【NOAH/インタビュー】N-1へジャック・モリス「もう“惜しい"はいらない」 T2000X離脱で再出発「OZAWA倒してKENTAと決勝」の青写真 2025/9/5

 9・8後楽園大会から開幕するNOAH最大のリーグ戦『N-1 VICTORY 2025』。TEAM 2000Xを離脱したばかりのジャック・モリスが、今N-1から注目のリスタートを迎える。

 NOAHトップ外国人の一角に昇りつめたモリスだが、昨年リーダーとしてT2000Xを結成したことで、逆に持ち味が消えている感もあった。

 そして今N-1直前でT2000Xを離脱。“追放"ではなく自らの意思による“離脱"だった。2022年にNOAHでのキャリアをスタートさせたN-1で、改めてリスタートを切ることになったモリス。捲土重来に向けた胸の内を聞いた。


【ジャック・モリス インタビュー】

――まず自分でスタートさせたT2000Xを追放されたことについてどう感じている?

▼モリス「TEAM 2000XはNOAHに前向きな変化をもたらすために創られたもの。キーワードは“ポジティブ"のはずだった。でも時間の経過とともに当初のビジョンからどんどん遠ざかっていった。あるのは反則や裏切りばかりで、自分自身もうんざりしていったんだ。あと俺はヤツらに追放されたんじゃない。僕がうんざりしてたんだ。自分の意思で抜けたんだよ。映像を見返してみてくれ、先にヤツらに手を出したのはこっちの方だから」

――ヨシ・タツは『モリスはOZAWAに嫉妬していた』と言っていたが本当?

▼モリス「ヨシ・タツはしゃべりすぎ。しかもほとんど聞く価値もないし。OZAWAに嫉妬!? 見てくれよ、この実力とこのルックスを。誰かに嫉妬するワケがない」

――4度目の出場となるN-1出場について感じていることは?

▼モリス「日本で“4"は縁起が良くない数字なんだってね。つまり今まで以上に絶好調のジャック・モリスと同じリーグ戦に出場するってことは、選手たちにとって“運が悪い"ということだな」

――同ブロックでポイントになりそうな相手、気になる相手は?

▼モリス「最後の公式戦(9・21宇都宮)で当たるOZAWAがポイントになるだろうね。この試合でOZAWA、ヨシ・タツ、そしてT2000Xにしっかりリベンジして、Bブロック1位の座を手に入れるつもり。拳王のことも忘れちゃいけない。(前身のグローバル・リーグ戦も含めると)2回優勝してるし、準優勝も3回ある。N-1で成功する術を分かってるだろうから、手強い相手になると思う」

――決勝で当たりたい相手は?

▼モリス「Aブロックで突出してるのはKENTAだね。GHCヘビーのベルトも持ってるし、調子が良さそう。彼には思い入れもあるし。以前からインタビューでも答えてたけど、KENTAは僕が好きな選手の一人。NOAHに参戦するようになって、そんな彼と1対1で向き合うというのは特別なものがあるし、ましてやその一戦がN-1のファイナルとなれば、もうこれは絶好のチャンス」

――上昇気流にある今のNOAHにおいて、優勝してどんな役割を果たしていきたい?

▼モリス「去年のN-1でも最後に言ったんだけど、今も同じ気持ちさ。僕は日本が大好きで、NOAHのことも、ファンのみんなのことも大好き。この団体の成功に貢献したいし、この船を新たな高みに導きたいんだ。だからまずはN-1に優勝して、GHCヘビー級チャンピオンになって、それを実現させていくよ」

――改めて最後に意気込みを

▼モリス「すごくシンプル。今年は僕の年。優勝という結果以外、何も考えてない。これまで3回も“ブロック1位まであと一歩"のところまで進んだ。でも『あと一歩』とか『惜しかった』はもういらない。今年こそ成功をつかむ。つまり“成功"して受け入れられる結果は“優勝"だけさ」


――ジャック・モリスの公式戦日程――
9/8後楽園:vs稲葉大樹
9/11岡山:vsリッキー・ナイトJr.
9/13広島:vs丸藤正道
9/14博多:vs拳王
9/15熊本:vs晴斗希
9/17大阪:vsガレノ
9/21宇都宮:vsOZAWA