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12/8【全日本】暴走大巨人が「負けたら解散」宣言 NEXTREAMとの世界タッグV6戦へ背水の陣

 1・2後楽園大会で世界タッグ選手権試合が決まった王者・諏訪魔&石川修司、挑戦者・宮原健斗&青柳優馬が8日、東京・湯島の全日本事務所で会見。『2020世界最強タッグ決定リーグ戦』で連覇を逸し、危機感を抱く暴走大巨人は自らを追い込む意味でも「負けたら解散」の背水の陣を敷いてV6戦に臨む意向を示した。

 最強タッグ連覇と3度目の優勝を狙った暴走大巨人だが、結果は4勝3敗。優勝に届かず涙をのんだ。そんな中、優勝チームのNEXTREAMを迎え撃つV6戦が決定。「全盛期」を掲げ、常に強気姿勢の諏訪魔と石川だが、今回ばかりは違う。最強タッグの不振によって「全体的に今回、取りこぼしが多かった気がするし、このままズルズル下降線をいく恐れがあるんじゃねぇか」(諏訪魔)と危機感を抱いている。

 2017年の暴走大巨人結成から3年が経過し、二人は正念場を迎えた。「慢心してるわけじゃないんですけど、やっぱ僕らはリスクを負ってないとダメ」と判断した石川は、「最強のチャレンジャーだと思うんで、今勢いに乗ってますし、昨日のメインイベントも凄い戦いだったのは認めてるんで、だからこそ、こっちもリスク背負って、このベルトかけて戦いたい」と決意。諏訪魔と話し合った結果、出した結論は「負けたら暴走大巨人解散」だった。

 もちろん自らを追い込み、世界タッグ防衛への思いを強くするのが目的だ。振り返ると結成間もない2017年の最強タッグで二人はリーグ戦中に衝突を繰り返しながらも最終的に優勝を飾った。「普通の状態はよくないなと、緊張感持って臨んだ方が暴走大巨人としてはいい結果に結びつくんじゃないか」と分析した石川はプレッシャーが好結果につながると判断。諏訪魔も「このままじゃよくない、流れを変えたい」と停滞ムードを払しょくするつもりで、「昨日は青柳っていう若い力が形になった瞬間だった」と青柳の躍進を認めつつ、「そこをまた跳ね返すのが俺ら暴走大巨人。全盛期だからね。そこは勝負だな」と気を引き締めた。

 対照的に宮原&青柳は最強タッグ制覇の追い風に乗って世界タッグ獲りに乗り出す。宮原は「タッグに無縁だった男」と自称したが、確かに世界タッグはこれまで2度しか戴冠したことがない。

 勝てば約3年ぶり3度目となる今回は絶対的な自信がある。最強タッグで青柳とのタッグに手応えをつかんだからだ。「僕の今までのタッグパートナーって宮原健斗色に何となく染まってるパートナーが多かったんですけど、こんだけ真逆なパートナーっていうのは今までの僕のキャリアでもいなかった」という宮原は「非常にやりづらい部分もあり、だからこそ、自分自身のことだけ考えてやれるのかもしれない」と分析。12・7後楽園で青柳のふてぶてしいマイクを隣で聞きながら「タッグの形が完成された」と実感できた。

 「もう無冠の宮原健斗は日本全国のファンの皆様はもう見飽きたと思います」と断言した最高男は、「2021年、新年早々、スタートダッシュを切るべく、最高のカードが組まれたと思ってますので、宮原健斗全開で2021年をスタートしたい」と宣言してみせた。

【会見の模様】
▼宮原「昨日ですね、タッグに無縁だった男・宮原健斗がようやくタッグの勲章を手にすることができたというところで本当に昨日はハッピーな夜でした。そしてあのメンバー、対戦相手、ジェイク・リー選手と岩本煌史選手との対戦で、やっぱり凄い激闘だったなというのを今、体のダメージを感じながら昨日を振り返ってますけどね。そして年明け早々、世界タッグが組まれたというところで、もう無冠の宮原健斗は日本全国のファンの皆様はもう見飽きたと思います。2021年、新年早々、スタートダッシュを切るべく、最高のカードが組まれたと思ってますので、宮原健斗全開で2021年をスタートしたいと思います」

▼青柳「2020年の最後に世界最強タッグ決定リーグ戦を制覇できたこと、今年の最後にしっかりと結果を出せたことに安心してますし、とてもうれしいですね。何よりもやっぱり大嫌いなジェイク・リーに勝ったことが一番うれしくて、昨日は家に帰っても終始ニヤニヤして、なかなか寝つけなかったですね(笑) 来年、世界タッグに挑戦するということで、最強タッグの公式戦中に暴走大巨人に勝利した時に僕の中で優勝を確信していたので、この勢いのまま世界タッグを獲って。僕、実は初挑戦なんですけど、初挑戦・初戴冠を狙います」

▼石川「最強タッグ、その前に諏訪魔さんと和解して万全の状態で向かったんですけど、いまいち勢いに乗れなくて名古屋大会で宮原&青柳に、そこが天王山かなと思ったんですけど、そこで負けてしまったのが響いて星も届かず優勝できなかったんで。慢心してるわけじゃないんですけど、やっぱ僕らはリスクを負ってないとダメだなというのを思ったんで、諏訪魔さんとも相談して1月2日はベルトもかけますけど、負けたら暴走大巨人は解散しようかなと思います。そのリスクを背負って1月2日、ベルトを守って俺らが全盛期だと、もう一回アピールしたいなと思ってます」

▼諏訪魔「世界タッグ戦が決まったわけなんですけど、宮原&青柳組にはこの間の名古屋で青柳の絞めで伸びたというのもあるし、そのあとブチ切れたら回し蹴り食らってまた伸びるっていうね。1試合で2回伸びるってなかなかねぇなってことなんで、俺の中で悔しい気持ちは残ってますね。当然、最強タッグ優勝したチームだし、ここは世界タッグかけてやるのは当然のことですよね。ただね、世界タッグ防衛戦ということに関しては一発勝負になるわけだから、そこは何度も石川選手とやってきてるんでね。俺ら勝ちたいなと思ってますよ。石川選手が言ったように、このままじゃよくない、流れを変えたいっていう部分で、二人で話して確かめたし、解散をかけてね、リスク背負ってこの世界タッグ戦にかけたいなと思います」

――名古屋で諏訪魔選手を伸ばしたのが自信になったと思うが手応えは?

▼青柳「世界最強タッグの中で一番手応えがあったのがまさにその名古屋の時でした。諏訪魔さん自らおっしゃったように、僕でも諏訪魔さんを倒すすべを二つ持ってるってことになるので。この最強タッグに優勝したチームがその勢いで世界タッグも獲りたいですね。初挑戦なんでめちゃめちゃ緊張してますけど、初挑戦・初戴冠っていうのがやっぱ響きいいですよね。そうなりたいですね」

――開幕2連敗となったが、逆転できる確信はあった?

▼宮原「久しぶりに約1年ぶりに組んで、徐々にかみ合っていった感はありますよね。最初の2連敗で何かこう歯車が合わないようなところがあったんですけど、それが少しずつ組み合わさって優勝につながったんじゃないですかね」

▼青柳「正直、開幕の初戦から僕は不安を感じましたね。1敗目という時点で。一番最初が肝心だったんで勢いに乗りたかったんですけど、そのまま引きずって1回目もダメ、2回目もダメと。3戦目が不安でしょうがなかったけど、僕の中で偶然の産物というか、たまたま勝てて、そのたまたまのおかげで、その勢いで制覇できたんじゃないかなと思います」

――解散をかけるということはそれだけ現状に危機感がある?

▼石川「組んでもう4年ぐらい経つんですか。ここでやっぱりもう一回、気を引き締めるじゃないですけど、リスクを負わないと、今以上の緩みはないですけど、緊張感を持ち続けるのは難しいかなと諏訪魔さんと話していても思うんで。最強のチャレンジャーだと思うんで、今勢いに乗ってますし、昨日のメインイベントも凄い戦いだったのは認めてるんで、だからこそ、こっちもリスク背負って、このベルトかけて戦いたいなと」

▼諏訪魔「俺自身も危機感というのは物凄く感じる。昨日は青柳っていう若い力が形になった瞬間だったし、俺自身も伸ばされて、そういう直接的なものも味わったし、時代の流れも感じるしね。そこをまた跳ね返すのが俺ら暴走大巨人。全盛期だからね。そこは勝負だな」

――具体的に負けたら解散を決めたのは名古屋がきっかけになった?

▼諏訪魔「何かもう全体的に今回、取りこぼしが多かった気がするし、このままズルズル下降線をいく恐れがあるんじゃねぇかなって思いましたんでね。ここは早く止めなきゃいけない、流れを変えたい。そういうのもありますね」

▼石川「実際やってると、今までのリーグ戦で僕らが優勝した時みてたら、逆に喧嘩してる方が優勝できたような気がして。これは普通の状態はよくないなと、緊張感持って臨んだ方が暴走大巨人としてはいい結果に結びつくんじゃないかなと。もちろん対戦相手の力を認めてます」

――タッグに無縁と自ら称したが、青柳選手と最強タッグを制したことでそれを払しょくできそう?

▼宮原「ホント、タッグベルトの巻き方も形ももう忘れてますからね。それぐらいタッグベルトを巻いたのはもう記憶にないので。ただね、青柳選手もこうやって記者会見でいい子ぶってますけどね、心の中で何を思ってるかわからないですからね。昨日の試合後のマイクも非常に僕自身やりづらかったですし。こういう選手と組んだことがないので。ああいうファンの皆様に向かって暴言を吐いたり、対戦相手のファンの方に向かってああいう失礼なことはよくないと思うんですよ。僕の今までのタッグパートナーって宮原健斗色に何となく染まってるパートナーが多かったんですけど、こんだけ真逆なパートナーっていうのは今までの僕のキャリアでもいなかったので、非常にやりづらい部分もあり、だからこそ、自分自身のことだけ考えてやれるのかもしれないですね。昨日、タッグの形が完成されたような、試合後のマイクを聞きながら感じてましたね。たぶんこれウソですからね。心の中で何を思ってるかわからないですよ。心の中で何を考えてるのか僕がわからないぐらい、試合後のマイクでこういうこと言うんだなって僕もびっくりしたぐらいの選手だったんで、想像を超えてましたね。全日本プロレスらしくないですよね、ああいう発言っていうのは。でも結果残してますからね」

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