【全日本】青柳優馬が運転免許失効状態で衝突事故 3ヵ月間の謹慎、減給処分に 2025/11/26

 青柳優馬が26日、東京・湯島の全日本事務所で会見し、車同士による衝突事故を起こしていたことを報告、謝罪した。

 青柳は今月23日、自家用車で全日本・沼津大会へと向かった。帰宅途中の同日16時30分ごろ、沼津市内の交差点に差し掛かった際、赤信号に気づかず直進し、右側から直進してきた車両と衝突してしまったという。

 青柳自ら警察へ通報し、事故発生から約15分後、付近の交番から沼津警察署の警官が到着して現場検証を実施。同時に青柳への事情聴取が行われた。青柳の車両の右側が破損し、衝突した相手車両のバンパー、ライトなどが破損。被害車両には二人が乗車し、足の不調のため病院で検査を受けているという。また、事情聴取の際、青柳が所持する運転免許が1年近く前に失効していたことが発覚した。

 全日本では前日の25日に役員会を開き、青柳に3ヵ月間の50%減給、3ヵ月間の謹慎処分を下した。この日、十枝利樹取締役とともに会見した青柳は「このたびは被害者の皆様に僕がご迷惑をおかけしたこと、この場をお借りしてお詫び申し上げます。大変申し訳ございませんでした」と謝罪。深々と頭を下げると、「今回のことを招いてしまったのは自分の普段の行いの怠慢さから起きてしまったことと深く反省しております」と話した。

 十枝取締役も「本当に被害者の皆様、青柳優馬、全日本プロレスファンの皆様、そして全日本プロレスにかかわっていただいているステークホルダーの皆様、プロレス関係者の皆様にご心配とご迷惑をおかけしたことをあらためてお詫び申し上げます。申し訳ございませんでした」と謝罪。今回の事故を受けて運転免許証を所持する全日本所属選手、スタッフ全員に有効期間内であることを確認。「安全運転の徹底を常に我々の方から選手、スタッフに注意喚起をしていこうと考えています」と再発防止を誓った。

 今後について十枝取締役は「沼津警察の担当の刑事さんの方からは、もう一度、青柳選手に事情聴取を行いたいという報告、ご連絡を受けておりまして、その事情聴取を経て、行政処分等のことが確定されると聞いております」と説明。「「あらためまして、今回の青柳優馬選手の事故について、本人のみならず会社としても重く責任を感じております。あらためまして被害者の皆様、そして青柳優馬、全日本プロレスファンの皆様、ステークホルダーの皆様、プロレス関係者の皆様、今日お集まりいただいておりますマスコミの皆様にもご心配とご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。これから再発防止に努めてまいりますので、どうかよろしくお願いいたします」と謝罪し、青柳も「申し訳ございませんでした」と深々と頭を下げた。


【会見の模様】

▼十枝取締役「先日11月23日に弊社所属・青柳優馬選手が交通事故を起こしてしまいました。交通事故の内容等につきまして皆様にご報告のためお集まりいただきました。まず青柳選手より事故の状況をご報告申し上げます」

▼青柳「全日本プロレスの青柳優馬です。本日はお忙しい中、お時間を作っていただき、ありがとうございます。3日前の11月23日、全日本プロレスの沼津大会の大会終了後に僕の運転で交通事故を起こしてしまいました。すいません、資料にまとめさせてもらいましたので、資料を見ながらご説明させていただきます。大会終了後、僕の運転で静岡県沼津市内の交差点に差し掛かった際に赤信号に気づかず直進してしまいました。その際、右側から直進してきた車両と衝突し、事故が発生しました。事故が起きたのは16時半ごろです。その事故直後の16時33分ごろに僕が警察へ通報し、15分後、16時45分ごろに付近の交番から警察官が到着し、現場検証等を開始しました。その際に警察官の方での免許証の確認の際に、僕の運転免許証が1年近く期限切れを起こしていたことに気づきました。そののちに僕に対して警察による事情聴取等が実施されています。被害状況としては僕の車の右側が破損していることと、衝突した被害者様の車のバンパー、ライトなどが破損して、現在確認中でございます。このたびは被害者の皆様に僕がご迷惑をおかけしたこと、この場をお借りしてお詫び申し上げます。大変申し訳ございませんでした(十枝取締役とともに頭を下げる) 並びに僕を応援して下さるファンの皆様と全日本プロレスのファンの皆様にこのようなご報告となってしまったことをお詫び申し上げます。大変申し訳ございませんでした(と再び十枝取締役とともに頭を下げる)」

▼十枝取締役「これを受け、私ども全日本プロレスでは内容について重く受け止め、青柳優馬選手に以下の処分を通知させていただきました。減俸で50%の3ヵ月間。謹慎の期間が来年2月28日までの約3ヵ月間。ということを昨日、役員会で審議し、同時に本人に通知させていただきました。また、本日の会見につきましては、ご担当いただいております沼津警察署の方にもご報告申し上げております。あらためまして今、青柳優馬の方からもありましたけど、本当に被害者の皆様、青柳優馬、全日本プロレスファンの皆様、そして全日本プロレスにかかわっていただいているステークホルダーの皆様、プロレス関係者の皆様にご心配とご迷惑をおかけしたことをあらためてお詫び申し上げます。申し訳ございませんでした」
▼青柳「申し訳ございませんでした」

※二人は頭を下げる

――今回は興行に自身の車で行き、帰りの事故とのことだが、選手が自身の車で巡業、興行に行くことはこれまでもよくあったこと?

▼十枝取締役「会場によって決めておりますが、選手自身の自家用車で向かって帰るということはございます。社内では一定のルールを決めておりまして、その場合も会場によってはございます」

――免許が1年近く失効して運転していたのが一番問題だが、どのように認識していた?

▼青柳「今回の免許に関しては、もうただの言い訳にはなってしまいますが、自分が更新の期間に気づかず1年近く乗り過ごしてしまっていたということも今回の事故で分かりましたので、今回の事故にかかわらず失効した際にその場で僕が何をできたか、この場ではどのように説明していいかわかりませんが、今回のことを招いてしまったのは自分の普段の行いの怠慢さから起きてしまったことと深く反省しております。問題解決にいたっては申し訳ございません。僕の中でまだまとまっていないのが正直なところです」

――今回の事故を受けて社内のルールの見直し、変更は考えている?

▼十枝取締役「今検討して、まずは現状、それぞれ運転免許証を所持している選手、スタッフ全員に今の免許が有効なのかどうか、切れていないのかを昨日までに全員確認し、皆、裕向の免許証を所持していると確認させていただきました。自家用車による会場への来場、帰宅についてルール見直しということは考えておりません。ただ、安全運転の徹底を常に我々の方から選手、スタッフに注意喚起をしていこうとは考えています」

――長尾選手のこともあり、交通安全のことを
免許の期間はあまりにも基本的なことで、チェックの甘さ、指導徹底をどのように考えている?

▼十枝取締役「大変申し訳ございません。長尾一大心選手の事故を受けて、安全運転、バスの運行の管理、バスの巡業でのあり方等の改善というか対応をさせていただいたんですが、大変申し訳ございません。選手、スタッフの運転免許の有効期限の確認につきましては漏れていました。昨晩、長尾一大心選手のお父様に今日の会見を開く、こういう事情でした、大変申し訳ございませんでしたということはご報告申し上げているんですけど、我々の業務として確かに運転免許の有効期限の確認、これについては漏れておりました。本当に申し訳なく思っております」

――行政罰も含め処分は未確定?

▼十枝取締役「はい。沼津警察の担当の刑事さんの方からは、もう一度、青柳選手に事情聴取を行いたいという報告、ご連絡を受けておりまして、その事情聴取を経て、行政処分等のことが確定されると聞いております。現状は、そこらへんは決まっておりません」

※質疑応答後

▼十枝取締役「あらためまして、今回の青柳優馬選手の事故について、本人のみならず会社としても重く責任を感じております。あらためまして被害者の皆様、そして青柳優馬、全日本プロレスファンの皆様、ステークホルダーの皆様、プロレス関係者の皆様、今日お集まりいただいておりますマスコミの皆様にもご心配とご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。これから再発防止に努めてまいりますので、どうかよろしくお願いいたします。あらためまして、申し訳ございませんでした」

▼青柳「申し訳ございませんでした」