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6/10【全日本】「あとは剥ぎ取るだけ」 真霜が初挑戦・初戴冠に自信満々、宮原「同じ手は食わない」 6・15三冠戦へ会見

 6・15後楽園大会で三冠ヘビー級選手権試合を控える王者・宮原健斗、挑戦者・真霜拳號が10日、神奈川・横浜市の全日本事務所で会見。「4月9日よりさらに進化してるんで、同じ手は食わない」と宮原が返り討ちを誓えば、真霜は「昨日の段階でこのベルトに手をかけた実感があるんで、あとは剥ぎ取るだけ」と宮原攻略と初挑戦・初戴冠に自信をみせた。

 宮原とK-DOJO・真霜が争う三冠戦が5日後に迫ったこの日、両者が出席しての会見が行われた。4・9後楽園でのチャンピオン・カーニバル公式戦で実現した初シングルは30分時間切れ引き分け。その決着戦が全日本の至宝ベルトをかけてついに実現する。

 前回、宮原を大いに苦しめ、三冠初挑戦のチャンスをつかんだ真霜は「間違いなく今まで以上に名を売ることができるでしょうし、今まで以上に実力を認められるでしょうし、そこはやっぱりベルトを獲るべき」と必勝を期している。

 前夜の伊勢崎大会では唯一の前哨戦で宮原と直接対決。これが真霜の自信をさらに深めることになった。カーニバル公式戦では得意とする腕へのピンポイント攻撃で宮原を圧倒。「もしあれが30分じゃなったらどうなったかと。それは見てる人たちが感じたことでしょう」と豪語した真霜は、「改めてやっても穴が多いなと、攻めどころが多いなというのが自分の印象で、素晴らしい選手だとは思いますけど、まだ足りないんじゃないというのを凄く受けてますね」と前哨戦を通じて実感した。

 これまで宮原と対峙するたびに真霜は三冠ベルトに触れてきた。「このベルトから力をもらう、このベルトに自分を刻みつける、そして文字通り剥ぎ取る。全てを込めて触ってる」との思いがあっての行動で、宮原攻略に確信を得た真霜は「昨日の段階でこのベルトに手をかけた実感があるんで、あとは剥ぎ取るだけ」と断言した。

 対する宮原はこれが3度目の防衛戦。前回の関本大介戦に続き、他団体のトップレスラーを迎え撃つシチュエーションとなる。カーニバル公式戦では内容的に圧倒された印象を残したが、「僕自身の中では別に押されたつもりはない」とキッパリ。それでも真霜の一点集中攻撃を警戒しつつ、「昨日ので僕の歯車が崩れてるというか、そこだけじゃないかなというのがあるんで、そこは15日までに頭の中で整理して考えなきゃなという部分があります」と真霜のあらゆる攻め手を想定し、インサイドワークで上回る構えだ。

 何より宮原には三冠王者として激闘を重ねてきたことで、「全日本プロレスの興行を最後締めたっていう僕の中で自信が日に日に大きくなってきてる」と己の進化を実感できている。だからこそ挑戦者が強敵・真霜であろうと動じず、「4月9日よりさらに進化してるんで、同じ手は食わない」と豪語してみせた。

 決着戦はいよいよ5日後。春の祭典開幕戦を沸かせた宮原と真霜が至宝ベルトをかけて雌雄を決する。

【会見の模様】
▼真霜「このベルトに挑戦表明した時に言った通り、カーニバル公式戦の時間切れ引き分け、あの決着をつけたいという純粋な気持ちと同時に、このベルトがほしいという純粋な気持ちがあって、昨日、唯一の前哨戦があったんですけど、改めてやっても穴が多いなと、攻めどころが多いなというのが自分の印象で、素晴らしい選手だとは思いますけど、まだ足りないんじゃないというのを凄く受けてますね。どういう攻め方するか、これから考えますけど、昨日の段階でこのベルトに手をかけた実感があるんで、あとは剥ぎ取るだけ」

▼宮原「4月9日、チャンピオン・カーニバルで対戦相手と引き分けて、決着戦が15日、ついに来たかと。ただ、昨日の前哨戦の試合後にベルトを強奪したり、ついに本性を現しやがったと。俺の中でスイッチを入れ替えてるんで、チャンピオン・カーニバルと同じ手でくるのか、違う手でくるのか注意するところではありますけど、それは15日、僕も4月9日よりさらに進化してるんで、同じ手は食わないぞと。とにかく決着つけようぜと。そういうことです」

――宮原選手を倒す自信はあると?

▼真霜「十分にあります。カーニバル公式戦でももしあれが30分じゃなったらどうなったかと。それは見てる人たちが感じたことでしょうし。ただ、このベルトの力というのは理解してるんでね。ベルトがかかったらチャンピオンは違うだろうと思ってます。でも同時に挑戦者もベルトがかかったら違う。そして僕はカーニバル公式戦のあの試合後、それから挑戦表明した時、そして昨日と、そして今日も、(ベルトに触れながら)こうやって何度もベルトに触れてるんですよ。それはこのベルトから力をもらう、このベルトに自分を刻みつける、そして文字通り剥ぎ取る。全てを込めて触ってるんで、あとは形が出るだけ。それが6月15日ということですね」

――三冠ベルトへの思いは?

▼真霜「特に他と変わらないですよ。個人的な思いとすれば、そこにベルトがあればほしくなりますよ。それがどんなベルトであれね。周りの反響ですね、他の時と違うのが。三冠挑戦が決まって周りの反響が全然違うんで、それが三冠のベルトの歴史であり、重みであり、同時に全日本プロレスの価値であり。そのへんは凄く感じてますね」

――カーニバル公式戦では引き分けたとはいえ、押された感が否めないが?

▼宮原「押されたか押されてないか、それは僕自身の中では別に押されたつもりはないし、そういう見た目の問題ですからね。それは頭の使い方になるんじゃないかなと。対戦相手は頭がいい選手だと思ってるので、15日はそういう戦いになると思いますよ。ただ、あれを押されたと思ってる人が大勢いるのであれば、それは僕の中では予定通りかなと」

――真霜選手の一点集中攻撃は警戒すべきところでは?

▼宮原「僕の中で昨日の前哨戦までそういうスタイルをイメージしてたんですけど、ちょっと昨日ので僕の歯車が崩れてるというか、そこだけじゃないかなというのがあるんで、そこは15日までに頭の中で整理して考えなきゃなという部分があります。とにかく9日と同じにはならないとは思いますからね」

――凶月メンバーをセコンドにつける?

▼真霜「十分にありますね。おそらくセコンドついてくれるでしょう。彼らもつく気でいるはずです。まだ確認してませんけどね。あえてつけないという手も無きにしも非ずですが、僕とすれば個人の戦いではありますけど、今、凶月というユニットにいて、そこで結果を残したいのもあるんで。この全日本プロレスに参戦しててちょっと思うのが、レフェリーが厳しいんでね。そのへんはセコンドつけて、ちょっと目をそらせて、俺がやりやすいように、戦いやすいように、攻めやすいように。そこは考えてますよ。どういう手を使うかはまだわからないですけどね」

――前回に続き、他団体のトップを迎え撃つが、関本を退けたことが自信になっているのでは?

▼宮原「それもありますし、このベルトを防衛して、全日本プロレスの興行を最後締めたっていう僕の中で自信が日に日に大きくなってきてるんで。もちろんV2達成した時もそうですし、それは僕自身の力になってるんで、進化スピードは普通の人より速いと思います」

――真霜選手は昨日の前哨戦でその進化を感じなかったと?

▼真霜「そんなに変わらないかなと。それは多少は成長してますよ。それだけの日数もありますし。関本戦もみてましたけど、あの関本大介を倒したのは凄いことだと思いますよ。ただ、だからそれが何?って感じなんですよね。進化したところでまだまだでしょう。同時に口に出すか出さないかの差だけで、自分も進化してますからね。そこは実際、タイトルマッチでわかると思いますけどね」

――もしベルトを獲ったら自分がどう変わっていくと思う?

▼真霜「それは獲ってみないとわからないですね。ただ間違いなく今まで以上に名を売ることができるでしょうし、今まで以上に実力を認められるでしょうし、そこはやっぱりベルトを獲るべきだと感じてますね。挑戦だけじゃダメですよ。獲らないとね」

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