3/17【NOAH】調印式で33分超の無言にらみ合い 博多GHC戦へ藤田が田中と視殺戦、そして駆けつけ5杯
3・21博多大会のGHCヘビー級選手権試合「(王者)藤田和之vs田中将斗(挑戦者)」に向けた調印式が17日、都内ホテルで開かれ、会見としては異例となる33分超の無言のにらみ合いを展開。両者ほぼ言葉を発さぬまま意地の“視殺戦"を繰り広げたが、会見後にはやはり藤田が態度を一変させた。
昨年末の杉浦軍興行で30分ドローに終わった両雄による決着戦が、博多GHC戦を舞台に実現。決戦4日前となったこの日は調印式が開かれたものの、ノアにおける藤田の会見は、やはり普通には終わらなかった。
先に田中が現れて着席。続いて現れた藤田が田中を見据えながら歩み寄ると、田中も立ち上がってにらみ合いとなった。
調印書へのサインや司会者・記者からの質問には一切耳を貸さずに、意地の視殺戦をエスカレートさせていく両雄。しだいにシャッター音も消え、静寂が会見場を包むなか「調印書へのサインは後日いただく形にして、一旦会見は終了とさせていただきます。ご退席ください」と司会者から促されても、藤田も田中も「そらしたほうが負け」とばかりに視線を外さず、その場から動かない。
ようやく33分が経ったその時、田中が藤田のサングラスをはぎ取って投げ捨て、先に退場。2020年3月のGHC戦「潮崎豪vs藤田和之」では試合開始から30分超のにらみ合いが展開されたが、奇しくもその2年後に、今度は会見で“伝説"が再現された形となった。
退室する田中を眼光鋭く見送り、自身も一度退席した藤田だったが、再び壇上に上がってふんぞり返ると、「あぁ〜疲れた。じゃ、ビールちょうだい」と、やはり態度がひょう変。なじみのホテルスタッフに「駆けつけ5杯ね」とオーダーした。
その後は「いやぁめっちゃ怒ってたね。誰? たきつけたの」「コレ(※壊されたサングラス)のアレ、大丈夫でしょ? 所属になったから。後で請求書送りますわ」「今日、子供に会見行くって言ったら、また酒飲みに行くの?なんて言われてさ。会見大好き、ガッハッハ」などと下品に笑いつつ、運ばれてきたジョッキ5杯の生ビールをうまそうに次々と流し込んだ。
やはり最後は野獣から“のんだくれオヤジ"へと変貌を遂げた藤田。あらゆる意味で振り切れた両雄による“野獣vs弾丸"のGHC戦は、どんな結末を迎えるのか…。