【新日本】テンプラリオ返り討ち、デスペラードがIWGPジュニアV5 王者でスーパージュニア出場へ 2025/4/29
『レスリング肥前の国』佐賀・SAGAアリーナ(2025年4月29日) IWGPジュニアヘビー級選手権試合 ◯エル・デスペラードvsテンプラリオ× IWGPジュニア王者のデスペラードが、新日本・本格参戦を始めたCMLL世界ミドル級王者テンプラリオを辛くも破って5度目の防衛に成功。王者として今年のベスト・オブ・ザ・スーパージュニアに出場することが決定的となった。 4・4後楽園でクラーク・コナーズを壮絶なノーDQ戦の末に破ったデスペラード。その試合後にVTRで挑戦表明したのがCMLLのテンプラリオだった。リスクを恐れない豪快な空中殺法で知られ、現在もCMLL世界ミドル級王座を保持するトップルチャドール。その後『UNITED EMPIRE』にも加入し、新日本・本格参戦もスタートさせたうえでのIWGPジュニア初挑戦だった。 のっけからデスペラードと闘志むき出しで火花を散らしたテンプラリオは、メキシコ式と日本式を融合させた“メヒポン"スタイルを体現。猛烈なトペを放った一方で、左腕への非情な集中砲火もみせて主導権を握った。 中盤にはサスケスペシャルや飛びつきフランケンシュタイナーも鮮やかに繰り出して見せ場を連発すると、デスペラードのギターラ・デ・アンヘルも飛びつき腕十字で切り返し、マフラーホールド狙いも複雑なジャベで切り返して王者を追い込み続けた だが、デスペラードも必死にエスケープし、テンプラリオ必殺のエル・テンプロだけは、かろうじて阻止し続ける。逆に一気のピンチェ・ロコ発射に成功したものの、ダメージがたたってカバーが遅れ、3カウントには至らない。 ならばと垂直落下式のリバースタイガードライバーで追い打ちをかけたものの、屈さぬテンプラリオも泥臭い鉄拳攻撃で応戦だ。それでもデスペラードはロコ・モノで黙らせるや、二発目のピンチェ・ロコ発射に成功。辛くも5度目の防衛に成功した。 佐賀メインを舞台にIWGPジュニア王座5度目の防衛に成功したデスペラードは「見ての通り、テンプラリオは素晴らしい選手だ。ルチャもできりゃあ、俺みたいなプロレスラー相手にも、一線級の試合ができる」と新たな手強いライバル出現を歓迎。「こっからまだアイツは来るぞ、日本に。1回挑戦して失敗したからって、あきらめるようなタマじゃねえだろ。後藤さん見てみろ。新日本所属の人間が何べん失敗したと思ってる? 1回の失敗で、すぐダメだとか思うなよ。いくらでもかかってこい」とメッセージを送った。 コナーズ戦とはまた別のベクトルで王者としての熱戦を重ねたデスペラード。「手前ミソですけど、今まで自分が戴冠してきた中では、一番ちゃんとチャンピオンしてられてるんじゃないでしょうか」と自己評価した王者は「それもこれもやっぱり、挑戦者があれだけの覚悟をもって、技を持って、それでやっぱり気持ちを持ってきてくれるから、だからやりがいがある。だからこっちも火がつくし、楽しくなるし。そういうことで、このベルトっつうのは、どんどんどんどん価値が生まれるのだと思います」と続けた。 これで王者としてのスーパージュニア出場が決定的に。とはいえ「なんか『優勝できたら挑戦権利ありますよ』みたいなのもまあ……言っちゃえばそうかもしれないけど、あれは別に挑戦者決定戦ってわけじゃないから。今んところ、これ(ベルト)持ったまま俺はスーパージュニアに出れるよっていう」と強調。次は主役としてジュニアの祭典の“価値"を上げる闘いが始まる。 【デスペラードの話】「痛え……(※と漏らしながら用意されていたイスに座る)。オーーーーーー(※と言いながら痛みに耐え、祝杯用に用意されていた缶ビールを空けて、途中で『すいませんね、お仕事中に。失礼』と断りを入れながらも1本を一気に飲み干す)。ああ、おいしい……(※と言いながらテーブルに顔を突っ伏す。少し間を開けてから顔を上げる)。リング上で言った通りです。あー、いててててて……。やっぱり、いろんな国から狙われるベルトっちゅうのが、IWGPなんじゃないですかね? 名前の通り。GPの“G"がなんのGかは、まあ、わかんないですけど……。インターナショナル・レスリング・ンー・プリックスでしょ? 国際的にいきましょうよ。まあ、コナーズも海外ですけども……。やっぱり、ノーランクのどんなスタイルの人間とやっても勝つ。それは当たり前のこととして。まあ、闘いだからね、勝った負けたは必ずあるからね。絶対、担保しなきゃいけないのは、ベルトを持ってる以上、カッコ悪い試合はできないってことで……。今んとこ、手前ミソですけど、今まで自分が戴冠してきた中では、一番ちゃんとチャンピオンしてられてるんじゃないでしょうか。それもこれもやっぱり、挑戦者があれだけの覚悟をもって、技を持って、それでやっぱり気持ちを持ってきてくれるから、だからやりがいがある。だからこっちも火がつくし、楽しくなるし。そういうことで、このベルトっつうのは、どんどんどんどん価値が生まれるのだと思います。次は誰だ? 基本的に、まあ『(BEST OF THE)SUPER Jr.』優勝するとさ、挑戦権っちゅうか、言い方難しいんですけど、あのー、ねえ……そのシリーズで一番強かったヤツっていうのは、優勝者じゃん? すぐ『SUPER Jr.』始まるじゃないですか。なんか『優勝できたら挑戦権利ありますよ』みたいなのもまあ……言っちゃえばそうかもしれないけど、あれは別に挑戦者決定戦ってわけじゃないから。今んところ、これ(ベルト)持ったまま俺は『SUPER Jr.』に出れるよっていう……今のところ(次の)チャンピオンシップ決まってないもんね? 俺が忘れてなけりゃだけど。今終わったばっかだからね。さて『SUPER Jr.』、誰がかかってくる? ブロック分けはまだ? 出てない? 出た? 出てないか……。それすらもやっぱり、頭に入れてられるほど、余裕がなかったし、見てわかった通り、テンプラリオは素晴らしい選手だ。ルチャもできりゃあ、俺みたいなプロレスラー相手にも、一線級の試合ができる。こっからまだアイツは来るぞ、日本に。1回挑戦して失敗したからって、あきらめるようなタマじゃねえだろ。後藤さん見てみろ。新日本所属の人間が何べん失敗したと思ってる?(苦笑) 1回の失敗で、すぐもうダメだとか思うなよ。いくらでもかかってこい」 【テンプラリオの話】「失敗に終わったとは思っていない。強い印象を残せたんじゃないかな。自分の実力でメジャー団体にたどり着き、数々の相手と闘ってきた。そして、世界的に価値あるタイトルを懸けた試合に臨んだ。だから俺は勝者とも言えるだろう。これからもハードワークを続けるぜ。“ゲレーロ(戦士)"であるテンプラリオは、ニュージャパン、UNITED EMPIREのメンバーだ。そして日本は、俺のホームだよ。グラシアス」
『レスリング肥前の国』佐賀・SAGAアリーナ(2025年4月29日)
IWGPジュニアヘビー級選手権試合 ◯エル・デスペラードvsテンプラリオ×
IWGPジュニア王者のデスペラードが、新日本・本格参戦を始めたCMLL世界ミドル級王者テンプラリオを辛くも破って5度目の防衛に成功。王者として今年のベスト・オブ・ザ・スーパージュニアに出場することが決定的となった。
4・4後楽園でクラーク・コナーズを壮絶なノーDQ戦の末に破ったデスペラード。その試合後にVTRで挑戦表明したのがCMLLのテンプラリオだった。リスクを恐れない豪快な空中殺法で知られ、現在もCMLL世界ミドル級王座を保持するトップルチャドール。その後『UNITED EMPIRE』にも加入し、新日本・本格参戦もスタートさせたうえでのIWGPジュニア初挑戦だった。
のっけからデスペラードと闘志むき出しで火花を散らしたテンプラリオは、メキシコ式と日本式を融合させた“メヒポン"スタイルを体現。猛烈なトペを放った一方で、左腕への非情な集中砲火もみせて主導権を握った。
中盤にはサスケスペシャルや飛びつきフランケンシュタイナーも鮮やかに繰り出して見せ場を連発すると、デスペラードのギターラ・デ・アンヘルも飛びつき腕十字で切り返し、マフラーホールド狙いも複雑なジャベで切り返して王者を追い込み続けた
だが、デスペラードも必死にエスケープし、テンプラリオ必殺のエル・テンプロだけは、かろうじて阻止し続ける。逆に一気のピンチェ・ロコ発射に成功したものの、ダメージがたたってカバーが遅れ、3カウントには至らない。
ならばと垂直落下式のリバースタイガードライバーで追い打ちをかけたものの、屈さぬテンプラリオも泥臭い鉄拳攻撃で応戦だ。それでもデスペラードはロコ・モノで黙らせるや、二発目のピンチェ・ロコ発射に成功。辛くも5度目の防衛に成功した。
佐賀メインを舞台にIWGPジュニア王座5度目の防衛に成功したデスペラードは「見ての通り、テンプラリオは素晴らしい選手だ。ルチャもできりゃあ、俺みたいなプロレスラー相手にも、一線級の試合ができる」と新たな手強いライバル出現を歓迎。「こっからまだアイツは来るぞ、日本に。1回挑戦して失敗したからって、あきらめるようなタマじゃねえだろ。後藤さん見てみろ。新日本所属の人間が何べん失敗したと思ってる? 1回の失敗で、すぐダメだとか思うなよ。いくらでもかかってこい」とメッセージを送った。
コナーズ戦とはまた別のベクトルで王者としての熱戦を重ねたデスペラード。「手前ミソですけど、今まで自分が戴冠してきた中では、一番ちゃんとチャンピオンしてられてるんじゃないでしょうか」と自己評価した王者は「それもこれもやっぱり、挑戦者があれだけの覚悟をもって、技を持って、それでやっぱり気持ちを持ってきてくれるから、だからやりがいがある。だからこっちも火がつくし、楽しくなるし。そういうことで、このベルトっつうのは、どんどんどんどん価値が生まれるのだと思います」と続けた。
これで王者としてのスーパージュニア出場が決定的に。とはいえ「なんか『優勝できたら挑戦権利ありますよ』みたいなのもまあ……言っちゃえばそうかもしれないけど、あれは別に挑戦者決定戦ってわけじゃないから。今んところ、これ(ベルト)持ったまま俺はスーパージュニアに出れるよっていう」と強調。次は主役としてジュニアの祭典の“価値"を上げる闘いが始まる。
【デスペラードの話】「痛え……(※と漏らしながら用意されていたイスに座る)。オーーーーーー(※と言いながら痛みに耐え、祝杯用に用意されていた缶ビールを空けて、途中で『すいませんね、お仕事中に。失礼』と断りを入れながらも1本を一気に飲み干す)。ああ、おいしい……(※と言いながらテーブルに顔を突っ伏す。少し間を開けてから顔を上げる)。リング上で言った通りです。あー、いててててて……。やっぱり、いろんな国から狙われるベルトっちゅうのが、IWGPなんじゃないですかね? 名前の通り。GPの“G"がなんのGかは、まあ、わかんないですけど……。インターナショナル・レスリング・ンー・プリックスでしょ? 国際的にいきましょうよ。まあ、コナーズも海外ですけども……。やっぱり、ノーランクのどんなスタイルの人間とやっても勝つ。それは当たり前のこととして。まあ、闘いだからね、勝った負けたは必ずあるからね。絶対、担保しなきゃいけないのは、ベルトを持ってる以上、カッコ悪い試合はできないってことで……。今んとこ、手前ミソですけど、今まで自分が戴冠してきた中では、一番ちゃんとチャンピオンしてられてるんじゃないでしょうか。それもこれもやっぱり、挑戦者があれだけの覚悟をもって、技を持って、それでやっぱり気持ちを持ってきてくれるから、だからやりがいがある。だからこっちも火がつくし、楽しくなるし。そういうことで、このベルトっつうのは、どんどんどんどん価値が生まれるのだと思います。次は誰だ? 基本的に、まあ『(BEST OF THE)SUPER Jr.』優勝するとさ、挑戦権っちゅうか、言い方難しいんですけど、あのー、ねえ……そのシリーズで一番強かったヤツっていうのは、優勝者じゃん? すぐ『SUPER Jr.』始まるじゃないですか。なんか『優勝できたら挑戦権利ありますよ』みたいなのもまあ……言っちゃえばそうかもしれないけど、あれは別に挑戦者決定戦ってわけじゃないから。今んところ、これ(ベルト)持ったまま俺は『SUPER Jr.』に出れるよっていう……今のところ(次の)チャンピオンシップ決まってないもんね? 俺が忘れてなけりゃだけど。今終わったばっかだからね。さて『SUPER Jr.』、誰がかかってくる? ブロック分けはまだ? 出てない? 出た? 出てないか……。それすらもやっぱり、頭に入れてられるほど、余裕がなかったし、見てわかった通り、テンプラリオは素晴らしい選手だ。ルチャもできりゃあ、俺みたいなプロレスラー相手にも、一線級の試合ができる。こっからまだアイツは来るぞ、日本に。1回挑戦して失敗したからって、あきらめるようなタマじゃねえだろ。後藤さん見てみろ。新日本所属の人間が何べん失敗したと思ってる?(苦笑) 1回の失敗で、すぐもうダメだとか思うなよ。いくらでもかかってこい」
【テンプラリオの話】「失敗に終わったとは思っていない。強い印象を残せたんじゃないかな。自分の実力でメジャー団体にたどり着き、数々の相手と闘ってきた。そして、世界的に価値あるタイトルを懸けた試合に臨んだ。だから俺は勝者とも言えるだろう。これからもハードワークを続けるぜ。“ゲレーロ(戦士)"であるテンプラリオは、ニュージャパン、UNITED EMPIREのメンバーだ。そして日本は、俺のホームだよ。グラシアス」