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8/17【新日本】一夜明け会見における棚橋の詳細コメント(後編/写真あり)

※前編からの続きとなります

――これまでも一夜明け会見の経験は多いが、G1の一夜明けは違う?

▼棚橋「G1、一度優勝してます。思い返せば2007年。初めてG1に優勝した一夜明け会見で結婚発表をしました。結婚してから時差があったので『実は結婚してました。すみません』と優勝会見なのに謝罪会見みたいになってしまったんですけど、今回は純粋に『G1優勝しました!』っていう喜びの会見ができて良かったです。あとはメインが始まった時のシチュエーション…両者へのコールが混ざって何を言ってるか分からないくらいの耳をつんざくようなコールがあって。僕が何とか振り切って勝って、中邑を応援してくれていたファンの方半分くらいが帰ったらどうしよう…と思っていたんですけど、残っていただけて。本音をいえばずっと、あの空間にいたかった」

――反響などについて?

▼棚橋「“G1期間"というものの大きな流れ、ダイナミズムというか。今回(大会ごとに)Aブロック、Bブロックで分かれて試合をしていったじゃないですか。Aブロックの興行が盛り上がったら、次の日のBブロックの日の人はジェラシー…『もっと上にいってやるぞ』というものがあって。それでまたBブロックがとんでもない試合をやったら、Aブロックは『おいおい…』ってなって。“A・Bの対抗戦"でもあったような気もします。そういった意味では一日早くAJとの戦いで公式戦を終えてた僕のほうが体の部分では有利だったし、そういう点では運があったのかなとも思います」

――改めて中邑戦を振り返って?

▼棚橋「僕も首も悪かったんですけど、中邑も万全じゃなかった。ただ、そういうのを見せなかったのは彼のプロとしての意地をみたし。序盤から中盤、終盤にかけて、どっちがペースを握ってたって感じもなかったっすね。本当に均衡した試合だったと思います。ただ、その1試合だけをフィーチャーするとそういう感想になるんですけど、28日間戦ってきた集大成なんでね。出場選手の思いだったり、日本全国で応援してきてくれた皆さんのパワーだったり、そういうエネルギーの集合体だったような試合だったんで。あとは良く言われるんですが、本当に“一対"というか。どっちかがいない新日本をイメージしてみたんです。棚橋がいて中邑がいない新日本プロレス。中邑がいて棚橋がいない新日本プロレス。ちょっとイメージできなかったんですね。中邑という存在があって、きっと僕というレスラーが生まれたんだと思うし。あと最近、田口が中邑を模倣して『ギタる』って言ってますけど、あれが『ギターる』だったら、俺も入っていっていいのかなと思いました(笑)」

――中邑とは『ライバル関係以上の関係を望む』という言葉もあったが?

▼棚橋「皆さんの見方が『棚橋と中邑はライバル』っていう。棚橋と柴田とも違う。棚橋とオカダとも違う。逆に言うと、ライバル関係以外の物語がないんです。なので次のステップに行く段階に来てるんじゃないかなと」

――握手をして手を掲げられたが、何を思った?

▼棚橋「うーん…その辺はね。分からなくていいんじゃないかな、と思います。ただ、A・Bブロック交互にやってる公式戦のなかで、前日の棚橋vsAJ戦が何かの影響を与えたのかもしれない。そういう中でユニットとかは別にして、戦いぬいていく中でレスラー間のリスペクトが生まれていったのかもしれない。全部俺の憶測です」

――前回優勝時は『自分たちの世代でプロレスを必ず爆発させます』と言って、超満員の両国を見てこみ上げるものがあった?

▼棚橋「いろいろ言っとくもんですね。自分の実力不足もあったし、満員にならなかったG1 CLIMAXの決勝っていう悔しい気持ちもあったので出た言葉なんですけど、超満員になって盛り上がってありがとうございます。爆発しました」

――権利証を守り抜けば6年連続で東京ドームのメインとなるが、ドームまでの今年下半期に向けて?

▼棚橋「G1中に負けてる試合もありますし。ファレに去年も負けて0勝2敗の相手なので。広島でグリーンアリーナ進出したのに、勝てなかった悔しい思いがあるので内藤。この2人はドームの前に戦わないといけないと思います」

――現在のIWGP王者の存在を意識する?

▼棚橋「僕は東京ドームのメインイベントより、やっぱりIWGPヘビーのベルトが上位概念にあるので。また、霞がかってた頂が視界に入ってきましたね」

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