【GLEAT】SBK&TAKUMA「負けたら二度とかかわってくんな」、山村&鬼塚は危機感も奪還宣言 6・1G-INFINITY戦調印式 2025/5/30

 6・1後楽園大会のG-INFINITY選手権試合「SBK&TAKUMAvs山村武寛&鬼塚一聖」の調印式が30日、都内で行われた。

 5・25神戸大会で渡辺壮馬と組んで王者TOKYO BAD BOYSとノンタイトル戦で対戦した山村はTAKUMAにピンフォール勝ち。鬼塚との同級生タッグによる挑戦を表明し、6・1後楽園大会でのG-INFINITY王座戦が決まった。

 山村&鬼塚のG-RIZEコンビはともに黒のジャケット&パンツに白のインナーとおそろいの服装で会見に臨み、息ピッタリ。山村は「時と場合によりますけど、顔を見ただけでこいつの言いたいこと、考えてること、お互い分かる。だから俺は今、挑戦するなら鬼塚一聖しかいない」と指名した理由を説明し、鬼塚も「付き合いの長さだけが全てではないけど、俺と山村は15歳から一緒にやっとるから。一緒に過ごして、同じ練習して、今GLEATのリングに立って、そのタッグのベルト挑戦まで来た。あとはそれを腰に巻くだけや」と長年培ってきた絆を強調した。

 これまでG-RIZEは2・22後楽園大会で渡辺&ジュンジェ、5・18名古屋大会でジュンジェ&JDリーがG-INFINITY王座に挑んだもののTOKYO BAD BOYSの軍門に下ってきた。「必ずここで結果を残さないとG-RIZEもあとがない」と危機感をむき出しにした山村は「お前らのタッグベルト奪い取るのは、山村&鬼塚の桜ノ宮タッグ」と言い切ってみせた。

 迎え撃つSBK&TAKUMAはこれが6度目の防衛戦。メキシコでもタイトルマッチを重ね、ベルトを守り抜いてきたとあって、TAKUMAは「毎回、対戦相手が違う、急きょ決まる試合もある。そんな中で何してくるかわからない選手がたくさんいるわけで。そんなヤツらを相手にしてたら、この鬼塚一聖&山村武寛イージーでしょ。もう何してくるかなんて読み読みですよ」と自信満々に豪語した。

 G-RIZEとのタイトルマッチはこれが3度目。「渡辺壮馬は多すぎた。今回、鬼塚一聖入ってきて、そこはちょっと楽しみだけど」とうんざりといった様子のTAKUMAは「G-RIZE、お前ら、これ負けたら二度と俺らにかかわってくんなよ。くどいんじゃ、お前ら」と要求。SBKは「とにかく俺らTOKYO BAD BOYS、TAKUMA&SBK。この試合勝って、このベルトをまたメキシコに持ち帰るから」と予告した。

 TOKYO BAD BOYSはこの一戦を最後にメキシコへと戻り、いつGLEATマットに帰ってくるかわからない。ということは、その間、GLEATマットでG-INFINITY王座戦が行われない状況となる。「彼らメキシコにベルトを持って帰るって、彼らの経験値だけなんですよね。GLEATに何かっていうのがない」と指摘した鬼塚は「彼らはGLEATじゃないんでしょうがないと思うんですけど、GLEATにこのG-INFINITYのタイトルマッチがない、チャンピオンがいないっていうのはGLEATにとって良くないので、この状況は今すぐにでもやめなきゃいけないので、それは僕らが責任もってやります」とG-INFINITY不在を阻止するためにも奪還を誓った。

【会見の模様】

▼鬼塚「GLEAT、G-RIZEの鬼塚一聖です。次の後楽園で鬼塚一聖&山村武寛のG-INFINITY挑戦が決まり、今日この調印書にサインしたことで正式に決定しました。対戦相手のチャンピオン二人にも思うことはあるんですけど、まずは鬼塚一聖としては、この今隣に座っている山村武寛とまずはG-INFINITY挑戦までたどり着けたと。それを非常にうれしく思います。1年前、博多で山村と組んで当時チャンピオンのCIMAとカズ・ハヤシに挑戦しました。あの時はG-RIZEというユニットはそもそもなく、お互い違うユニットにいたにもかかわらず挑戦しましたが、今回はG-RIZEという同じユニットになって挑戦することになりました。チャンピオンの二人もメキシコでサバイバルですか。一緒に生活して、世界各国を回ってやってきたことでしょう。それはGLEATのファンのみんなも選手も俺たちも認めてる。付き合いの長さだけが全てではないけど、俺と山村は15歳から一緒にやっとるから。一緒に過ごして、同じ練習して、今GLEATのリングに立って、そのタッグのベルト挑戦まで来た。あとはそれを腰に巻くだけや。今日も俺と山村は…立ってもらっていい? (山村と並び立ち)会見やっていったら、どうよ? この上下、中まで一緒の色。(SBK&TAKUMAに向かって)ちょっと立ってみい、お前ら。何が合ってんねん? お前ら。靴みせてよ。(TAKUMAがサンダルを見せると)それは揃ってる以前にナメすぎやろ、会見。これがすべてやないけど、これが俺たちや。これがTOKYO BAD BOYSや。6月1日、後楽園必ず勝ちます。楽しみにしててください」

▼山村「鬼塚一聖に付随して言うと、G-RIZE、今までこいつらが日本で防衛したうち2回G-RIZEが挑戦してる。1回目が壮馬とジュンジェで、2回目はJDリーとジュンジェが挑戦して2回とも負けてる。G-RIZEとしてもあとがない。必ずここで結果を残さないとG-RIZEもあとがない。お前らのタッグベルト奪い取るのは、山村&鬼塚の桜ノ宮タッグ。必ず獲ろうぜ」

▼鬼塚「おう」

▼SBK「桜? 桜宮? 桜ノ宮タッグ? 結構、俺こいつらのこと知ってんだよ。特に鬼塚。確か二人、野球部で、鬼塚がレギュラーで山村が確か補欠な」

▼鬼塚「逆な。俺に言わせるな」

▼SBK「鬼塚とはあんまり公にはなってないけど、ちょっとした絡みが実はあるんだよ。で、初めて同じリングに上がったのが札幌だったな。でもお前はG-RIZEに入りたいばかりで、俺らのサポートも何もせず、お前が試合をぶち壊して、その日は負けたけど。で、結局こいつは名古屋か? G-RIZE入りしたの。俺らJDリーとジュンジェとタイトルマッチやって、終わったあとにな、こいつらずっと見てたんだよ。なんかあるんだろうなは思ったけど、まさかこんなタイトルかけて俺らの日本最終戦、後楽園でやるとはな。全力で桜ノ宮タックぶっ潰して、俺らがまたメキシコにこのG-INFINITYのベルトを持って帰って、メキシコでまた暴れようぜ」

▼TAKUMA「OK! 6月1日、SBKとこの俺TAKUMA日本凱旋最終試合。その相手が鬼塚一聖、山村武寛。うーん、正直言って何も思わん。すまん。かかわりも今まで何回かGLEATのリングに上がって戦ってきたけど、この二人とは1、2回ぐらいか。G-RIZE多すぎるな」

▼SBK「壮馬と何回やっとるんや」

▼TAKUMA「渡辺壮馬は多すぎた。今回、鬼塚一聖入ってきて、そこはちょっと楽しみだけど。G-RIZE、お前ら、これ負けたら二度と俺らにかかわってくんなよ。くどいんじゃ、お前ら。いいか? 返事は? 鬼塚、返事は?」

▼SBK「元気がウリちゃうんか? 鬼塚、返事しろよ。横浜の時も見たぞ。負けたら坊主って坊主にしてないやろ、お前」

▼鬼塚「する言ってへんわ」

▼SBK「そうか。とにかく俺らTOKYO BAD BOYS、TAKUMA&SBK。この試合勝って、このベルトをまたメキシコに持ち帰るから」

▼TAKUMA「OK! 変なこと言いすぎたら、後ろで見てる鈴木社長にあとからお叱りいただくと思いますので、このへんで切り上げたいと思います。以上!」

――パートナーを鬼塚選手に選んだ理由は?

▼山村「今、乗りに乗っている男・鬼塚一聖。鬼塚一聖とはホンマに時と場合によりますけど、顔を見ただけでこいつの言いたいこと、考えてること、お互い分かるよな? だから俺は今、挑戦するなら鬼塚一聖しかいないと、G-RIZEのみんな、壮馬もジュンジェもJDリーも負けてる中で鬼塚一聖となら、このTOKYO BAD BOYS、根性で勝てると俺は思いました。だから鬼塚一聖を選びました」

▼鬼塚「僕も全く同じ理由です」

――G-RIZE入りしての心境は?

▼鬼塚「控えめに言っても夢が叶ったなというところですね。いろんなユニットがGLEATにもプロレス界にもあって、いろんな成り立ち、できた背景とか、加入した背景ってあると思うんですけど、声のでかさでユニットに入ったのは僕以外にいないと思っていて。しかも、だいたいそういうのって一回やって入れるかどうかとか、そんなもんじゃないですか。僕は一回、北海道でダメで、もう一回追試って名古屋でクリアして入ったんで、他のG-RIZEメンバー含め、いろんなユニットのメンバーいる中で、入れた喜びっていうのは他の人たちと比べ物にならないと思います。だからこそ、今G-RIZEとしてここに座っている。もしかしたらG-RIZEじゃない鬼塚一聖で今ここにいた可能性もあるので、今G-RIZEとしてここに座れていることがうれしく思います」

――王者組の二人はメキシコで防衛戦を重ねてきたことでプラスになっていることはある?

▼TAKUMA「毎回、対戦相手が違う、急きょ決まる試合もある。そんな中で何してくるかわからない選手がたくさんいるわけで。そんなヤツらを相手にしてたら、この鬼塚一聖&山村武寛イージーでしょ。もう何してくるかなんて読み読みですよ。連係もわかります。あれやってくるんだろ? どうせ。あの技やってくるだろ? もう読み読みやで。こっちはテクニックが違うんや」

▼SBK「だから警戒すべきは鬼塚のスピアーと、あと途中のウラカンと、山村は張り手とヒザからの回し蹴りが終盤やってくるから。そこをうまくかわせれば、もう俺らの流れだし、正直言って負けるとは1ミリも思ってないし。たぶんファンのみんなが見ても俺らが勝つって予想だろうから。普通に後楽園のセミ、会場盛り上げて沸かせたうえで、こいつら潰してメキシコに帰ります」

▼鬼塚「いや、全然わかってないですね、やっぱり。何の技をやるとか、そういうところなんて。今いい質問していただいたなと思って。彼らメキシコにベルトを持って帰るって、彼らの経験値だけなんですよね。GLEATに何かっていうのがないので。彼らはGLEATじゃないんでしょうがないと思うんですけど、GLEATにこのG-INFINITYのタイトルマッチがない、チャンピオンがいないっていうのはGLEATにとって良くないので、この状況は今すぐにでもやめなきゃいけないので、それは僕らが責任もってやります」