プロレス/格闘技DX

『Ultimate Party 2025』両国国技館(2025年11月3日)
○秋山準&青木真也&高鹿佑也vs遠藤哲哉&HAYATA&宮脇純太×

　遠藤が10ヵ月ぶりにDDTへ里帰り参戦。秋山&高鹿との元バーニング対決に敗れ、「DDTにこれ以上ない手土産を持って帰れるまで、もう少しNOAHで戦おうと思います」とNOAH継続参戦を宣言した。

　遠藤は昨年12・28両国大会で弟分の高鹿と組み、MAO&To-yとKO-Dタッグ王座決定戦に臨んだものの敗戦。試合後「高鹿の成長とか見てきて、もう俺がついてる必要はない」とし、バーニング解散を決めた。今年1・3後楽園大会で高鹿とケジメの一騎打ちを行い、敗れた高鹿は「遠藤さん以上に大きくなって、次こそ勝ちたいと思います」と誓っていた。

　そしてこの日、1・5板橋大会以来、10ヵ月ぶりとなる遠藤のDDTマット参戦が実現。NOAHのHAYATA、宮脇純太とのトリオで秋山&青木&高鹿と激突した。先発した遠藤は高鹿相手にレスリングの攻防を展開。青木と宮脇はフォールの奪い合いでしのぎを削り、秋山が場外戦で宮脇にボディスラム、鉄柱攻撃と厳しい攻めをみせた。

　その後、高鹿と宮脇が激しいエルボーのラリーで火花。遠藤は秋山にハンドスプリング・スクリューキックを決め、秋山がエクスプロイダーで応戦しても、すぐさまエクスプロイダーでやり返した。すかさず遠藤組が秋山にトレイン攻撃を浴びせたが、青木が宮脇をスリーパーで捕獲。そこへ秋山がニーリフトを叩き込む連係が決まった。

　高鹿は元バーニングの岡田佑介(引退)から受け継いだインターセプトを遠藤にさく裂。青木がトペを発射して遠藤とHAYATAを完全排除すると、秋山が宮脇にニーリフト、エクスプロイダーで攻め込む。宮脇も2カウントで返して粘ったが、秋山は再度ニーリフト、エクスプロイダーの連続攻撃で勝負を決めた。

　バックステージで遠藤は「302日ぶり? まだ俺がNOAHで育てた芽は咲き誇ってないみたいだな。形として俺も丸腰。今はベルト持ってない。GHCナショナルのベルトは獲ったけど、NOAHの一番上のベルトはGHCヘビー級になると思うので。DDTにこれ以上ない手土産を持って帰れるまで、もう少しNOAHのリングで戦おうと思います」と方舟マットへの継続参戦を意思表示。そして「今日一緒に戦ってくれた2人もそうで、少しずつ仲間ができてるのかなって。俺もそうだけど、HAYATAさんも、純太も悔しい思いをしたから、次DDTのリングで戦うときはもっと強くなって帰ってくるから」と次なる里帰りを見据えた。

【高鹿の話】「約1年前、遠藤さんとここでタッグ挑戦して。今日ずっと遠藤さんとリングで目線を合わせようと思ってたんですけど、こっち向いてくれなかったので。たぶん今の僕は眼中にないと思ったので、必ず遠藤哲哉の眼中に高鹿佑也を入れて勝ちにいきたいと思います」