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7/23【DDT】遠藤が上野連破でKO-D王座死守、11・3大田区V3戦へ「KING OF DDT」制してのケニー・オメガ指名を予告

 東京・後楽園ホール大会『Summer Vacation 2020』が23日、行われ、KO-D無差別級王者・遠藤哲哉が上野勇希を連破して2度目の防衛に成功。11・3大田区大会でのV3戦が決まり、「KING OF DDT」に優勝してケニー・オメガを挑戦者に指名する構えをみせた。

 3月20日以来、DDTが4ヵ月ぶりにプロレスの“聖地"に帰還した。その間に田中将斗を下して無差別級王座を奪還した遠藤は、6月13日配信の無観客興行で「いつでもどこでも挑戦権」を行使した上野を返り討ちにして初防衛に成功。その上野を再び挑戦者に迎え、V2戦に臨んだ。

 序盤はじっくりとしたグラウンドでのレスリングの攻防を展開。10分過ぎ、激しいエルボー合戦が繰り広げられたが、上野が場外めがけて遠藤をウラカンラナで投げ捨てる荒技を敢行。場外の遠藤に向けてコーナー最上段からのムーサルトアタックも繰り出した。

 戦場がリングに戻ると、一進一退の攻防が続いたが、上野はハーフネルソンスープレックス、フライングボディアタックなどで攻め立てたが、3カウントは奪えず。最後は遠藤が新技となるリストクラッチ式の変型リバースパワーポムで上野を脳天からマットに突き刺すと、シューティングスタープレスを繰り出して3カウントを奪った。

 上野の連続挑戦を退けた遠藤がKO-D王座2度目の防衛に成功。「上野! 今のままじゃ、このKO-D無差別級のベルトを巻くのは、まだ先になるな。満足してないって言うなら、何回でも挑戦してこい。忘れんな。このベルトから一番遠いとこにいるんだ。お前に言うことはそれだけ。さっさと帰れ!」と手厳しく言い放った。

 ここで今林久弥アシスタントプロデューサーが「次の挑戦者は『KING OF DDT』の優勝者。11月3日の大田区(総合体育館)で受けてもらいます。遠藤選手が優勝したら、指名してもらう」とアナウンス。V3戦の舞台が決まった遠藤は「無差別級を懸けて試合したいランキング3位は武井壮、2位は橋本環奈、1位は長瀬智也(TOKIO)。同率1位がケニー・オメガだ」とし、「オレが必ずトーナメントで優勝して、DDTのリングにオメガを呼んでやる。そして、宮城県白石市出身のオレだけど、第二の故郷・後楽園ホールに、必ず、このベルト巻いて戻ってくる」とKING OF DDTを制覇し、ケニーを挑戦者に指名する青写真を描いていた。

【遠藤の話】「上野? まだまだ。アイツがやってること、考え、今のままじゃ、オレからベルトを獲ることはかなわない。アイツなりに頑張って、後楽園の客に、それが伝わったのかどうか知らないけど。勝ちにこだわるというなら、考え方変えないと。トーナメント優勝して、ケニーをDDTのリングに呼んでやるよ。オレは忘れていないからな。(昨年の)11月4日、(両国国技館大会の)一夜明け会見で言われたこと。一字一句、忘れてないから。根に持つタイプだから」

【上野の話】「いつ緊張するんだろうと思ってましたけど、しなかったですね。楽しかったです。トーナメントで勝てば、またチャンスがあるかもしれない。(KO-D)タッグも防衛して、トーナメントも何もかも我々が勝って、楽しくしたいですね。もっといけた気がするし、次の順番くらいの気持ちでいきたい」

【高木社長の話】「6月14日から興行は再開してますけど、後楽園は特別なものだなと改めて思いました。会場から要請もあったので、応援の仕方というのが声を出さないで、拍手と手拍子。新しいプロレスの見方というのを、お客さんなりにやってくれたのはありがたいと思いました。このままどういうことになっていくのか、緊急事態宣言みたいなことは、ボクらはわからないですし。ただプロレスは続けていかなきゃいけないですし、DDTとしては大会を続けていこうと思ってます。上野、遠藤の世代でメインができたのがすごく大きいかなと思ってます。遠藤も頼もしかったし、彼の口から出たケニーという名前も、こういう状況なので、どうなるかわからないですけど。彼がトーナメントを勝ち上がったら、かなえなきゃいけないのかなと思います。秋山選手は、非常にいい効果をもたらしていると思うので、刺激を与えてもらいたい」

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