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3/22【DDT】新王者・MAOが拒否姿勢もマイケルに騙されてV1戦避けられず UNIVERSAL王座戦調印式

 3・27後楽園大会で行われるDDT UNIVERSAL選手権試合の調印式が22日、東京・渋谷のAbemaTowersで行われ、王者・MAO、挑戦者・中澤マイケルが出席。MAOは挑戦を拒もうとしたものの、マイケルが「この僕を倒すと“中澤マイケルはジ・エリートのなかで最弱"って言って、次のヤツがどんどん出てきちゃうかもしれないですよ」とだまして調印書にサインさせた。

 3・20両国大会でMAOが佐々木大輔、葛西純とのハードコア3WAY戦を制し、UNIVERSAL王座を初戴冠。「このベルトの存在感を高めていく。そのために、存在感のあるヤツとしか防衛戦をしない」との意向を示すと、マイケルが「そのUNIVERSALのベルトって世界のために作られたものでしょ? だったら、この僕がそのベルトを獲ってAEWに持ち帰れば、もっともっとこのベルトを世界に向けて発信できるってことなんじゃないかな」と挑戦を表明。3・27後楽園大会でのMAO初防衛戦が決まった。

 両国大会で「あなたを必ず超えて、AEWの選手に防衛したという実績を作ります」と受諾したMAOはこの日、調印式に臨んだものの一転。「やっぱり中澤さんじゃないかなって思ったんです。挑戦を受けたくないなって、この二晩考えて思いました。よくよく考えてみたら、中澤さんに憧れたことがないし、そんなに権力なさそうかなと思って。すごいAEWをちらつかせて、あの場のテンションの僕だけはだませたかもしれないですけど。あとで映像を見たら、実況とかもだまされてるみたいな雰囲気だったし。お客さん的にもMAOはだまされてるなとなってたんで」と調印を拒否した。

 するとマイケルは「気がついちゃった?」とあっさり認めた。MAOが「ノンタイトルのスペシャルシングルマッチでよろしいですか?」と確認すると、マイケルは「私、こう見えましても、ジ・エリートというユニットの一員なんですよ。よく漫画とかで四天王って名乗るヤツの一人を倒すと“アヤツは四天王のなかでは最弱"とか言って、次に強いヤツからどんどん出てきちゃうみたいな。つまり、この僕を倒すと“中澤マイケルはジ・エリートのなかで最弱"って言って、次のヤツがどんどん出てきちゃうかもしれないですよ」とその先の展開を示唆した。

 これにはMAOも「じゃあ、中澤マイケルを倒すと、ヤングバックスとかケニー・オメガとか出てきちゃうということですか?」と食いついた。マイケルが「そこまで言わなくてもいいんだけど。可能性がある。どうかな?」と確認すると、MAOは「じゃあ、やりましょう」と改めて受諾。両者が調印書にサインした。

 これで3・27後楽園大会でのタイトルマッチ開催が正式に決まった。するとマイケルは「決定ですね。僕はAEWどころか、ジ・エリートのみそっかすなので、僕のことなんか誰も気にしませんよ。負けたところで誰も出てくるわけじゃない。引っかかったね」と白状。まんまとだまされてしまったMAOは「引っかかった? やってもメリットがない? やめましょう」と落胆。その場を立ち去ろうとしたが、マイケルが背後から急所打ちを放った。

 もん絶するMAOを前にマイケルは「俺がベルトに挑戦する本当の理由を教えてやるよ。俺はAEWでもみそっかす。ケニー以外、味方がいません。そのケニーも今ケガで欠場中。俺の命は風前の灯。このベルトを持ち帰れば少しでも俺が延命できるんじゃないかと、そういう手段よ」と告白。「では後楽園で俺がベルトを獲る、そのときまでさよなら、そしておやすみ」と言い放って去っていった。

 だまされた上に不意打ちを食らってMAOは踏んだり蹴ったり。「許されざる行為。お前だけは絶対許さない。だましやがって!」と激怒した。マイケルとの初防衛戦にメリットを見出せそうになく、「いかにも(DDTとの)架け橋みたいな感じで来てたじゃないですか。高木三四郎ごときに負けた後もVTR出して“僕が準備しました"みたいな感じだったじゃないですか。信じてたのに。あんなに権力がないなんて」と唇を噛むしかなかった。

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