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6/28【全日本】三冠挑戦者決定戦へ石川が「ヘッドバット地獄で血の海」予告、芦野は3連勝に自信 ともに戴冠後の諏訪魔迎撃を視野に

 7・11大阪大会で三冠ヘビー級王座次期挑戦者決定戦が決まった石川修司、芦野祥太郎が28日、東京・湯島の全日本事務所で会見。石川が「ヘッドバット地獄で血の海に沈めたい」と予告すれば、対大巨人2連勝中の芦野は「問題なくここもアンクルロックでタップアウトさせようかなと思ってます」と自信満々。両者とも三冠戴冠を果たし、諏訪魔を挑戦者に迎え撃つ意向も示した。

 6・26大田区大会でジェイク・リーが三冠史上初の巴戦を制し、初戴冠を果たした試合後、挑戦を表明したのが石川と芦野だった。ジェイクが両者による挑戦者決定戦をアピールしたこともあり、7・11大阪大会でそれが実現することになった。勝者は7・22後楽園大会で王者ジェイクに挑戦する。

 石川は2017年8月に第56代王者から陥落以来、約4年ぶり2度目の戴冠を狙う。「三つ巴、素晴らしい戦いでしたけど、その3人に僕はチャンカンで勝ってるんで、俺にも権利あるだろう」と主張した大巨人は「若い世代だけで話が進んでいったら、世の中の40代のサラリーマンはどうするんですか? 窓際で終わるわけにいかないでしょう」との思いで名乗りを上げた。

 「20代、30代の選手が中心になろうという三冠の風潮に僕は抗いたい」と中年の意地をむき出しにした石川は戴冠後の青写真として「40代以上のヘビー級選手とやりたいですね。なので諏訪魔さん復帰したら諏訪魔さんとやりたいし、大森さんともやりたいしね。ヨシタツ選手もそうだし。まだまだ窓際いかんぞという感じで、そういうのを示したい」とベテラン対決で三冠ベルトを争うことを描いている。

 ただ、芦野には昨年と今年、チャンピオン・カーニバル公式戦で敗れている。三度目の正直で雪辱を遂げる構えの石川はRIZIN6・27大阪大会で行われたRIZIN KICKワンナイトトーナメント1回戦「皇治vs梅野源治」に着眼。偶発的なバッティングによって梅野が負傷し、ノーコンテストとなったものの最終的に皇治が決勝進出を果たした。「プロレスはヘッドバットOKだなと思って、同じ大阪の地ということなんで、大阪では芦野選手をヘッドバット地獄で血の海に沈めたい」と予告した石川は、「ジェイクが諏訪魔さん待ってるみたいなこと言ってますけど、あいつも芦野選手と同様、ヘッドバット地獄に陥れようと思ってますよ」と今からジェイクとの三冠戦も見据えた。

 対する芦野は今年1・24後楽園大会で第63代王者・諏訪魔に敗れて以来3度目の三冠挑戦を狙う。「史上初の巴戦ということで、しっかりそれをこの目に焼きつけてみてたわけですけど、本当に宮原、青柳、ジェイク、この3人は素晴らしい試合をした」と刺激を受け、新王者・ジェイクが立つリングに足が向いた。この4月で全日本参戦から1年が経過したが、タイトル戴冠を成し遂げられていないまま。「目立った成績、実績というのは残せてないなというのは自分が一番感じている」という芦野は、「全日本ファンも、全日本プロレスのレスラーたちにも、芦野祥太郎というプロレスラーを認めさせるというのが今回のテーマ」と定め、当初からの大目標である三冠獲りに近づくつもりだ。

 相手の石川には現在シングル2連勝中。「チャンカン2年連続勝ってますので、問題なくここもアンクルロックでタップアウトさせようかなと思ってます」と3度目の攻略にも自信満々だ。大型ぞろいの全日本にあって、体格的なハンディはあるものの「小さくても勝てる。だから、どんどんでかい奴全員と防衛戦をしたいなと思ってます。三冠チャンピオンになれば。誰でもでかい人間からまず潰していく」と戴冠後を描いた芦野は大巨人・石川狩りでその口火を切る構えをみせた。

 王者・ジェイクは前王者・諏訪魔の復帰を待つ意向を示しているが、前パートナーの石川、現パートナーの芦野も同じ思いだ。「暴走大巨人を解散した時に、それぞれの立場で全日本プロレスを盛り上げたいというのがあったんで、自分が三冠チャンピオンになって、諏訪魔さんをチャレンジャーとして迎え撃つというのも、暴走大巨人を解散した意味も出てくる」と考えている石川は「そういうシチュエーションをぜひ作りたい」と宣言。対する芦野も「それはだいぶ先の話というか、まだ挑戦者としても決まってないので、何とも言い難い」と前置きしつつ、「獲ったら諏訪魔さんを指名したい」との意向を示した。


【会見の模様】
▼芦野「Enfants Terriblesの芦野祥太郎です。大田区でジェイク・リーが三冠を獲りました。史上初の巴戦ということで、しっかりそれをこの目に焼きつけてみてたわけですけど、本当に宮原、青柳、ジェイク、この3人は素晴らしい試合をしたなというふうに思っていて、あれを目の前で見せられて、リング上に思わず行ってしまったという。ジェイク・リーの誰か出てこないのかという言葉がありましたけど、それがなくても行こうと思わざるを得ない、そういう凄い試合だったと思ってます。正直な話、全日本プロレスに参戦して1年ぐらい経ってますけど、目立った成績、実績というのは残せてないなというのは自分が一番感じていて。だからといって、それを指をくわえてみてるのは嫌だと強く感じたので、あの場で挑戦させてくれというふうにリング上でジェイクに言いました。ここ挑戦者決定戦を大阪でやることによって、本当に認められるというか、認めさせなきゃいけない。全日本ファンも、全日本プロレスのレスラーたちにも、芦野祥太郎というプロレスラーを認めさせるというのが今回のテーマ。そして三冠を獲りたいという強い気持ちで全日本に参戦してるので、必ず石川修司。チャンカン2年連続勝ってますので、問題なくここもアンクルロックでタップアウトさせようかなと思ってます」

▼石川「芦野選手も言った通りジェイク、宮原、青柳の三つ巴、大田区でこれが開催されたっていうのは諏訪魔さんの欠場があってですけど、それも運命的なものを感じましたし。そこに芦野選手が上がっていって、これからこういう若い人たちで三冠が争われるのかなと思った時、逆にそれだけじゃ嫌だなと思ったのが僕がリングに上がっていった理由ですかね。あと三つ巴、素晴らしい戦いでしたけど、その3人に僕はチャンカンで勝ってるんで、俺にも権利あるだろうと。若い世代だけで話が進んでいったら、世の中の40代のサラリーマンはどうするんですか? 窓際で終わるわけにいかないでしょう。所属である限り、一番価値のあるベルト、三冠のベルト狙わないとやってる意味がないんで、必ず自分が芦野選手に勝って、自分がジェイクの前に立って、あの三冠、自分が巻きたいなと思います」

――芦野選手は諏訪魔欠場も名乗りを上げた理由の一つにある?

▼芦野「諏訪魔さんの欠場というのはとても残念で、やるせない感じがあったんですけど、それもありましたけど、もともと三冠を狙うっていうのは、諏訪魔さんが持ってても、誰が持ってても狙うとずっと言い続けてるんで。本来なら諏訪魔さんから三冠を獲るというのが大きな目標ではあったんですけど、こういう時代の流れ、運の中で30代前半、若いのか若くないのかわかりませんけど、そういう人間たちで争うのが大切かなと。これからのプロレス界を背負っていくっていう思いをもって試合に臨みたいなと。挑戦表明した時ですね」

――芦野選手が指摘したように2連敗中だが引っかかるところはある?

▼石川「本当に2年連続同じ感じで負けてるんで、どうしたものかなと思ってる部分があったんですけど。昨日ニュースみたらバッティングというのが騒ぎになっていて、そうか、プロレスはヘッドバットOKだなと思って、同じ大阪の地ということなんで、大阪では芦野選手をヘッドバット地獄で血の海に沈めたいなと。今までの借りを全部返して、そのうえでジェイクの前に立ちたいなと思います」

▼芦野「ヘッドバットは反則だと思います。はい」

▼石川「PWFルールはヘッドバット反則なんですか?」

▼芦野「プロレスのルール上、顔面への攻撃は反則。頭部への打撃も本来なら反則ですよ。だからこの試合ではヘッドバット禁止にしてください」

▼石川「プロレスは5秒以内ならOKじゃないんですか?」

▼奥田リングアナ「5カウント以内ならOKですけど、レフェリーによっては反則負けになってしまう可能性も出てくるかと」

▼石川「じゃあ、そこらへんもギリギリ攻めたいなと思います」

――現パートナーと前パートナーということで、三冠王者になって諏訪魔選手を挑戦者に迎え撃ちたい気持ちは?

▼芦野「それはだいぶ先の話というか、まだ挑戦者としても決まってないので、何とも言い難いですけど、獲ったら諏訪魔さんを指名したいと思います。タッグが本格始動してなので何とも言えないですけど、俺も諏訪魔さんを待ってます」

▼石川「暴走大巨人を解散した時に、それぞれの立場で全日本プロレスを盛り上げたいというのがあったんで、自分が三冠チャンピオンになって、諏訪魔さんをチャレンジャーとして迎え撃つというのも、暴走大巨人を解散した意味も出てくるのかなと思うんで。そういうシチュエーションをぜひ作りたいなと。ジェイクが諏訪魔さん待ってるみたいなこと言ってますけど、あいつも芦野選手と同様、ヘッドバット地獄に陥れようと思ってますよ。ルールでOKなんですよね?」

▼奥田リングアナ「OKではないですけど…」

――GAORA王者として三冠を獲りたい気持ちが強い?

▼石川「GAORAのベルトの価値を上げ続けたいというのはベルトを獲った時からずっと思っていて、それは葛西選手とデスマッチを全日本のリングでやった意味も含めて思ってるので。で、チャンピオン・カーニバルでもその時、三冠王者の諏訪魔選手から獲ってるので。この前の裕向との戦いもベルトの価値を上げた戦いになった今回、4冠になるわけですよね。GAORAのベルトの価値も最高峰まで上がると思ってるので、ぜひそれを狙いたいと思います」

――三冠を獲ったら、どんな王者像を描いていきたい?

▼芦野「全日本プロレスというリングは本当にでかくて強い男たちが集まってる場所なので。その中で俺が三冠を獲れば今までで一番身長が低い三冠チャンピオンになるんじゃないですか。っていうやってるやるぞという感じがありますね。小さくても勝てる。だから、どんどんでかい奴全員と防衛戦をしたいなと思ってます。三冠チャンピオンになれば。誰でもでかい人間からまず潰していくという。今回、石川さんでかいんで、最初にそれが見せられるなと思ってますね」

▼石川「逆に20代、30代の選手が中心になろうという三冠の風潮に僕は抗いたいんで、やっぱり40代以上のヘビー級選手とやりたいですね。なので諏訪魔さん復帰したら諏訪魔さんとやりたいし、大森さんともやりたいしね。ヨシタツ選手もそうだし。まだまだ窓際いかんぞという感じで、そういうのを示したいなと僕は思ってます」

――40代以上の三冠戦線から遠のいている選手も刺激したい?

▼石川「やっぱり全日本の所属としてリングに上がってるんだったら、その高いベルトを狙っていかないと嘘だと思うし、みんなそう思ってると思うんで。そういうギラギラした部分をみんなぶつけてもらった方が全日本プロレスが盛り上がると思ってるんで。そういう人たちと熱い試合をしたいなと思ってます」

――どんなヘッドバットをしたい?

▼石川「昨日のニュースみたら眼窩底骨折したんで、眼窩底骨折しないぐらいの頭突きしたいなと思ってます」

▼芦野「反則です。絶対にやらせないでください、これは。眼窩底骨折したくないんで。ヘッドバットしてくるというなら、その対策を今から練ります。ここ(額)に粗塩を塗り込んで流血しないようにして、とにかくヘッドバット対策するしかないです。当日しないでください、ヘッドバット」

▼石川「あまり言うとお笑いみたいになっちゃうんであれですけど、昨日の試合では1試合目バッティングで無効試合になったはずなのに決勝戦出てるんで。よくわかんないところでバッティングで無効試合でも俺、勝てるんじゃないかなと思ってるんで、いざとなったらそういう決着もあるんじゃないかなと思ってますね。勝つために手段を選ばないんで」

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