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9/6【新日本】ヒロム&BUSHIが無傷の連勝 単独首位で決勝王手「仙台で勝って俺たちで決まり」

 『NEW JAPAN ROAD』千葉・幕張メッセ国際展示場・3ホール大会が6日、行われ、高橋ヒロム&BUSHIが田口隆祐&マスター・ワトを破って第62代IWGPジュニアタッグ王座決定リーグ戦2連勝を飾り、決勝進出に王手をかけた。

 RPG 3Kの返上によって空位となったIWGPジュニアタッグ王座の新王者を決めるリーグ戦が前日の9・5幕張大会で開幕。田口&ワト、ヒロム&BUSHIが初戦白星を挙げて2日目を迎えた。

 まずは初戦黒星となったエル・デスペラード&金丸義信と石森太二&外道が激突。負けた方は決勝進出が危うくなるサバイバルマッチとなった。

 両チームとも抜群のコンビネーションとラフ殺法を駆使し、試合はシーソーゲームの様相を呈した。外道がレザーベルト攻撃でデスペラードの動きを止め、石森とコーナー金具攻撃を連発するなどBULLET CLUBが先手を取った。負けじと鈴木軍も金丸が低空ドロップキックで射抜き、足4の字固めで絞め上げて外道の左ヒザに的を絞る。さらにデスペラードがニークラッシャー、金丸が低空ドロップキックの連続攻撃で狙い撃ちすると、バックドロップ&ドロップキックの合体技で攻め込んだ。

 だが、金丸のディープインパクトを外道が急所攻撃で撃墜。すかさず石森がリバースDDTとコンプリートショットで金丸とデスペラードをまとめて叩きつけると、Yes Lockで金丸を絞め上げて勝機を作る。デスペラードにタッチが渡っても、石森がジャンピングニー、外道がナックルパンチ、トラースキックで攻め込んだが、外道クラッチはデスペラードが阻止。急所蹴りを読み合うと、ラリアットで外道と石森を次々にねじ伏せる。さらにヌメロ・ドスで外道にギブアップを迫った。

 石森がカットに飛び込むと、金丸がレフェリーに激突させて無法地帯を作った。角瓶攻撃を狙うと、回避した外道がデスペラードの急所を蹴り上げ、石森もダイビングヒップドロップで金丸を蹴散らす。すかさず外道がメリケンサックを装着した右手で殴りかかったものの、デスペラードはカウンターの右ストレートで迎撃。すかさず金丸が角瓶で殴打する援護射撃に出ると、デスペラードがピンチェ・ロコで叩きつけて外道から3カウントを奪った。

 デスペラード&金丸が2戦目で初白星を挙げ、決勝進出の可能性を残した。金丸が「見たか、見たか。当然だろ、この結果が。当たり前なんだ。(IWGPジュニアの)シングルチャンピオンも大したことねえな。タッグになりゃ、機能しねえじゃねえか」と勝ち誇れば、デスペラードも「誰がタッグチャンピオンだった? お前らの印象に残ってるタッグチャンピオンって誰だ? 俺たちだろうが」と豪語してみせた。

 メインイベントは初戦でデスペラード&金丸を破った田口&ワトと、石森&外道に勝利したヒロム&BUSHIの無敗対決。勝者チームが決勝進出に王手をかける星の潰し合いとなった。

 まずはワトがローリングソバットやブラジリアンキックといった蹴りの雨を降らせてヒロムを攻め立てたが、ロス・インゴが得意の連続攻撃で黙らせる。ここからワトが劣勢となり、BUSHIがTシャツで首を絞め上げれば、ヒロムはセコンドの天山広吉にみせつけるようにモンゴリアンチョップを連発し、キャメルクラッチでひねり上げる。さらにダブルブレーンバスターで叩きつけた。

 ワトがローリングソバット、フランケンシュタイナーでヒロムに反撃すると、田口が得意のヒップ攻撃を乱れ打って巻き返す。ワトがスワンダイブ式エルボースマッシュで援護射撃し、場外のヒロムにトペスイシーダで突っ込んで分断。すかさず田口がオーマイ&ガーアンクルでBUSHIにギブアップを迫り、耐えたBUSHIがフィッシャーマンスクリューで反撃しても延髄斬りをお見舞い。ワトもローリングソバットで続いた。

 だが、BUSHIがDDTでワトを突き刺してロス・インゴが逆転。ヒロムが正面飛びドロップキック、串刺しラリアット、低空ドロップキック、ファルコンアローの波状攻撃を浴びせる。ワトもTIME BOMBを食い止め、張り手、ミドルキックで反撃したが、ヒロムはラリアットで返り討ち。コーナーへのデスバレーボムを敢行すると、TIME BOMBによる仕上げを狙った。

 粘るワトもこれを阻止し、起死回生の旋風脚をさく裂させた。田口がBUSHIに三角飛びプランチャを放ってヒロムを孤立させると、田口&ワトは合体ダイビングフェースクラッシャーを敢行。ワトがジャンボスープレックスで追い討ちをかけ、RPPを発射したものの、ヒロムが回避して痛恨の自爆に終わる。すかさずヒロム&BUSHIがサンドイッチ低空ドロップキックでワトの動きを止め、BUSHIはトペスイシーダで田口を分断。ワトもTIME BOMBを食い止め、ハイキックで逆襲したが、ヒロムはカウンターのトラースキックで返り討ち。BUSHIのブレーンバスターとヒロムのライガーボムを同時に決めると、合体技・LATを爆発させてワトから3カウントを奪った。

 無敗対決を制したヒロム&BUSHIが2連勝で決勝進出に王手をかけた。試合後、ヒロムは「先輩から一つありがたい言葉だ。いつまでもよ、そんな年老いた人間の言うことを『はい、はい』聞いてるうちはグランドマスターなんかなれねぇぞバーカ!」とワトにメッセージ。さらに「第3回ヒロムちゃんアンケート!」を実施し、出場チームの名前を次々に挙げて拍手を募った。一番の支持を集めたのはヒロム&BUSHI。ヒロムは「あぁ、それそれそれ。その拍手聞きたかった。もっと聞かせてくれよ。もっと! もっと! もっと! もっと!」と絶叫した。

 バックステージで「俺たちに何も会話なんていらねぇよ。心と心が通じ合えばどこで助けに行く、どこで連係が生まれる、そんなことなんて当たり前なんだよ。これが呼吸だ。俺とBUSHIさんの呼吸だよ」とBUSHIとの絆を強調したヒロム。残るは9・9仙台大会でのデスペラード&金丸戦のみで、これに勝利すれば文句なしに決勝進出が決まる。ヒロムが「俺とBUSHIさんだったら間違いねぇよ。次、仙台で勝って俺たちチャンピオン決まりだ」と豪語すれば、BUSHIも「これで2連勝。文句なし。後楽園、決勝進出これで決定だよ。俺にも見えてるよ。ヒロムとIWGPジュニアタッグを手にしてる姿がな」とベルト獲りを確信していた。

 リーグ戦は9・9仙台大会の「ヒロム&BUSHIvsデスペラード&金丸」、「田口&ワトvs石森&外道」を残すのみ。首位のヒロム&BUSHIは負けさせしなければ、すんなり決勝進出が決まる。仮にデスペラード&金丸に敗れたとしても、田口&ワトが勝利できなければ決勝進出となる有利な状況だ。1勝1敗のデスペラード&金丸と田口&ワトは最終公式戦に勝利するのが絶対条件。石森&外道が生き残るには田口&ワトに勝利し、デスペラード&金丸が敗れるしか道はない。しかも、この3チームによる決勝進出決定戦にもつれ込む。ジュニアタッグ王座を争う2強が2日後の仙台大会で決まる。

【試合後のデスペラード&金丸】
※デスペラードは股間を押さえてコメントスペースにやって来て苦痛の表情を隠しきれず

▼金丸「オイ、見たか、見たか。当然だろ、この結果が。当たり前なんだ。(IWGPジュニアの)シングルチャンピオンも大したことねえな。タッグになりゃ、機能しねえじゃねえか、オイ。ほら、(デスペラードの)様子見ろ。大事なものを、ほら。潰れちゃってるじゃねえか。カメラ、ほら、覗いてみてみろよ」

▼デスペラード「(※苦しみながら)こっちじゃタッグじゃなきゃ、役に立たねぇんだぞ、この野郎。誰がタッグチャンピオンだった? お前らの印象に残ってるタッグチャンピオンって誰だ? 俺たちだろうが。お前、シングルプレイヤーにするんじゃねえぞ。(※なにかを思い出そうとするも名前が出てこない)外道? あ、外道だ。コンプリート・プレイヤーズ? 時間たったら、こんなんなっちゃうのか? 誰だ、完璧で、穴のないチームだったか? わかんなかったよ。バカ野郎、この野郎」


【石森の話】「(※振り絞るように声を漏らして)チキショー。金丸アレルギーを克服したと思ったのによ、どうやら俺、デスペ(ラード)も苦手みたいだ。悔しい。ああ、チキショー。(※なにかしゃべろうとするも言葉が出てこない)チキショー。チキショ!」

※外道はノーコメント


【BUSHIの話】「これで2連勝。文句なし。後楽園、決勝進出これで決定だよ。俺にも見えてるよ。ヒロムとIWGPジュニアタッグを手にしてる姿がな。ベルトを獲る後楽園までハグはお預けだな」

【ヒロムの話】「きつい。きつかったよ。もちろんきつい。でもBUSHIさんがいるんだよ。みたろ? 俺たちに何も会話なんていらねぇよ。心と心が通じ合えばどこで助けに行く、どこで連係が生まれる、そんなことなんて当たり前なんだよ。これが呼吸だ。俺とBUSHIさんの呼吸だよ。このままいくぞ。次、デスペラード&金丸。最高の相手じゃねぇか。楽しみで仕方がねぇ。一番楽しみなんだ。やってやるよ。俺とBUSHIさんだったら間違いねぇよ。次、仙台で勝って俺たちチャンピオン決まりだ。(エアBUSHIに向かって)BUSHIさん、ちょっとすいません。一つ言ってやるよ。マスター・ワト、ミサイルで帰ってくると思ったら、グランドマスター目指して帰ってくる人間になってるとはな。てっきりミサイルになって帰ってくるかと思ったよ。まぁいい。何があったかわからない。俺から言えるのは何しに帰ってきたんだ? お前、自分自身が力つけて、この新日本プロレスでトップに立てると思ったから帰ってきたんだろ。天山、田口、棚橋、何を『はいはい、はいはい』言うこと聞いてんだ。おめぇのコメントみてたら、毎日同じじゃねぇか。今日も同じコメント残したのか? 『絶対負けねぇ』、『次はやってやる』、『覚悟しとけよ』、『覚えてろよ』。それしか言わねぇな。それと先輩から言われたこと『はいはい、はいはい』聞いてるお前には何も魅力を感じねぇ。俺に覚えてもらいたいんだったら、もっと自分のやりたいことを俺に主張してこい。俺にぶつけてこい。俺は何回でも、いくらでも、どこでも相手になってやるよ。ただ、それだけだ。とにかくジュニアタッグのベルトは俺とBUSHIさんで決まりだ(とエアBUSHIをお姫様抱っこして去る)」


【田口の話】「いやあ、ワト、いいですよ。グランドマスター目指してんだから、回り道、遠回り(してるように見えるけど)、ムダなことは何一つない、彼にとって。すべてをマスターして、グランドマスター目指してるわけで、回り道、遠回り、なにもない。一歩一歩がグランドマスターの道だからね。彼は最短距離(目指してるんだろうけど)、(ここ最近の足踏み)それは最短距離じゃないかもしれないけど、マスター・ワト、ワトの道があるわけだから。気にせず一歩一歩、ステップアップしていけば。1勝1敗で、1勝1敗ですけど、(リーグ戦)最終戦、(勝利して)いけば勝ち上がりますから。天山さんもいらっしゃるし、天山さんと作戦をしっかり練って。ワトにかかってると思います。ワトが爆発すれば、そこに僕はついていきます」

【天山の話】「いやあ、激しかったよね、ホントに、試合。最後の最後まで、どうなるかわからんかったね、ホント。悔しいけど。昨日と今日と連勝してね、田口監督(と)、いいコンビネーション持ってたんやけど、やられたね最後は。ワトも頑張ってガンガン行ったけど。このトーナメント(リーグ戦)、これで終わりやないからね。次の石森太二、外道、あいつらを潰せば、なんとかまだまだ。ワトが日に日にいいからね、調子が。このままいって、ガンガン監督としっかりといけばね、チャンピオン目に見えてるから。俺も後ろからバックアップして。次こそは勝利して。チャンピオンならしてやりたいなあ」

※ワトはノーコメント

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