【WWE】王者ナオミ欠場でイヨの女子世界王座挑戦消滅 ロクサーヌに敗戦、アスカ&カイリとの関係に亀裂 2025/8/12

 ロウが現地時間11日、カナダ・ケベック州ケベックシティで行われ、イヨ・スカイの女子世界王座挑戦が王者・ナオミの欠場で消滅。ロクサーヌ・ペレスとの一騎打ちに敗れ、アスカ&カイリ・セインとの間に亀裂が生じてしまった。

 イヨはこの日、女子世界王座に挑戦する予定だったが、王者・ナオミがドクターストップによる欠場のため消滅となった。イヨはバックステージでアダム・ピアースGMに「タイトルマッチがしたいの。約束したじゃない」とアピール。ピアースGMは「気持ちはわかる。ただナオミは意思の許可が下りなかった。進展があったらすぐに教える」と返答した。

 そこにロクサーヌがラケル・ロドリゲスとともに現れ、「またナオミに負けずに済んだじゃない。タイトルマッチがなくて、むしろ良かったかもしれないね」と挑発。するとイヨが「私は試合をしに来たんだよ。彼女とやるっていうのはどう?」とロクサーヌとの対戦を提案し、ピアースGMも認めた。

 試合前、イヨはカイリから「タイトルマッチは気の毒だったけど、ロクサーヌには負けないでしょ」と激励され、アスカから「フェアに戦えるように私たちがセコンドについてあげる」提案されたが、「ロクサーヌは以前も倒してる。ありがとう。でも私一人で大丈夫」と自信満々に拒んでからリングに向かった。

 イヨに声援が集中する中、イヨが掌底で先制。ロクサーヌも張り手で応戦しても、ドロップキックで場外に吹き飛ばすと、トペスイシーダで突っ込んだ。ロクサーヌが後頭部へのスライディングエルボー、ムーンサルトで反撃しても、コーナーダイブはイヨがドロップキックで撃墜。アッパー掌底を連発し、ドロップキック、ミサイルキック、串刺しランニングダブルニーの波状攻撃で攻め込んだ。

 負けじとロクサーヌは雪崩式フランケンシュタイナー、サトムラスペシャルで反撃したが、ポップロックスはイヨがトンボを切って回避。顔面蹴りをぶち込む。ロクサーヌがシャイニングウィザードを見舞ってもキックアウト。トルベジーノからのクロスフェースに捕まっても耐えたイヨはダブルアームバックブリーカーを決めると、ラ・ケブラーダでロクサーヌとラケルに突っ込んだ。

 イヨがムーンサルトで勝負をかけたが、ロクサーヌが両足で撃墜。ラケルがエプロンに上がると、アスカとカイリがイヨ加勢に飛び込み、ロクサーヌを捕まえた。が、ロクサーヌがイヨを二人に激突させると、スクールボーイで丸め込んで3カウントを奪った。

 カブキ・ウォリアーズとの誤爆の末にイヨが敗戦。試合後のバックステージでイヨが「何だったの? あれ」と詰め寄ると、アスカは「何でやねん。私、助けようと思っただけやから」と釈明した。セコンドを拒んでいたイヨは「助けになってないよ。負けちゃったじゃない」と不満をぶつけると、「ごめんって」と謝罪するアスカに向かって「でも私、先に言ってたよね」と言い返した。するとアスカは「うるさい! なんやねんコラ! そっちが悪いんじゃ!」とブチギレ。頭を抱えたカイリは去っていったアスカを追いかけた。

 ダメージCTRLとして共闘し、固い絆を誇ってきたイヨとカブキ・ウォリアーズの間に亀裂が入ってしまった。落胆するイヨはその後、バックステージでステファニー・バッケル、リア・リプリーと次々に遭遇。バッケルから「タイトルマッチを約束されたのはあんただけじゃないわ」と告げられ、リアには「あなたがナオミと対戦するのを楽しみにしていたのに、こんなことに…」と慰められた。

 するとイヨは「分かってる。私がロクサーヌなんかに負けるなんて…」と悔しげにつぶやいた。リアが「正直、私も彼女が勝つとは思わなかったわ。アスカとカイリがあなたの言うことを聞いていればね。あの子たちと友達なのはわかるけど、信頼できるの?」と問いかけると、イヨは「言いたいことはわかるけど、それは聞きたくない。私はずっとあの二人と友達だったんだよ。何でそんなこと言うの? かかわってこないで」と突き放し、「でも、こんなうまくいかないなんて…」と苦悩をにじませた。

 今回のロウの模様は日本国内ではABEMAにて放映された。