北海道紋別市出身の樋口は大相撲・八角部屋に入門。2007年に初土俵を踏み、北道山の四股名で幕下まで昇進した。2014年に力士を引退し、DDTに入門。DDTが立ち上げた若い力が主人公となる新プロジェクト「DDT NEW ATTITUDE」(DNA)の1期生として、同年11月28日、梅田公太戦でデビューした。
2019年12月より坂口征夫とのタッグを始動。後に赤井沙希も合流し、新ユニット・イラプションで活動。団体最高峰のKO-D無差別級王座には4度挑戦し、ベルト奪取はならなかったものの、2022年7月にKING OF DDT初制覇を果たし、空位だったKO-D無差別級王座を初戴冠。吉村直巳とのタッグ“ハリマオ"を結成し、後に中津良太、石田有輝が加わった。
だが、2024年6月より首のヘルニアのため欠場。昨年3・20後楽園大会で復帰すると、同年5月にKING OF DDT2度目の優勝を飾り、同年6月にはクリス・ブルックスを破って2度目となるKO-D無差別級戴冠を果たした。同年8月、上野勇希に敗れて王座陥落。今年1月から首の負傷で欠場していた。KO-D無差別のほか、KO-Dタッグを4度、KO-D6人タッグを4度戴冠。DDTが誇るヘビー級戦士で強さの象徴として活躍してきたが、無念の引退となった。
『CHANGE AGE 2026〜とびきりZENKAIパワー〜』後楽園ホール(2026年4月5日)
スペシャル6人タッグマッチ〜ハリマオラストマッチ ○石田有輝&吉村直巳&中津良太vs梅田公太&岩崎孝樹&勝俣瞬馬×
元KO-D無差別級王者・樋口和貞が首の負傷のため、11年4ヵ月に及ぶプロレス人生に幕を下ろした。
団体として定期的に実施している選手の健康診断において、樋口は自覚症状こそないが、第一・第二頚椎の亜脱臼が確認された。医師より「コンタクトスポーツの継続は危険である」との診断が下された樋口は今年1・12品川大会を最後に欠場。その後、樋口本人、医師、団体で今後の現役続行の可能性を慎重に検討、協議してきた。本人は現役続行を希望したが、保存治療等では回復の見込みがなく、手術して固定することは可能だが、首の動きの制限が出て、コンタクトスポーツや首に強い衝撃がかかる運動はできないとドクターが判断。樋口は引退という決断を下した。
北海道紋別市出身の樋口は大相撲・八角部屋に入門。2007年に初土俵を踏み、北道山の四股名で幕下まで昇進した。2014年に力士を引退し、DDTに入門。DDTが立ち上げた若い力が主人公となる新プロジェクト「DDT NEW ATTITUDE」(DNA)の1期生として、同年11月28日、梅田公太戦でデビューした。
2015年5・24札幌大会では「いつでもどこでも挑戦権」を行使し、デビューからわずか6ヵ月で当時王者だったHARASHIMAの持つKO-D無差別級王座に初挑戦。2017年よりDDT所属となり、同年5月に入江茂弘とのコンビでKO-Dタッグ王座を奪取し、タイトル初戴冠を果たした。
2019年12月より坂口征夫とのタッグを始動。後に赤井沙希も合流し、新ユニット・イラプションで活動。団体最高峰のKO-D無差別級王座には4度挑戦し、ベルト奪取はならなかったものの、2022年7月にKING OF DDT初制覇を果たし、空位だったKO-D無差別級王座を初戴冠。吉村直巳とのタッグ“ハリマオ"を結成し、後に中津良太、石田有輝が加わった。
だが、2024年6月より首のヘルニアのため欠場。昨年3・20後楽園大会で復帰すると、同年5月にKING OF DDT2度目の優勝を飾り、同年6月にはクリス・ブルックスを破って2度目となるKO-D無差別級戴冠を果たした。同年8月、上野勇希に敗れて王座陥落。今年1月から首の負傷で欠場していた。KO-D無差別のほか、KO-Dタッグを4度、KO-D6人タッグを4度戴冠。DDTが誇るヘビー級戦士で強さの象徴として活躍してきたが、無念の引退となった。
試合ができないため樋口の希望としてメインイベントで吉村&中津&石田が勝俣瞬馬&梅田&岩崎孝樹と対戦するハリマオラストマッチが組まれた。DNA1期生の梅田、岩崎、勝俣、中津とは同期生。この一戦をもってハリマオは解散となる。樋口はハリマオのセコンドとして試合に参加した。
敵味方関係なく、樋口への思いを胸に6選手はバチバチの戦いを展開。場外戦になると樋口が6選手にチョップを叩き込んだ。15分過ぎ、石田が岩崎に小股すくいスープレックスを決め、勝俣は吉村にフランケンシュタイナーからトペ・コンヒーロを発射。最後はセコンドの樋口と固い握手を交わした石田が渾身の炎掌を叩き込んで先輩・勝俣から3カウントを奪い、ハリマオラストマッチを勝利で飾った。
引退セレモニーになると、樋口はTシャツを脱いでコスチューム姿となった。まずメインに出場した6人が花束を贈呈。かつてタッグを組んだ石川修司、激闘を繰り広げた火野裕士、若手時代に親交があったKUBITOも花束を贈呈し、樋口にプロレスの指導をしたという佐々木大輔と思われる“匿名希望"の者からのメッセージが読み上げられた。
さらに秋山準、HARASHIMA、男色ディーノ、アントーニオ本多、上野勇希、NOAHに参戦中の遠藤哲哉が花束を贈呈。米AEWを主戦場とするKONOSUKE TAKESHITAも駆けつけた。イラプション時代の盟友である坂口さん、赤井さんもリングに上がり、岡谷英樹は樋口から託されたガウンを返した。最後に?木三四郎が花束を渡し、DDTメンバーが集結して記念写真に納まった。
マイクを持った樋口は「首のケガでドクターストップ。今日自分はここに力尽き引退します。それに伴い、4人で話し合ってハリマオも解散となります」と切り出すと、「ホントだったら、もう少しプロレスを続けたかったです」と本音を吐露。「しかし、この診断が下り、いろんなことを考え、この決断はおそらく間違っていないと納得しております」と続けると、「ホントにDDTの皆さまにはお世話になりました。今日花束を渡してくれた方々、それぞれに歴史があり、いろんなことがありました。今はもう感謝しかありません。ロビーにいっぱい花も届いて、自分はそんな人間じゃないのにと思いつつ、ありがたいの一言に尽きます」と感謝した。
「これからもこのリングに上がって戦う人たちを、お客さん、応援してあげてください。あなたたちの声援を受けて、自分はここまで来れました。それはみんな一緒だと思います。どうか、DDT、そしてリングに上がるすべてのレスラーに声援を送ってあげてください。よろしくお願いします」とファンにも感謝しつつ呼びかけた樋口。動画配信サイトWRESTLE UNIVERSEのカメラに向かって「画面で見てる皆さんもありがとうございました。高山(善廣)さん、高梨(将弘)さん、みんな待ってますからね。自分も待ってます」と自身と同じ首の故障と戦う二人にもメッセージを送った。
そして「リングの上で生きることはもうできませんが、人生というリング、また一歩一歩、前向いて戦っていきます。皆さま、今日は本当にありがとうございました。11年4ヵ月のプロレス人生、ホントに楽しかったです。お世話になりました。ありがとうございます」とラストメッセージ。最後に引退の10カウントゴングを聞いてリングを下りた。プロレスラー生活に終止符を打った樋口の第二の人生がこれから始まる。