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5/7【WRESTLE-1】会見における武藤社長、高木CEOの詳細コメント

 7日に都内WRESTLE-1事務所で開かれた会見における武藤敬司社長、高木三四郎CEOの詳細コメントは以下の通り。


【会見の模様】
▼武藤「今回の経緯ですが、もともとW-1の経営に携わっていた人が、もろもろの事情で辞めていかざるを得ない状況になりました。ひじょうに困っている中で、もともと俺の中での目標であった“業界再編"を目指して、DDTさんに働きかけました。業界再編のほうはフラれたんですけど、DDTをイチからここまで大きくした高木社長のノウハウだけは提供してくれないか、という感じでお見合いをしたら、とんとん拍子で結ばれることになりました。結ばれたからには、家計簿の管理は高木CEOに任せますので、俺筆頭にW-1の選手が思う存分、仕事ができるような現場を作って欲しいです」

▼高木「先ほど武藤社長よりお話があった通り、3月末にお話をいただいた時、正直、僕自身もビックリしちゃったんですけど、自分にとってはひじょうに良い機会をいただいたなと思っています。今までDDTというのは、どちらかというと業界のメジャーと言われる団体がやらなかったことをやって、うまくいった団体でもあるので、プロレスの伝統的なスタイルでやっている団体の経営には正直興味がありました。好奇心もありました。もちろん数字、“家計簿"も見させていただきまして『これはこのスーパーで大根買ったほうがいいんじゃないかな』『こうやりくりした方がいいんじゃないか』と何となく試算ができまして、このように就任した次第です。基本的には採算を見直した上で、興行数を増やしていきたい。就任してすぐにできることではありませんので、ある程度準備期間を経て秋口以降からどんどん進めていきたいと思います。それとは別に、興行だけではない新規事業も考えていまして、拠点であるGENスポーツパレスは、プロレスのリングだけじゃなくて金網も格闘技用リングもある。プロレス格闘技に特化した施設。この施設を使って何かできないか…と思ったところ、私が考えたのは“プロレス学校"ですね。今はレッスルフィットというフィットネスを中心としたことをやってるんですけど、そうではなくて完全なるプロレスラー養成所を設立していきたいと思っています。講師陣はそうそうたる面々もおりますし、校長には武藤社長に就いていただきたいなと思いますし、ゆくゆくは日本では初めてになるプロレス専門の専門学校、みたいなものもやっていきたいと思っております。いろいろなアイディアをもって、プロレス界をさらに盛り上げていきたいと思っていますので、よろしくお願いします」

――業界再編というのは合併を持ちかけたということ?

▼武藤「そうですね。もともと俺は全日本にいて分裂して…っていう気持ちの負い目があったりして。去年はTAJIRIのところと合体したし、次なるは…っていうところで、DDTさんとどうかな?っていう感じで。そこまで具体的な話では無かったですが」


――DDTの発展や高木CEOの手腕をどう見てきた?

▼武藤「俺に持ってないものを高木社長も持ってる。たぶん俺たちができないことをやれると思ってます。お互いに長所と長所が合わさったら、ひじょうに良い感じなんじゃないかなと思っております」

――DDTの手法から取り入れたいことなどはある?

▼武藤「その辺は分からないですよね。たぶん“違うもの"だと思うから。もしかしたら方向性も違うのかもしれないし。それは一緒にやっていく中で築き上げていくしかない」

――高木CEOもDDTとは別のやり方で違うものを創り上げる感覚?

▼高木「そうですね。まったく同じことをやってもW-1のファンにとっても良くないですし、DDTのファン、選手にとっても良くないと思いますし。まったく“別"だと思っています。ただ、プロレスの興行をやるという“ベース"は同じですから、ベースの部分でやることは必ずあるはずですし、効率化もはかれるはず。施設などDDTに無いものもあるので効果的に活用していきたい。DDTの道場も竹芝にありますけど、そこも一緒にしてしまうと、何もかも一緒だと思いますので、そこは完全に別で、分けて、と思っています」

――プロレス専門学校計画については?

▼武藤「何年か通じて人を育ててきてるけど、なかなか人を育てるのが俺、へたくそだからね(笑) 自分より強いレスラーをいまだに創りきれてない現状も感じたりしてて…だから良いのかなと」

――具体的な経営目標は?

▼高木「なにぶん5月いっぴから赴任したばかりではありますので、おいおい作っていければいいとは思っています。ただ、W-1のWというのは、レッスルのほかにワールドのWでもあると思っていますので、世界を視野に入れた展開をしていきたいと思います。TAJIRI選手や武藤さんといった世界的に通用する選手もいる。なので海外に通用するコンテンツ作り…という点では、DDTよりやりやすいと思っていますので、そこを伸ばしていきたい。大きな視点でいくと、日本国内もそうですけど、インターネットがこれだけ普及してる中で、YouTubeなどの動画コンテンツ(のプラットフォーム)もありますんで、世界に発信できるモノづくりをしていきたいなと思っています」

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