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9/3【WRESTLE-1/ZERO1】世界ヘビー奪回へ大谷「前哨戦であること試す」 王者・船木と視線合わせずピリピリムード(写真あり)

 9・6大阪大会の世界ヘビー級選手権試合「(王者)船木誠勝vs大谷晋二郎(挑戦者)」に向けた会見が3日、東京・大久保のWRESTLE-1事務所で開かれた。「必ず一発で獲り返す」と宣言した大谷は、あす(4日)のZERO1新木場大会で緊急決定した前哨戦に向けて「試してみたいことがある」と明かした。

 7・6両国大会で船木が佐藤耕平を破って初戴冠。ZERO1は直後に火祭りを控えていたとあって、優勝者が王座奪回に乗り出すものとみられていた。ところが優勝した崔は「世界ヘビー奪回」とは距離を置き、挑戦者は決まらぬまま。W-1初代王者決定トーナメントへの出場も決まった船木は、その席で世界ヘビーとW-1王座の統一まで視野に入れ、防衛戦の強行を見据えていた。

 これに“待った"をかけたのが大谷だった。火祭りでは優勝を逃したものの、「なりふり構っていられない。W-1に乗り込んででも奪い返す」と宣言。船木も戴冠当初「ZERO1といえば大谷晋二郎。大谷とやってみたい」と発言していたことから、9・6大阪大会でのV1戦が決まった。

 この日は肩を並べて会見。「大将が出てきた。相手にとって不足なし」とする船木に対して、大谷は「何人つぎ込んでも…じゃなくて、ここは一発で獲り返します。初防衛戦かもしれませんが、自分としてはZERO1最後の砦として臨む。船木選手が今まで感じたことのないくらい暑苦しい男が船木選手の前に立ちます。必ずです。そこらへんで使われる安っぽい“必ず"ではありません。必ず!ZERO1にベルトを獲り戻したいと思います」と熱く王座奪回を宣言した。

 あす(4日)のZERO1新木場大会では前哨戦も緊急決定。船木は征矢学と、大谷は横山佳和とそれぞれ組んで激突する。大谷は「明日の試合でどうしても試してみたいことがある。こういった動きに出たらどう出るか?というのがある」と予告したが、船木も「動きを見て、自分の武器を的確に出していくだけ」と受けて立つ構えをみせた。

 ともあれ、最後まで視線を合わせることなくピリピリムード。前哨戦も決まったとあって、シングル初対決となるタイトルマッチがいよいよ熱を帯び始めた。


【会見の模様】
――王座戦に向けて?

▼船木「ようやく初防衛戦が決まりました。いきなりZERO1の大将が出てきた。相手に不足はありません。前哨戦含めて全力で戦います」

▼大谷「船木選手は言っていた。火祭り期間中、ZERO1から名乗りが上がらないと。僕の中では、火祭りに優勝して、あの“刀"とともに挑戦して奪い取るのが最高の形だったんですが…。そんな時、船木選手から『W-1のベルトと統一する』というような上からの発言があって、怒りを覚えたのも事実です。何人つぎ込んでも…じゃなくて、ここは一発で獲り返します。船木選手からしたら初防衛戦かもしれませんが、自分としてはZERO1最後の砦として臨みたい。船木選手のキャリアは確かに僕より上ですが、今まで感じたことのないくらい暑苦しい男が船木選手の前に立ちます。必ずです。そこらへんで使われる安っぽい“必ず"ではありません。必ず!ZERO1にベルトを獲り戻したいと思います」

――改めて互いの印象は?

▼大谷「素晴らしい選手というのは間違いない事実。でも、怒りというかこの野郎!という燃えたぎる何かが必要だったのも事実で、あのコメントが火をつけてくれました」

▼船木「ZERO1のチャンピオンベルトの“防衛期間"が分からなかった。だから言ったまで。7月の両国が終わったらすぐ(挑戦者が)来ると思ってたんですけど、何も無かった。それが1ヵ月半続いた。いつ来るんだろうと思ってただけですね。大将が来るというのは、それなりの“怒り"があるというのは分かる。でもその方がいい。見るほうは面白いし、熱くなると思います。自分の中でZERO1といえば、同期だった橋本選手以外、大谷選手以外考えられなかった。今でも大将だと思ってます。WRESTLE-1で言えば武藤さんと同じ存在だと思う。看板ですね」

――言える範囲で戦略は?

▼大谷「とにかく、奪い取るためにどうすればいいか。ちょうど良い形で、前哨戦組まれました。明日の試合でどうしても試してみたいことがある。こういった動きに出たらどう出るか?というのがある。そこを試してみたい。もちろん明日、そこで潰せれば、それでもいい」


▼船木「すべては言えないですけど、動きを見て、自分の武器を的確に出していくだけ。あとは流れですね」

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