【新日本】「幸せな時間」を再び NEVER王者として2度目のG1へ「誰にも勝てる自信がある」 ボルチン・オレッグ インタビュー 2025/7/12

 昨年、初出場を果たしたボルチン・オレッグはNEVER無差別級王者として『G1 CLIMAX 35』に挑む。シングル連戦で「幸せな時間」を堪能した1年前との違いはシングル王者となったことでつかんだ自信。棚橋弘至超えなどテーマの多い真夏の祭典へ向けて「誰にも勝てる自信がある」と豪語し、その先にIWGP世界ヘビー級王座獲りを見据えている。


【ボルチン・オレッグ インタビュー】

――まず昨年のG1についてお聞きします。初めてG1という舞台を経験してどんなことを感じましたか?

▼オレッグ「最初、予選で矢野さん、棚橋さん、タイチさんに勝ってG1出場を決めて、メチャクチャうれしくて。優勝目指してやってたけど、難しいかなと思いまた。でもG1で毎日毎日シングルの試合して、いろんな人と試合して、あっという間に終わったけど、一番楽しいシリーズだったですね。もちろん体もきついけど、夏だから暑い中でいっぱい試合して、凄く楽しかったです。幸せな時間だったですね」

――G1を戦い抜いた中でプラスになったことはありましたか?

▼オレッグ「G1はシングルが多いから、NEW JAPAN CUPと違う。NEW JAPAN CUPは一回負けたら終わりだけど、G1は1試合負けても次の試合で気持ち切り替えて勝てばいいから。その中で戦って、いろいろ勉強になって、プロレスラーとして経験して、いろんな意味で強くなったと思いますね。初G1だったけど、いろんな経験があったから。一回経験したら次はもっと戦いやすいなと思いますね」

――昨年との違いはNEVER王者としての出場です。意識の違いはありますか?

▼オレッグ「そうですね。NEVERのチャンピオンだけじゃなくて、(KONOSUKE)TAKESHITAという強い選手に勝てたから、誰にも勝てる自信あるし、自分のパワーとかいろいろな自信になってますね」

――今年はAブロックにエントリーし、棚橋弘至選手と同ブロックになりました。昨年は出場者決定戦で勝利していますが、もしかしたらこれが最後の対戦となるかもしれません。

▼オレッグ「最後の対戦になるんだったら、ここは勝たなきゃいけないと思いますね。負けちゃったら、もうできなくなっちゃうし。来年、棚橋さん引退だから、みんなとシングルやる予定だけど、棚橋さんと試合できるのは凄くうれしいですね。去年、棚橋さんと一緒に組んでいろいろ学んで、一緒のチームだから試合やりたいと思わなかったけど、引退を発表した時から、棚橋さんとシングルやりたかったですね。G1だと普通のシングルじゃないから、もっと気持ちも入るし」

――どんな思いで棚橋選手との対戦に臨みますか?

▼オレッグ「去年、棚橋さんとシングルして1年2ヵ月ぐらい経ってるから、この1年間、私がどういうプロレスラーになったか棚橋さんに見せたいですね。永田(裕志)さんと(対戦した時と)一緒な感じですけど、それを棚橋さんに伝えたいですね。試合終わった後の棚橋さんのコメントが楽しみですね。もし悪いところがあったら、どこを修正した方がいいとか棚橋さんからアドバイス欲しいですね」

――棚橋選手から認められたら、それも自信になりますね。

▼オレッグ「はい。棚橋さんも今、シングルの試合が多くてコンディションが良くなってますね。見てたらコンディションが凄く良くて、前のゲイブ(・キッド)との試合も凄くメチャクチャ良かったですね。最後のシングルだから絶対勝たなきゃいけないと思うし。去年勝ったのに今年負けたらダメだから、絶対勝てるように頑張りたいと思います」

――Aブロックのメンバーで特に意識する選手はいますか?

▼オレッグ「みんな意識してるんですけど、負けた選手は特に意識してますね。辻(陽太)とデビッド・フィンレー。2回連続で負けるのは嫌なので、その二人に勝ちたい気持ちがありますね。ずっとやりたかったけど、1年経ってやっと当たるから、その二人にリベンジしたい。それと去年当たらなかった選手は凄く楽しみですね。上村(優也)選手、今年はやれるんで、それも楽しみにしてますね」

――辻選手、上村選手といった新世代はやはり意識しますか?

▼オレッグ「そうですね。二人だけじゃなく、みんな新時代のトップになりたいと言うんだけど、彼らにも勝たないといけないですね。大岩(陵平)もいるし、人によってレスリングスタイルが違うけど、それも楽しみですね」

――優勝戦で当たりたい相手はいますか?

▼オレッグ「ザック(・セイバーJr.)さんと試合したいですね。G1勝っていけばザックさんと試合できると思うから。それと鷹木(信悟)選手もいるから。前のNEW JAPAN CUPで負けて凄く悔しいから。それとゲイブ選手も新時代で、『俺が新日本だ』って言ってますけどね。それとTAKESHITA。その3人が楽しみですね」

――ザック選手、あるいはゲイブ選手との優勝戦が実現すればチャンピオン対決になりますね。

▼オレッグ「GLOBALチャンピオンか世界ヘビーチャンピオン。鷹木もゲイブも戦い方は好きだし、その4人の試合の内容とか戦い方が好きだから、その4人と当たったら凄く楽しみだと思います。A勝てたらザックさんとできるから。ザックさんと私、ヤングライオンの時にTV王座に挑戦したんですけど負けて、タッグマッチでも負けて、2回負けてる。2年経ってなかなか当たらないからザックさんにリベンジしたいですね。IWGPもあるかもしれないし、いいストーリーだと思いますね

――当時からザック選手と再戦したいという思いがずっとあったんですね?

▼オレッグ「ずっと思ってたけど、2回のNEW JAPAN CUPと2回のG1で違うブロックだったから、なかなか当たらなかったですね」

――優勝戦でザック選手と戦うというのがモチベーションになりそうですね?

▼オレッグ「そうですね。ザックと試合やりたかったら、ここで勝つしかないから。頑張って勝ってG1の決勝で当たるかもしれないから楽しみ。2回負けてるからG1決勝で勝って、そのあともう一回IWGPで2対2にしたいですね」

――去年の初出場はオレッグ選手優勝を予想する声は少なかったかもしれませんが、NEVER王者として出場する今年、オレッグ選手の優勝を予想する声が多いかもしれませんね。

▼オレッグ「去年だと俺、まだみんなヤングライオンだと思って、こいつまだ顔じゃないって言ってる人もいたかもしれない。今年はNEVERチャンピオンだから、そんなこと言ったらおかしいじゃないですか。自分の中でもベルト持って、もっと自信ができたし」

――G1初優勝を果たしたら、やりたいことはありますか?

▼オレッグ「もちろんIWGPですね。それが一番やりたいことですね。NEVERも持ってるし、NEVERとIWGP(のダブルタイトルマッチ)でやったら面白いじゃないですか。ザックさんにも勝ちたいし。でも、G1のあとはまだ考えてなかったですね。とりあえずG1に集中してます。Aブロック1位に残れるように頑張りたいですね。そのあとは先のことだから。もしIWGPとNEVERを獲ったら私と試合やりたい人がメチャクチャ増えると思う。それは楽しみですね。全員やります。シングルが好きだから、シングルベルト持って試合いっぱいできますね。それも新しいストーリーになります。そういう目標もあるしね、凄く楽しみですね」

――新しいといえば、今年のG1でオレッグ選手が優勝すれば新しい新日本が出来上がるかもしれないですね。

▼オレッグ「自分のストーリーっていうのが上がるような感じになりますね。G1で上に上がるチャンスですよね。そのチャンスをちゃんとつかんでいかないといけないと思いますね。G1で勝ったらIWGP挑戦やる、それが一番カッコいいと思う。G1は出てる人も強い選手しかいないから」

――では、楽しみしかないですね?

▼オレッグ「楽しみしかない。今年のG1で去年と同じ言葉を言いたいですね。『今年のG1は幸せなシリーズだった』って。それプラス結果を残して言いたいですね」