【NOAH】「離婚」で渦中のHAYATAが遠藤と熱闘Wフォール 遠藤は「最高だよ、お前」 2025/7/27

『SUNNY VOYAGE 2025〜令和6年能登半島地震復興支援チャリティー大会〜』石川県産業展示館3号館(金沢市/2025年7月27日)
△遠藤哲哉vsHAYATA△

 「離婚」で渦中にあるHAYATAが連夜のシングル熱闘。この日の金沢大会では遠藤とWフォール決着の熱闘を繰り広げ、遠藤からも「最高だよ」とラブコールを送られたものの、当の本人は沈黙を貫いた。

 HAYATAは金髪夫婦対決となった7・19後楽園大会のGHCジュニア王座戦で王者YO-HEYに敗退。タイトルマッチで初めて"夫"に敗れたHAYATAは、試合後には突じょ「離婚」を通告し、場内がどよめくなかで謎を残して姿を消した。

 所属ユニット『情熱RATEL'S』色すら消して前夜の京都大会に現れたHAYATAは、同じ小川良成門下の佐々木憂流迦と徹底した技巧勝負を繰り広げた。そして今宵の金沢大会では遠藤相手の一騎打ちに臨んだ。

 試合は裏の裏まで読み合う技巧戦となった。HAYATAは序盤からテクニック全開の執ような左腕への一点集中攻撃を展開。遠藤の反撃をことごとく潰していく。しかし、耐え抜いた遠藤はパワーボム式バックブリーカーから腰狙いで反攻。攻守が次々と入れ代わるシーソーゲームで観客の目を釘つけにした。

 互いに決定打を許さずに、ハイレベルな丸め込み合戦でも決着はつかない。スキを突いた遠藤がエクスプロイダーから神の右膝を叩き込んだものの、HAYATAも意地の403インパクトを決めて、両者大の字に。どちらも懸命に立ち上がると、遠藤がトーチャーラックボムから再び攻勢に出るが、HAYATAも猛抵抗。一気に振り切ろうとした遠藤がブレーンバスターを決めた瞬間、HAYATAが足を絡めると、遠藤も同時に押さえ込みを狙うが、レフェリーは両手で3カウントを数え上げた。

 熱闘の末のダブルフォール決着。試合後には遠藤から「俺はこのNOAHに復讐するために来た。それは今も変わらない。HAYATA、この際、ハッキリ言わせてもらうよ。最高だよ、お前。俺は人としていいものはいい、悪いものは悪いと言える人間でありたい。とにかく練習していることだけはわかる。誰かが『100回の練習よりも1回の実戦だ』って言ってたけど、それも一理あるよ。それもわかるけど、100回の練習やって、1回の実戦やれば、その倍強くなれる。俺はそういう人間が大好きだから」と絶賛され、「NOAHとか、DDTか関係なく、俺はあの人ともっともっとやりたいと思ってる。対戦相手としても、隣に立ってあの人の技術を盗むのもいい」とラブコールも送られたが、当の本人は沈黙を貫いた。“独り身"となったHAYATAはどこへ向かうのか。

【遠藤の話】「ああ、(左腕を押さえて)痛えよ。(ペットボトルを見て)全然冷えてねえ。俺はこのNOAHに復讐するために来た。それは今も変わらない。HAYATA、この際、ハッキリ言わせてもらうよ。最高だよ、お前。俺の根っこには復讐という言葉がある。ただ、俺は人としていいものはいい、悪いものは悪いと言える人間でありたい。それが、それこそが最高の一流のプロレスラーだと思っているから。やっぱあの人のプライベートとかはわからないし、ゲラかどうかもわからないけど、ひとつだけ。あの人はとにかく練習していることだけはわかる。誰かが『100回の練習よりも1回の実戦だ』って言ってたけど、それも一理あるよ。それもわかるけど、100回の練習やって、1回の実戦やれば、その倍強くなれる。俺はそういう人間が大好きだから。NOAHとか、DDTか関係なく、俺はあの人ともっともっとやりたいと思ってる。対戦相手としても、隣に立ってあの人の技術を盗むのもいい。これから楽しくなるな」