【NOAH】NOAH参戦・棚橋が豪華競演で快勝、師・武藤に「見ていてください」 清宮は10周年興行発表 2025/10/11

『LINEヤフー PRESENTS WRESTLE ODYSSEY』東京・両国国技館(2025年10月11日)
スペシャルタッグマッチ ○清宮海斗&棚橋弘至vs丸藤正道&拳王×

 引退を控える新日本・棚橋がNOAH両国大会に参戦して清宮との“陽性タッグ"が実現。ハイフライフロー&スカイウォークエルボーの豪華競演で快勝し、解説に就いていた師・武藤敬司に「(引退まで)見ていてください!」と完全燃焼を誓った。

 新日本9・28神戸大会に足を運んだ清宮が「引退前にNOAHで戦う棚橋弘至を自分に体感させてください。前回(6・29名古屋)は対角線でしたが、次は隣に立って同じ景色を見てみたい」と直訴。棚橋も快諾し、世代と団体を超えたNOAH&新日本“陽性タッグ"が実現することになった。

 拳王は自分と戦ったことを覚えていなかった棚橋を前にして激怒。感情むき出しでエルボーやミドルキックをねじ込む。棚橋も反撃に転じると、エアギターをかき鳴らすが、拳王は背後から襲撃。エアギターを奪い取って叩き壊した。しかし、棚橋&清宮は陽気にファイトを展開。同時に場外に投げ捨てられそうになっても、ロープを掴んで逆上がりして舞い戻り、丸藤&拳王にドロップキックを発射。2人並んでエアギターを披露した。

 棚橋&清宮は同時ドラゴンスクリューなども披露するが、丸拳も屈せず。拳王はことあるごとに棚橋に怒りをぶつけつつ、スピーディな連続攻撃から清宮を蹴暴を蹴り飛ばして追い込むと、PFS&ネックツイストの合体技・丸拳の構えに。しかし、棚橋が急行して阻止。棚橋が丸藤に、清宮が拳王に連続してスリングブレイドを繰り出した。さらに、棚橋は実況席にいる武藤を意識して、LOVEポーズからシャイニングウィザードをズバリ。最後は棚橋のハイフライフロー、清宮のスカイウォークエルボーが時間差で決まって、拳王を沈めた。

 最後は豪華連係で快勝。価値ある勝利をつかんだ清宮は「棚橋さん! 今日はありがとうございました! 10年間、プロレスをやってて今日という日を迎えられて本当によかったです」と感謝したうえで、「清宮海斗、10周年プロデュース記念大会を行います! 12月7日、後楽園ホール大会、皆さん楽しみにしていてください!」とデビュー10周年興行を12月7日に後楽園ホールで開催することも発表した。

 そして清宮にうながされてマイクを握った棚橋は「棚橋がNOAHのリングに帰ってきたぞ〜っ! 呼んでくれた清宮君、貴重な機会をありがとうございます。ファンの皆さんに棚橋弘至の姿を見てもらうことができました」と返礼したうえで、ABEMA解説に就いていた武藤に目を向けた。

 棚橋にとっては、かつて付け人も務めた“師匠"のひとり。「武藤さん、ついに棚橋も引退することになりました。あと、残された日にち、全力で頑張りますんで、武藤さん見ていてください」と呼びかけながら完全燃焼を誓った。

 武藤が大きく頷くや、棚橋は「あぁぁあ…」と目頭を押さえて感極まる。それでもNOAHファンからの温かい棚橋コールに奮い立つと、「最後に会場の皆さん、愛してま〜す!」と清宮とともに拳を突き上げ、両国を明るく照らしてみせた。


【試合後の清宮&棚橋、丸藤&拳王】

▼拳王「丸藤君、クソ、あんだけ大口叩いて、このままでは終われねえだろ。こんなスーパースターの丸藤正道と組んでんだ。まだまだやっていこうぜ。棚橋もまだ1・4まであるよな? あんなな、忘れん坊の、今日も初対決あおってたよな。そんなわけねえだろ。ここでやっただろ。2023年5月9日、ALL TOGETHERでやっただろ。なんで忘れてんだ。丸藤君、これからも組んでやっていこう。よろしく。やっていこう!(と右手を差し出す)」

▼丸藤「(握手に応じて)二人の負けだ。やろう」

▼拳王「この悔しさ、晴らしてやろう」

▼丸藤「棚橋選手、引退まであと少しか。拳王さっき言ったようにまだあるぞ時間。拳王、なんなら俺らが出向いたっていいな」

▼拳王「もちろんそうだよ。まだな、棚橋の引退試合決まってないらしいぞ。いいじゃん、お前な、G1やってタイトルマッチやって、丸藤君はな、今まで4回戦ってるからな。やってやろうぜ」

▼丸藤「拳王とまだまだ物語作れそうだよ。今までいがみ合ってきた分、俺たちには伸びしろがたくさんあるんだ。今日だって出してない合体技がたくさんあるんだ。決まれば勝ってた。あれは俺が悪い」

▼拳王「まだまだやってやろう! おい、そして棚橋弘至。引退までまだまだ日にちあるから…」

※棚橋と清宮がやってきて

▼棚橋「おい、拳王!」

▼拳王「うるせえ! お前な、2年前、ALL TOGETHER AGAIN、本当に忘れたのか? 覚えてねえのか?」

▼棚橋「覚えてるよ」

▼拳王「覚えてんのかよ? おめえ! なんだったんだよ? 初対決というのは」

▼棚橋「これは頭のいい拳王選手だったら絶対、試合が盛り上がるネタにしてくれる。俺は信じてたから」

▼拳王「てめえな、ただ単に忘れてただけでネタに昇華するんじゃねえよ。お前な、1月4日までまだまだ時間あるんだろ? そのカスカスな頭いつでも狙ってやるからな。覚えとけ!」

※拳王が去ると

▼棚橋「拳王! 一言言ってやる。その熱量があればNOAHは大丈夫だ」

※棚橋が丸藤にすり寄って

▼棚橋「天才! 天才」

▼丸藤「なんで俺に歩み寄ってくるんですか? そうやって」

▼棚橋「天才、一緒の時代を戦った戦友じゃないですか」

▼丸藤「でも今日だけじゃなく俺やっぱり寂しいな」

▼棚橋「うー、(予定が)詰まってますよ棚橋」

▼丸藤「ちょっくら予定空けてくれてもいいんじゃないですか?」

※丸藤は去る

▼清宮「棚橋さん、ありがとうございました、今日はNOAHのリング」

▼棚橋「こうやって清宮選手が声をかけてくれなかったら、今日のNOAHでの戦いっていうのは僕は出来なかったし。そういったプロレス界全体を広い目で見れるっていうのは、やっぱり団体のトップであるべきだと僕は思うし、清宮選手の行動力を心強く思いました。拳王選手の熱量、清宮選手のこういった引っ張る心。そういったものがあれば、これからNOAHはまた盛り上がっていくと思います。そして新日本プロレスにも若い選手、いっぱいエネルギーを持った選手がいるから、そういった選手とともに切磋琢磨して、この業界を盛り上げてください。ありがとう」

▼清宮「ありがとうございました」

※二人は握手

▼清宮「本当に棚橋さんの棚橋イズム。それが少しでもこのリングに落ちていってくれたら、それだけで自分は満足ですし。自分としてはおこがましいですけど、棚橋さんに勝手にシンパシーを強く感じてた部分があって、目標、お手本のようにさせていただいていたので、今日のリングで隣に立って試合ができたことを凄く感銘を覚えますし。今日は新たな自分にとってのスタートになったと思います。棚橋さん、ありがとうございます!」

▼棚橋「よし、ありがとう」

※二人は抱き合う

▼清宮「今後のプロレス界よろしくお願いします」

▼棚橋「プロレス界盛り上げていこうな」