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3/17【リアルジャパン】リアルジャパン提供3・20後楽園大会見どころ(後編/画像あり)

※前編からの続きになります

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 U・ドラゴン&A・大塚組vs佐藤光留&E・フレンチ組のタッグマッチは、さまざまな国のサブミッションスタイルがミックスされた試合になりそうだ。カギを握るのは、これが初参戦のエディ・フレンチである。

 エディはフランス出身の31歳。ヨーロッパを転戦しメキシコにも渡った。現地でメキシコ流のサブミッションであるジャべを習得し、日本ではIGFにも参戦。実はリアルジャパンの合同練習にも積極的に参加しており、出場を熱望していた。それが今回、念願かない参戦が実現。ドイツで対戦したことがある佐藤光留がパートナーとなれば、サブミッションの競演がひとつの見どころとなる。対戦相手の大塚ともガッチリしたレスリングが期待できるだろう。さらには昨年のIGF北朝鮮興行で一騎打ちを行った相手であるU・ドラゴンとのジャべ対決も注目したい。

 知名度は劣るエディがカギを握るというのは、そういうことなのだ。エディの参戦により、リアルジャパンのカード編成がより厚みを増すのではなかろうか。

 大仁田軍団がふたたびリアルジャパンマットに来襲する。3月6日に声明文として出された大仁田厚の強引な乗り込み宣言に対し、団体サイドは受け入れるべきか、また受け入れた場合どの選手を対抗させるか、協議を重ねた。結果的に大仁田の要求を呑む形で参戦が決定。対戦相手には、グレート・タイガー&ブラック・タイガーの初タッグが選出された。

 かねてからブラック・タイガーがグレート・タイガーとのタッグを熱望していたのだが、大仁田軍団の参戦決定から白羽の矢が立てられた形である。大仁田にとって“黒虎タッグ"はおいしい獲物になるのか、それとも次なるターゲットに向けての通過点に過ぎないのか。有刺鉄線などの凶器が飛び出せば、それはグレート・タイガーにとってプロレスの洗礼となる。初代タイガーを破った実力者ながら、その適応能力はまったくの未知数。“邪道"vs“暗闇"の対決で、なにが生まれるのか注目したい。

 “6時半の男"百田光雄が“息子"力の試合直後に登場、リアルジャパンの若手、間下隼人とシングルマッチをおこなう。

 この試合は、キャリア45年の“力道山二世"にキャリア8年目の生え抜きが挑む図式になっている。間下の飛躍はリアルジャパンの未来に必要不可欠。前大会(12.5)ではグレート・タイガーにシングルで挑んだが惜しくも涙を飲んだ。そして百田は自然と“力道山三世"力と間下を比べることになるだろう。百田をどれだけ慌てさせることができるのか。間下の今後を占う意味でも重要な一戦となる。

 リアルジャパンマットのオープニングを飾るのは、S・ライダー&力組vsG・浜田&若翔洋組のタッグマッチ。

 この試合では“力道山三世"力に注目が集まるだろう。力はこれまでリアルジャパンのリングには4試合参戦。そのうち3試合は浜田絡み(対戦2回、タッグ1回)だった。言ってみれば、浜田はリング上の師匠的存在だ。今大会参戦後の3月30日(月)にはメビウスの新木場1stRING大会で“父"百田光雄とのシングルマッチが決まっている。この試合で親離れする力は、今後フリーとして活動することになっている。ある意味リアルジャパンでの試合は父子対決に向けての前哨戦。いまだ自力での勝利がない力だが、ここで勢いをつけることができるのか。また、若翔洋とのパワーにもどれだけぶつかっていけるのか。そのあたりも注目のポイントだ。

 見どころの多さからしても、10周年を迎えるリアルジャパンの本気度がうかがえるマッチメーク、必見の大会であることは間違いない。初代タイガーと曙の激突、藤波と鈴木の刺激的遭遇。大仁田軍団の来襲、さらには力道山の遺伝子が父子で登場などなど。3・20後楽園で、あなたは歴史の目撃者になる!(文:新井宏)

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