そこでTAKESHITAが見据えるのは来年のG1優勝、そしてIWGP世界ヘビー戴冠だ。王者・ザック・セイバーJr.は8・24ロンドン大会『AEW x NJPW: Forbidden Door』でナイジェル・マッギネスを迎え撃つ防衛戦が決まっている。G1公式戦でザックに勝利した成田蓮も名乗りを上げており、一夜明けたこの日、TAKESHITAの挑戦は未決定のまま。「誰が相手でもいいし、それがいつになろうと、どこでやろうと僕は構いません。いつでも日本に呼んでくれれば来る」と前置きしたTAKESHITAは「一番僕が強いと思うレスラーからIWGPを獲りたい。そしてチャンピオンとして1・4の舞台に立ちたい」と言い切った。
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『G1 CLIMAX 35』優勝者・KONOSUKE TAKESHITAが一夜明けた18日、東京・中野坂上の新日本事務所で会見。IWGP世界ヘビー級王者として来年1・4東京ドームのリングに立つべく「そう遠くないうちにザックとIWGPがやりたい」と希望した。
2年連続2度目のG1出場となったTAKESHITAは8・17有明大会における決勝戦でEVILを激闘の末に破り、初優勝を飾った。夏の栄冠を手にし、「『G1 CLIMAX』優勝したからには、もっと強くならないといけない」との思いを強くした。
そこでTAKESHITAが見据えるのは来年のG1優勝、そしてIWGP世界ヘビー戴冠だ。王者・ザック・セイバーJr.は8・24ロンドン大会『AEW x NJPW: Forbidden Door』でナイジェル・マッギネスを迎え撃つ防衛戦が決まっている。G1公式戦でザックに勝利した成田蓮も名乗りを上げており、一夜明けたこの日、TAKESHITAの挑戦は未決定のまま。「誰が相手でもいいし、それがいつになろうと、どこでやろうと僕は構いません。いつでも日本に呼んでくれれば来る」と前置きしたTAKESHITAは「一番僕が強いと思うレスラーからIWGPを獲りたい。そしてチャンピオンとして1・4の舞台に立ちたい」と言い切った。
G1公式戦、準決勝と2度ザックと戦い、あらためて強さを実感。来年1・4にIWGP世界王者として臨むためにも「僕の本音はザックとIWGPがやりたい。そう遠くないうちに、近いうちに僕はやりたい。ザックからIWGPのベルトを獲りたい」と年内中の挑戦を希望した。
【会見の模様】
▼TAKESHITA「ひと晩経って『G1 CLIMAX』を優勝したという実感が湧いてくるとともに、今、TAKESHITAが考えていることは二つ。一つは来年の『G1 CLIMAX』をどうやって優勝するか。これは欲でも何でもなくて、この『G1 CLIMAX』優勝したこと=プロレス界で最強の座を手にしたっていうことなわけで。ということは、明日にはイギリスに発ちますけど、イギリス行ってAEWの試合があって、そこからまたアメリカ、メキシコ、カナダ。もちろん日本も。各国でまたここから1年間戦っていくわけで。常にこれからの一戦一戦には『G1 CLIMAX』を優勝したTAKESHITAがっていう。それがついてくると思ってます。『G1 CLIMAX』優勝したからには、もっと強くならないといけない。もっと強くなって、もっと強くあり続けて。そしてまた、きっと来年の『G1 CLIMAX』を迎えると。そして、また強さを見せると。凄くシンプルな話で。常に最強を更新し続けるためには、今年『G1 CLIMAX』を獲ったからこそ、来年の『G1 CLIMAX』、それも視野に入れて、またここからの1年間を過ごさなきゃいけないな。それがまず思っていることの一つ。そして、もう一つはIWGPを獲りにいく。確か今、チャンピオンのザック・セイバーJr.とナイジェル・マッギネスの試合が『Forbidden Door』で決まっていると。誰が相手でもいいし、それがいつになろうと、どこでやろうと僕は構いません。いつでも日本に呼んでくれれば来るし、新日本プロレスが『ここでやってくれ』と言ってくれれば僕は行くし。本音を言えば次のタイトルマッチもザックが防衛してくれれば。僕の本音はザックとIWGPがやりたい。そう遠くないうちに、近いうちに僕はやりたい。ザックからIWGPのベルトを獲りたい。それが僕の本音。なぜならザックが一番強いと思ってるから。一番僕が強いと思うレスラーからIWGPを獲りたい。そしてチャンピオンとして1・4の舞台に立ちたい。今はその二つ。僕の頭の中にあるのはその二つ。ひと晩経って今その思いで、今ここに座っています」
――G1優勝から一夜明け、たくさんのお祝いメッセージが届いていると思うが印象的なものは?
▼TAKESHITA「本当にたくさんの連絡をいただいて、僕がこれまでDDTでも、AEWでもたくさんのベルトは獲ってきましたけども、祝福していただいた数では今回が一番多かったかなと。それだけやっぱり『G1 CLIMAX』っていうのは、みんなが知ってるものだし、それがいかに大変なことかっていうのをみんな分かってるからこそ、それだけの数になったと思ってます。やっぱり、たくさんメッセージをいただきましたけど、僕がまず試合が終わって、バックステージに帰るまでに、一番最初に感謝を伝えたのは、ずっとこの1ヵ月もセコンド、そしてタッグパートナーでいてくれたロッキー・ロメロ。ロッキーがこの1年間、本当にこのG1だけではなくて、アメリカでもメキシコでも、いつも僕と同じスケジュールを帯同してくれて、時にはこうやってセコンドとかついて支えてくれました。なので優勝して一番最初に感謝を伝えたのはロッキーにでしたね。で、ロッキーに僕は言いました。『キープゴーイング』と。『ロッキーも大変になるけど、もっとロッキーを高い場所につれていくよ』と言いまして、約束したので。これからもリング内外ではロッキーと二人三脚でいけるところまでいこうかなと思ってます」
――G1で2回戦ってザック選手の強さをどこに感じる?
▼TAKESHITA「まずはやっぱりザックにしかないスタイルっていうのを持っていること。ザック・セイバーJr.のプロレスっていうものを持っていること。これはプロレスラーとして何よりも強みだと。僕も常にそういうものを探しています。TAKESHITAと言えば、こうだって言えるもの。ザックはそれを持ってるから。やっぱりそういう個性を持った、そして一つの道を極めたチャンピオンと戦いたいと。大阪の公式戦では初対戦でタップアウトしましたけど、半分絞め落とされてましたし。で、この間の有明アリーナの準決勝では僕が結果的に勝利を収めましたけど、途中で意識を飛ばされ、控室に帰った時には、ここがどこかも分かっていない。そういう状況まで追い込まれて。それは強いからなんですよ、ザックが。僕は強いヤツに勝ってIWGPのベルトを巻きたいんで。だからザックにもう一度、僕の前に立ってほしい。それが僕の気持ちです」
――5月に結婚を公表したが、奥さんの存在は今回のG1優勝に後押しとなった部分はある?
▼TAKESHITA「今がまさにそうですけど、妻はアメリカの自宅でアメリカにいて、僕は日本で1ヵ月戦ったと。だから距離としてはすごい離れてるんですけども、常にメッセージだったりとか、電話もそうなんですけどね。常に励ましてくれてます。で、僕が不安な時、試合前とか前日とかに妻が僕にかける言葉はいつも一言だけで、『竹下幸之介が一番だから』。それだけ言ってくれるんですよ。それで僕もリングに立ててるというか。リングに立ったら、それはもう一人なんで。あとは試合中にお客さんの声援だったりとか、それこそセコンドのサポートだったりだとか、そういうのが力にはなるんですけれども。リングの上ではやっぱり一人なので、いかにこのメンタルの部分でも、試合に挑むまでの準備ですよね。いかにいいメンタルで入場ゲートをくぐるかっていう、そこが僕は何よりも大事かなと思ってますので、常にそういう部分で妻は支えてくれてます」
――奥様の一番好きなところは?
▼TAKESHITA「強いところですかね。僕も強さを常に追い求めて、DDTでデビューした時からそうですけど、ナメめられたくないっていう。僕、その一心でプロレス頑張ってるんですよ。それはDDT所属だったからっていうことではなくて、僕らが子供の頃って格闘技ブームでプロレスが下火になってて。でも僕は子供の時からプロレスが好きで。プロレスって言うと大人からもバカにされるような『まだプロレス好きなの?』っていう。そういう時代で僕は生きてきたんですよね。だからプロレスをナメられたくない。だから強くありたいって、ずっとそういうメンタルでいるんですけど、それを後押ししてくれてるのが妻なので。強いところですね」
――3団体所属で新日本プロレスで戦うときにどういう立ち位置で考えている?
▼TAKESHITA「これは新日本プロレスで闘う時に限らず、AEWでもDDTでも、最近だとメキシコのCMLLでもそうですけど、戦っているのは僕なので、竹下幸之介として戦ってます。なので、この新日本プロレスで戦ってる時は新日本プロレス所属の人間として戦ってるとか、AEWで戦ってる時はAEW所属の人間として仕事をしているとか、ないんですよ。全部僕なので。そこの線引きみたいなものはまったくないんですよね。ただ、僕が見せたいものを見せる。それに尽きるんで。だからKONOSUKE TAKESHITAを見てほしいなと思いますよね。で、所属はしてますけど、外敵でもいいと思います。その方が面白いから。少なくとも所属してても生え抜きではないわけだし、生え抜きの選手たちが今の僕を見て『お前は新日本プロレスの道場でスクワットしてないだろ。腕立てしてないだろ』と。そう思ってくれてもいいし。でも、逆に僕は皆さんがしてない経験してきてるんで。一人でアメリカ行ったし、そこでチャンス掴み取ってきたし。イデオロギーっていう言葉で片づけてしまうと簡単なんですけど、僕は僕の矜持があるし、新日本プロレス生え抜きの人たちはその矜持があると思うんで。それを戦いの中で昇華させていければ、僕もやりがいがあります」
――昨日、DDTの会場でもTAKESHITA選手の優勝がアナウンスされ、大歓声が起こったが、DDTへのメッセージを。
▼TAKESHITA「おそらく詳しいことはわからないですけど、かつてDDT所属から新日本プロレス所属になって『G1 CLIMAX』を獲った人ってケニー・オメガ、飯伏幸太がいると思うんですけど、たぶんその2選手はその時はもうDDTには所属してなかったと思うんですね。で、今回DDT所属のレスラーが『G1 CLIMAX』を獲れたっていうのは、僕が見せれる一つのドラマティックドリームだったんじゃないかなと。僕は今DDTで試合することがこの3団体の中では一番少ないですけど、DDTの所属レスラーとして、こうやって一つずつ大きな夢を叶えていくことで、プロレスの夢の深さと言いますか、夢の大きさっていうのを見せていたいと思ってるんで。今度11月3日、両国国技館ではTHE RAMPAGEの武知海青とタッグを組むことも決まっているんで。ただTAKESHITAと武知海青がタッグを組むんじゃなくて、こうしてね、G1覇者のTAKESHITAと武知海青がタッグを組むという、こうやって一つずつ夢を大きくしていきたい。僕をプロレスラーにさせてくれたのはDDT。これはもう変わらないことなので、こうして恩返しができれば僕としてもプロレスラー冥利に尽きますね」
――王者として1・4東京ドームに臨みたいとのことだが、年内奪取が青写真としてある?
▼TAKESHITA「そうですね。僕はそれを希望します。僕はいつでも日本に来る準備はしてるし、一度も新日本プロレスのスケジュールのオファーを断ったことはないんで。僕は日本とアメリカを何往復でもする気でいますから。TAKESHITAを呼ぶ舞台が整ったら、そこでその時のIWGP王者に挑戦したいと。G1覇者としてワガママを言うなら年内、近いうちにやりたいなと思ってます」
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