【DRAGONGATE】藤波が55周年目前にアジアタッグ初挑戦 最古のベルト獲りならずもマシーン・JとLEONAに「俺の夢を二人で叶えてくれ」 2026/3/3

『GLORIOUS GATE 2026』後楽園ホール(2026年3月3日)
アジアタッグ選手権試合 ○望月成晃&ドン・フジイvs藤波辰爾&ストロング・マシーン・J×

 藤波がデビュー55周年2ヵ月前にアジアタッグ王座に初挑戦。最古のベルト獲りはならなかったものの、その夢をマシーン・JとLEONAに託した。

 2・5後楽園大会でマシーン・Jがアジアタッグ王者・望月&フジイへの挑戦を表明。パートナーに指名されたのが“炎の飛龍"藤波だった。かつてマシーン・Jの父スーパー・ストロング・マシンに向かって「お前は平田だろ?」と言い放ったのはあまりにも有名。今年5月にデビュー55周年を控える中、72歳2ヵ月にして師匠・アントニオ猪木も巻いた日本最古のベルトへの初挑戦を果たした。

 試合前のベルト返還時、最古のベルトに触れた藤波は先発を買って出る積極姿勢。望月がローキックを見舞っても、すぐさま左張り手で応戦し、早くもスリーパーからのドラゴンスリーパーで捕らえた。

 マシーン・Jは父S・S・マシンが1986年10月、阿修羅・原と組んで第43代王者となっており、勝利すればアジアタッグ史上初の親子戴冠。燃えるマシーン・Jは望月相手にブレイクダンスからのエルボードロップを投下し、フジイ相手に逆水平合戦で渡り合った。フジイの強烈な張り手を食らって動きが止まり、フジイのチョークスラム、望月のドラゴンスリーパーなどで攻め込まれたが、ニールキック、ダイアモンドカッターでなで斬りにして打開。藤波が望月、マシーン・Jがフジイをコブラツイストで同時に捕らえる見せ場を作った。

 そして藤波はドラゴンスクリューで望月とフジイを次々に吹き飛ばした。足4の字固めは望月が阻止し、掟破りの逆逆サソリを仕掛けたものの、藤波は決めさせず。掟破りの逆サソリを久々に披露した。望月が掟破りの逆ドラゴンスープレックスを狙っても阻止。元祖・ドラゴンスープレックスは不発に終わったものの再びドラゴンスリーパーで絞め上げた。

 マシーン・Jもラリアットでフジイをなぎ倒し、望月を高速パワースラムで攻め込んだものの、ラリアットは望月がハイキックで阻止。それでもマシーン・Jはラリアットを叩き込んだものの、望月が電光石火の飛びつき腕ひしぎ逆十字固めへ。流れるように腕固めに移行して絞め上げると、マシーン・Jも耐え続けたが、最後は藤波がタオルを投入してTKO裁定に終わった。

 望月&フジイがアジアタッグ初防衛に成功。試合後、望月は「藤波さん、今日は僕らみたいな若造にチャレンジしてきてくれてありがとうございました。藤波さんと戦える、いや、藤波さんとタイトルマッチできるなんて、夢にも思わなかったことです」と感謝し、「藤波さん、72歳。俺、56歳。ドン・フジイ、55歳。藤波さん見習って、あと16年現役でいれるように頑張りますので、これからもご指導よろしくお願いします」と敬意を表した。

 敗れたマシーン・Jは痛む右腕を押さえながらも「確かにこのカードに大きな意味を持たせたのは、間違いなく俺だったな。まずはモッチー、フジイ、ボコボコにしてくれありがとうございます」と高い壁となった王者二人に感謝。「本当は勝って、チャンピオンベルトを掲げてから言おうと思ったんだけど、この機会を逃したら、もうないかもしれないから。ひとつだけ言わせてくれ」と前置きすると、「今日パートナーを組んだ藤波さん。俺がというか、まだうちの家庭としては許せてないことがひとつあります。身内でありながら、マスクマンの正体をバラすのは一体全体どういうことですか!?」と問いかけて藤波を苦笑させた。

 そしてマシーン・Jは藤波のセコンドについていたLEONAにも「LEONA、お前も以前、俺ととあるテレビ番組で一緒になった時、収録中に俺のことを本名で呼んだな。藤波家、あんたら親子でどうなってんだよ?」と不満をぶつけながらも、「俺の呼び出しに応じてこのリングに上がってくれたことは本当にありがとうございます。そして、改めて隣に立ってくれたことで、藤波さんの本当の姿、実感しました。でも、これはある意味、あの事件があったからなのか、なかったからなのかはわからないけど、ひとまず親に代わって、息子の俺からそのことは水に流して、あの事件に今日幕を下ろそうと思います」と宣言した。

 場内がどっと沸いた中、マシーン・Jは「今日はタイトルマッチだから勝たなきゃ意味なかったし、本当に負けちゃったことは申し訳ないんですけど、もうひとつ意味ができました。LEONA、いつか2人でベルトを巻こう。そのことを皆さん覚えておいてください」と宣誓。LEONAと握手を交わした。

 藤波の最古のベルト獲りはならず。バックステージで「あのアジアタッグのベルト巻いてみたかったなあ。僕が一番最初、16歳で日本プロレスに入ってアジアタッグのベルトを見た時、吉村道明さんと誰だったかな。大木金太郎さんかな。あの歴史のあるベルトだったんでね」と感慨たっぷりに話した。マシーン・JとLEONAが二世タッグによるベルト獲りに合意したことで、「自分の息子LEONAにぜひ叶うものなら一回またそういうチャンスをもらって、選手権に挑戦できる、そういう機会をもらって託したいと思います。俺の叶わなかった夢を二人で叶えてくれ」と二人に託していた。

【試合後の藤波&マシーン・J】

▼マシーン・J「このアジアタッグ、俺の親父が原さんと巻いたベルトですよ。それが巡り巡ってDRAGONGATEに来ちゃったわけで。俺は黙っちゃいられなくて、何か一つストロングマシーン・Jらしい行動を起こしたいなと思って、まず藤波さんの名前が浮かびました。そこから呼び出しがあって来てくれたことを感謝してます。リング上であった通り、過去に大きな事件があったそうで、私は知りませんが。そんな縁もあって今こうして二人が組んでるわけですよ。感想なんかありますか?」

▼藤波「まず、この今日のオファーがあった時は、ちょっとこれは一瞬、どういうめぐり合わせというのかね。確かに今日のファンのざわめきを聞いて、ファンの皆さんが知ってる通り、もう自分の頭の中に遠い過去のものとして納めてたんだけど。まさかこうやってタッグを組む機会がね。これも自分がリングにまだ立ってるからこそ、こういうのが実現したんだしね。でも、あのアジアタッグのベルト巻いてみたかったなあ。僕が一番最初、16歳で日本プロレスに入ってアジアタッグのベルトを見た時、吉村道明さんと誰だったかな。大木金太郎さんかな。あの歴史のあるベルトだったんでね。あのベルトを巻いてみたかったなって。でも、それは今日、ジュニアの方から一つの僕に対しての一つの希望をいただいたというか。自分の息子LEONAにぜひ叶うものなら一回またそういうチャンスをもらって、選手権に挑戦できる、そういう機会をもらって託したいと思います」

▼マシーン・J「藤波さんですら夢のベルトですよ。それをもし今日巻いてれば、新日本の旗揚げ記念日(3・6大田区)にベルトを巻いて藤波さんが上がるのもあったから」

▼藤波「そうだね。ファンの皆さんが俺とジュニアが巻くことを望んでたんじゃないの? たぶん次回その時は自分じゃなくて息子のLEONAがパートナーとしてね。これもまた一つ夢ができました」 

▼マシーン・J「やっぱりプロレスは続ける方もそうだし、見る方も本当に長く見ていくものだと思います。こうしてまた俺がいる限り、歴史は必ずつなげていくし、何か新しいものを生み出していくし。その力こそがこのストロングマシーン・Jのシンギュラリティだから。まだまだ見逃すんじゃねえぞDRAGONGATE。(LEONAに向かって)いつかベルト獲りましょう」

▼藤波「俺の叶わなかった夢を二人で叶えてくれ」

▼マシーン・J「この大切なバトンをしっかり未来に繋げます。皆さん覚えといてください。必ずこの二人でベルト獲りますんで。よろしく」