく孤立させた。しかし、後藤がなんとか追尾式ラリアットでオーカーンに一矢報いると、YOSHI-HASHIが奮闘して回復の時間を作る。そして、復活した後藤が登場するとニューマン相手に反撃開始。ニューマンのスピードに手を焼きながらも、裏GTRや牛殺しを繰り出した。止まらない後藤はGTWも決めて、先に勝機を掴む。 後藤は一気にGTRを狙うが、丸め込んで逃れたニューマンは、あえてラリアット合戦を仕掛ける。後藤が意地で競り勝ったものの、引かないニューマンはカウンターのハイキックをドンピシャリ。両者大の字になった。タッチをもらったYOSHI-HASHIはダメージが色濃いニューマンに次々と大技を連発。オーカーンがカットに飛び込んでも毘沙門はヘッドハンター&河津落としで返り討ちに。ニューマンには激烈一閃を決めると、必殺の消灯を仕掛ける。 しかし、猛抵抗を見せたニューマンが消灯を連続して防ぐと、オーカーンが急行し、すかさず合体技Imperial Dropで後藤を排除した。粘るYOSHI-HASHIは同士討ちを誘い、ニューマンにドラゴンスープレックスを決めたものの、そこにオーカーンが突っ込んでラリアットを振り抜く。ニューマンにゲキを飛ばしてYOSHI-HASHIを担ぎ上げたものの、YOSHI-HASHIは頂狩で切り返した。だが、斬り込んだニューマンがYOSHI-HASHIにランニングニーをズバリ。オスカッターにつなげると、最後はプリンスズカース(変型ブラディサンデー)で3カウントを奪った。 ニューマンがYOSHI-HASHIを下し、オーカーンとIWGPタッグ王座戴冠。返上したベルトを間髪入れずに取り戻した。後藤の2冠獲りを阻み、逆に自身の2冠獲りに弾みをつけたニューマンは、ロープを挟んだ状態で後藤とにらみ合うが、自信に満ちた表情を見せる。 毘沙門と入れ替わるように現れたのが、セミファイナルで内藤&ヒロムを破ったばかりのタイチ&石井だった。タイチは「おい、若い衆。後藤&YOSHI-HASHIに勝ったぐらいで世代が変わったと思うなよ。誰が辞めようが、誰が去っていこうが、新日本プロレスのファンたちよ。俺と石井智宏がいればな、この新日本プロレスは何も変わらねえんだよ!」と力強く叫んで拍手を巻き起こす。そして、「これからは俺らが中心になって、新日本プロレスをもっと変えてってやるからよ。おい、若いの2人。お前らがとったそのベルトが必要だ。俺ら2人に挑戦させろ」と挑戦表明した。 それを聞いたオーカーンは「窓際に追いやられたオッサンどもはあとがねえか。大変だな。こうやって若いヤツに噛みつくしかできなくなったか」と嘲笑すると、「そんな哀れな先輩様にチャンスを恵んでやるよ。いつでもいい。戦ってやるよ」と受諾。両チームはにらみ合った。 早くも時期挑戦者が決定的となると、ニューマンが改めてマイクを持つ。「ちょっと待ってください。暑いね。ごめんなさい。日本語メッチャ難しい。英語いいですか?」と流ちょうな日本語で確認すると、英語に切り換えて「みんなが言いたいことを俺はすべて見てきた。俺がIWGP世界ヘビー級王座を獲る可能性がないと言われていることに一瞬でも耳を傾けると思ったら大間違いだ」と断言し、至宝獲りを改めて宣言した。 そして、オーカーンは「史上初のTV王者のIWGPタッグ、そしてIWGPタッグとIWGP世界ヘビー級を巻く2冠王者の御前だ。ひれ伏せ、愚民ども」とアピール。「後藤革命? あいつがIWGP世界ヘビーを獲って何が起きた? 何にも変わってねえよ。タイチ&石井もそうだ。あのオッサン世代がな、トップを獲ったところで、起こるのは反逆者が生まれたり、動乱の時代が生まれただけだ。そうだろ?」と上の世代を厳しく批判して、世代闘争の図式を強調する。そのうえで「この動乱の新日本プロレスを収められるのは新しい選手だ。新しい選手が新しい息吹をこの新日本プロレスに植え付けてやる。それができるのは、フランシスコ・アキラ、テンプラリオ、カラム・ニューマン、グレート-O-カーン、そうUNITED EMPIREの力だ。ひれ伏せ愚民ども!」と高らかに宣言し、広島大会を締めくくった。 内藤の新日本離脱に端を発し、図らずも新日本マットに世代闘争の気運が高まる中、ニューマンが2冠獲りに向けて勢いを加速させる結果に。革命を推進する王者・後藤は博多決戦でベルトを守り切ることができるのか。それともニューマンが勢いのままに2冠王へと駆け上がるのか。 【試合後のニューマン&オーカーン、アキラ、テンプラリオ】 ▼アキラ「ヘイヘーイ、イェア!」 ▼ニューマン「(※マスク姿のテンプラリオに対して)それで飲めるのか?」 ▼アキラ「俺が2本とも飲むよ(笑)」 ▼オーカーン「さぁパーティー、パーティー!」 ▼ニューマン「パーティだ」 ▼テンプラリオ「(※アキラがテンプラリオの分まで缶ビールを受け取ると)ありがとう、友よ!」 ▼オーカーン「(※英語で)おめでとう! 乾杯!」 ▼アキラ「(※日本語で)カンパーイ!」 ▼オーカーン「(※カラムに向かって、IWGPタッグのベルトを指差しながら英語で)よくやった、IWGP王座二冠を目指せ。(※テンプラリオにも英語で)IWGPジュニアチャンピオンを目指せ。(※イスに座りベルトを見せながら)アァ、これで史上初のTV王座とIWGPタッグだ。その前はKOPWとIWGPタッグ、その前は感謝状とIWGPタッグ。それも全て初挑戦でタッグチャンピオンになっちまったよ。しかもしかも、全部相手をパートナーを変えてだ。これで余がタッグの名手ということがバカにでも、愚民にでもわかったろう。でも、わかってないヤツらがいるみたいだ。オイ、タイチ、石井、そして後藤! なんつったっけ、タイチは? オッサン、若い衆がチャンピオンになっても変わんねぇ? どの口が言ってんだよ! (※テーブルをバンと叩いて)貴様らが何年も新日本にいて、何も起こせなかった! その不甲斐なさが今だろうが! 貴様らが今さら獲ったところで何が変わるんだよ! 何も変わらなかったろう! ドンドンドンドン歯車が狂っていっちまってんじゃねぇのか、今の新日本は! それをこの若いチームが、若いヤツが、最年少のヤツが新日本プロレスを変えようって頑張ってるんだろう? まぁでもいいよ。それが生贄に自らなってくれるっつうんだからな。もうな、窓際族はいらねぇんだよ。余たちが処刑して、貴様らを終わらせてやるよ」 ▼ニューマン「(※オーカーンの力説を聞いた後で)これにどう続けばいいんだよ…。そうだな、エンパイア内の雰囲気があまり良くないって話。SNSでオールドボーイズが口論をしてるけど、そんなことは重要じゃない。(※他のメンバーに対して)そうだろう、重要じゃないだろう? 俺は重要だと思わない。なぜなら新日本には今、新世代が出てきているから。エンパイアにも第2世代が出てきているから。(※オーカーンを指差しながら)結成当初のメンバーの1人もまだいるけど、その1人のジェフが去った。オージー・オープンも去った。オスプレイも去った。だからこそ、新日本の新世代が台頭してきていて、俺がそれを担ってる。まずはIWGP世界ヘビー級王座を獲るところから始まるぞ。ゴトー、俺の愛するもの全てに誓って、そのベルトをお前から獲ってやる。さぁ、ビールを飲み干しに行こう」 ▼オーカーン「(※ベルトを持って立ち上がりながら)史上初を手にしたカラムが史上初の最年少獲ってやるよ。それでこそ時代が変わるだろう」 ▼ニューマン「(※日本語で)サイネンショー、サイネンショー。(※再び缶ビールを手に取って日本語で)カンパイ!」 ▼アキラ「(※日本語で)カンパーイ!」 ▼オーカーン「ヘイ、テンプラリオ、(※テンプラリオとグータッチをしながら)貴様もIWGPジュニアを獲れ」 ▼テンプラリオ「イェア!(※と言って、腰にベルトを巻く仕草をする)」 ▼オーカーン「(※引き上げながら)エンパイアの時代だ。革命だ! 帝国の時代だ」 【後藤の話】「信じらんねぇよ。この毘沙門が負けただと……。タッグとしての負けもそうだけど、世界ヘビー王者としてこんなに屈辱なことはねぇよ。(5・4)福岡、タッグの借りは、福岡……(※肩にかけたIWGP世界ヘビーのベルトを指差しながら)シングルで返してやるよ。OK、俺にも火が付いたぜ!」 【YOSHI-HASHIの話】「クソ!正直くやしいよ。今日、間違いなく、俺たちがベルトを獲るはずだった……でも、ひさしぶりのタッグタイトル、まだこんなんじゃ終わらないから。この広島サンプラザ、俺が東京ドームの権利証かけて闘った場所。俺はな、その前日に生まれて初めてギックリ腰して、もう会場に来た時、俺は動けなかったんだよ。歩けなくて。痛み止め飲んで、座薬入れて、それで新日本の社員の人に、『痛み止め飲んで様子見てください』って言われて。でも、試合順ドンドン回ってくるだろ? いまさらもう、『できません』なんて言えないから、俺は最悪四つん這いで這ってでもリングに行こうと思った。そんな、強い気持ちで俺は試合に負けはしたけど、でも俺はリングに立つことができたよ。いままでいろんな苦境があった。でも、俺は必ず乗り越えてきた。今日、また負けたかもしんねーけど、これじゃ終わらねえからな。いままで乗り越えてきたように、俺は絶対、また立ち上がるからな」
『WRESTLING REDZONE in HIROSHIMA』広島サンプラザホール(2025年4月26日)
IWGPタッグ王座決定戦 ○カラム・ニューマン&グレート-O-カーンvs後藤洋央紀&YOSHI-HASHI×
ニューマンがYOSHI-HASHIを破り、オーカーンとIWGPタッグ王座再戴冠。5・4博多大会でのIWGP世界ヘビー級王座挑戦に向けて弾みをつけた。試合後、タイチ&石井智宏の挑戦表明を受諾し、初防衛戦が早くも決定的となった。
UNITED EMPIREのジェフ・コブとニューマンは4・5両国大会で内藤哲也&高橋ヒロムを破り、IWGPタッグ王座を戴冠。しかし、コブの新日本退団が急きょ決まったため、ベルトを返上することに。そこで、UNITED EMPIREのニューマン&オーカーンと元王者の“毘沙門"後藤&YOSHI-HASHIによる新王者決定戦が組まれた。5・4博多大会ではIWGP世界ヘビー級選手権試合「(王者)後藤vsニューマン(挑戦者)」を控えており、その前哨戦にもなった。
毘沙門が連係で先制したものの、オーカーンが得意の関節技で後藤の動きを止めると、流れは帝国軍に傾き、荒武者をしばらく孤立させた。しかし、後藤がなんとか追尾式ラリアットでオーカーンに一矢報いると、YOSHI-HASHIが奮闘して回復の時間を作る。そして、復活した後藤が登場するとニューマン相手に反撃開始。ニューマンのスピードに手を焼きながらも、裏GTRや牛殺しを繰り出した。止まらない後藤はGTWも決めて、先に勝機を掴む。
後藤は一気にGTRを狙うが、丸め込んで逃れたニューマンは、あえてラリアット合戦を仕掛ける。後藤が意地で競り勝ったものの、引かないニューマンはカウンターのハイキックをドンピシャリ。両者大の字になった。タッチをもらったYOSHI-HASHIはダメージが色濃いニューマンに次々と大技を連発。オーカーンがカットに飛び込んでも毘沙門はヘッドハンター&河津落としで返り討ちに。ニューマンには激烈一閃を決めると、必殺の消灯を仕掛ける。
しかし、猛抵抗を見せたニューマンが消灯を連続して防ぐと、オーカーンが急行し、すかさず合体技Imperial Dropで後藤を排除した。粘るYOSHI-HASHIは同士討ちを誘い、ニューマンにドラゴンスープレックスを決めたものの、そこにオーカーンが突っ込んでラリアットを振り抜く。ニューマンにゲキを飛ばしてYOSHI-HASHIを担ぎ上げたものの、YOSHI-HASHIは頂狩で切り返した。だが、斬り込んだニューマンがYOSHI-HASHIにランニングニーをズバリ。オスカッターにつなげると、最後はプリンスズカース(変型ブラディサンデー)で3カウントを奪った。
ニューマンがYOSHI-HASHIを下し、オーカーンとIWGPタッグ王座戴冠。返上したベルトを間髪入れずに取り戻した。後藤の2冠獲りを阻み、逆に自身の2冠獲りに弾みをつけたニューマンは、ロープを挟んだ状態で後藤とにらみ合うが、自信に満ちた表情を見せる。
毘沙門と入れ替わるように現れたのが、セミファイナルで内藤&ヒロムを破ったばかりのタイチ&石井だった。タイチは「おい、若い衆。後藤&YOSHI-HASHIに勝ったぐらいで世代が変わったと思うなよ。誰が辞めようが、誰が去っていこうが、新日本プロレスのファンたちよ。俺と石井智宏がいればな、この新日本プロレスは何も変わらねえんだよ!」と力強く叫んで拍手を巻き起こす。そして、「これからは俺らが中心になって、新日本プロレスをもっと変えてってやるからよ。おい、若いの2人。お前らがとったそのベルトが必要だ。俺ら2人に挑戦させろ」と挑戦表明した。
それを聞いたオーカーンは「窓際に追いやられたオッサンどもはあとがねえか。大変だな。こうやって若いヤツに噛みつくしかできなくなったか」と嘲笑すると、「そんな哀れな先輩様にチャンスを恵んでやるよ。いつでもいい。戦ってやるよ」と受諾。両チームはにらみ合った。
早くも時期挑戦者が決定的となると、ニューマンが改めてマイクを持つ。「ちょっと待ってください。暑いね。ごめんなさい。日本語メッチャ難しい。英語いいですか?」と流ちょうな日本語で確認すると、英語に切り換えて「みんなが言いたいことを俺はすべて見てきた。俺がIWGP世界ヘビー級王座を獲る可能性がないと言われていることに一瞬でも耳を傾けると思ったら大間違いだ」と断言し、至宝獲りを改めて宣言した。
そして、オーカーンは「史上初のTV王者のIWGPタッグ、そしてIWGPタッグとIWGP世界ヘビー級を巻く2冠王者の御前だ。ひれ伏せ、愚民ども」とアピール。「後藤革命? あいつがIWGP世界ヘビーを獲って何が起きた? 何にも変わってねえよ。タイチ&石井もそうだ。あのオッサン世代がな、トップを獲ったところで、起こるのは反逆者が生まれたり、動乱の時代が生まれただけだ。そうだろ?」と上の世代を厳しく批判して、世代闘争の図式を強調する。そのうえで「この動乱の新日本プロレスを収められるのは新しい選手だ。新しい選手が新しい息吹をこの新日本プロレスに植え付けてやる。それができるのは、フランシスコ・アキラ、テンプラリオ、カラム・ニューマン、グレート-O-カーン、そうUNITED EMPIREの力だ。ひれ伏せ愚民ども!」と高らかに宣言し、広島大会を締めくくった。
内藤の新日本離脱に端を発し、図らずも新日本マットに世代闘争の気運が高まる中、ニューマンが2冠獲りに向けて勢いを加速させる結果に。革命を推進する王者・後藤は博多決戦でベルトを守り切ることができるのか。それともニューマンが勢いのままに2冠王へと駆け上がるのか。
【試合後のニューマン&オーカーン、アキラ、テンプラリオ】
▼アキラ「ヘイヘーイ、イェア!」
▼ニューマン「(※マスク姿のテンプラリオに対して)それで飲めるのか?」
▼アキラ「俺が2本とも飲むよ(笑)」
▼オーカーン「さぁパーティー、パーティー!」
▼ニューマン「パーティだ」
▼テンプラリオ「(※アキラがテンプラリオの分まで缶ビールを受け取ると)ありがとう、友よ!」
▼オーカーン「(※英語で)おめでとう! 乾杯!」
▼アキラ「(※日本語で)カンパーイ!」
▼オーカーン「(※カラムに向かって、IWGPタッグのベルトを指差しながら英語で)よくやった、IWGP王座二冠を目指せ。(※テンプラリオにも英語で)IWGPジュニアチャンピオンを目指せ。(※イスに座りベルトを見せながら)アァ、これで史上初のTV王座とIWGPタッグだ。その前はKOPWとIWGPタッグ、その前は感謝状とIWGPタッグ。それも全て初挑戦でタッグチャンピオンになっちまったよ。しかもしかも、全部相手をパートナーを変えてだ。これで余がタッグの名手ということがバカにでも、愚民にでもわかったろう。でも、わかってないヤツらがいるみたいだ。オイ、タイチ、石井、そして後藤! なんつったっけ、タイチは? オッサン、若い衆がチャンピオンになっても変わんねぇ? どの口が言ってんだよ! (※テーブルをバンと叩いて)貴様らが何年も新日本にいて、何も起こせなかった! その不甲斐なさが今だろうが! 貴様らが今さら獲ったところで何が変わるんだよ! 何も変わらなかったろう! ドンドンドンドン歯車が狂っていっちまってんじゃねぇのか、今の新日本は! それをこの若いチームが、若いヤツが、最年少のヤツが新日本プロレスを変えようって頑張ってるんだろう? まぁでもいいよ。それが生贄に自らなってくれるっつうんだからな。もうな、窓際族はいらねぇんだよ。余たちが処刑して、貴様らを終わらせてやるよ」
▼ニューマン「(※オーカーンの力説を聞いた後で)これにどう続けばいいんだよ…。そうだな、エンパイア内の雰囲気があまり良くないって話。SNSでオールドボーイズが口論をしてるけど、そんなことは重要じゃない。(※他のメンバーに対して)そうだろう、重要じゃないだろう? 俺は重要だと思わない。なぜなら新日本には今、新世代が出てきているから。エンパイアにも第2世代が出てきているから。(※オーカーンを指差しながら)結成当初のメンバーの1人もまだいるけど、その1人のジェフが去った。オージー・オープンも去った。オスプレイも去った。だからこそ、新日本の新世代が台頭してきていて、俺がそれを担ってる。まずはIWGP世界ヘビー級王座を獲るところから始まるぞ。ゴトー、俺の愛するもの全てに誓って、そのベルトをお前から獲ってやる。さぁ、ビールを飲み干しに行こう」
▼オーカーン「(※ベルトを持って立ち上がりながら)史上初を手にしたカラムが史上初の最年少獲ってやるよ。それでこそ時代が変わるだろう」
▼ニューマン「(※日本語で)サイネンショー、サイネンショー。(※再び缶ビールを手に取って日本語で)カンパイ!」
▼アキラ「(※日本語で)カンパーイ!」
▼オーカーン「ヘイ、テンプラリオ、(※テンプラリオとグータッチをしながら)貴様もIWGPジュニアを獲れ」
▼テンプラリオ「イェア!(※と言って、腰にベルトを巻く仕草をする)」
▼オーカーン「(※引き上げながら)エンパイアの時代だ。革命だ! 帝国の時代だ」
【後藤の話】「信じらんねぇよ。この毘沙門が負けただと……。タッグとしての負けもそうだけど、世界ヘビー王者としてこんなに屈辱なことはねぇよ。(5・4)福岡、タッグの借りは、福岡……(※肩にかけたIWGP世界ヘビーのベルトを指差しながら)シングルで返してやるよ。OK、俺にも火が付いたぜ!」
【YOSHI-HASHIの話】「クソ!正直くやしいよ。今日、間違いなく、俺たちがベルトを獲るはずだった……でも、ひさしぶりのタッグタイトル、まだこんなんじゃ終わらないから。この広島サンプラザ、俺が東京ドームの権利証かけて闘った場所。俺はな、その前日に生まれて初めてギックリ腰して、もう会場に来た時、俺は動けなかったんだよ。歩けなくて。痛み止め飲んで、座薬入れて、それで新日本の社員の人に、『痛み止め飲んで様子見てください』って言われて。でも、試合順ドンドン回ってくるだろ? いまさらもう、『できません』なんて言えないから、俺は最悪四つん這いで這ってでもリングに行こうと思った。そんな、強い気持ちで俺は試合に負けはしたけど、でも俺はリングに立つことができたよ。いままでいろんな苦境があった。でも、俺は必ず乗り越えてきた。今日、また負けたかもしんねーけど、これじゃ終わらねえからな。いままで乗り越えてきたように、俺は絶対、また立ち上がるからな」