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12/17【全日本】1・2後楽園で三冠戦決定 秋山「新年一発目から勝負」、諏訪魔「内も外も前面に出る」(写真あり)

 1・2後楽園大会での三冠ヘビー級選手権試合が決まった王者・秋山準、挑戦者・諏訪魔が17日、神奈川・横浜市の全日本事務所で会見。「内も外もどんどん前面に出ていきたい。全日本プロレスを何とかしたい」と至宝ベルト戴冠にかける覚悟を示した諏訪魔が全日本のトップとして宮原健斗ら若い世代に立ちはだかる青写真を描けば、秋山は「全日本にとって来年というか、この先を占う意味で大切な大会になるし、大切な三冠戦になる」と2016年の浮沈をかける構えをみせた。

 「今の俺にはベルトが必要」と訴える諏訪魔の要求を秋山が受諾し、2016年オープニング興行となる1・2後楽園大会でいきなり三冠戦の開催が決まった。

 諏訪魔は昨年7月に第49代王者から陥落以来、1年5ヶ月ぶり5度目の戴冠を狙う。専務取締役も辞任し、「リング上に集中する」と宣言した諏訪魔は、激震に揺れ続けてきた全日本の現状に「何としても全日本プロレスを盛り上げたい」との思いを日増しに強くしている。

 そのためには自分が全日本の頂点に立つことが絶対に必要だと考えている。この暮れから他団体進出も開始した諏訪魔は、「外で暴れることも大事なことなのかもしれないけど、とにかく全日本プロレスを盛り上げてからじゃないとね。外に出る意味もないわけで。とにかく内も外もどんどん前面に出ていきたい」と宣言。宮原健斗ら新世代の台頭が顕著となってきた中、「何としても悩ませる存在というかね、そういうのにならなきゃいけないなと思ってる。それにはまずこのベルトが絶対必要」と言い切り、彼らの壁となって立ちはだかる青写真も描いた。

 一方、秋山は11・1弘前大会で曙を破って2度目の三冠王座戴冠を果たして以来、初防衛戦となる。全日本を活性化させたい思いは同じで、「彼はリング上を盛り上げると言いましたけど、僕もそのつもりでいるんで。どちらがリング上をリードするのか、新年一発目から勝負」と気を引き締めた。

 もちろん頂点の座をそう簡単に譲るつもりはない。46歳となったが、年齢を感じさせない健在ぶりを見せつけているのは周知の事実。「本当に紙一重な感じ」と言うように、いつ第一線で活躍できなくなるかもしれないとの不安もあるが、一方で「プロレスの駆け引き、技術とかに関しては誰にも負けない」と豪語するほど絶対的な自信がある。「チャンピオンってもちろん勝つのも大切だけど、やっぱりみてるお客さんにもそうですし、選手に対しても凄いなと思わせないといけない。今の俺がどこまでいけるかわからないけど、最高のものを見せないといけない」と誓った秋山は、「全日本にとって来年というか、この先を占う意味で大切な大会になるし、大切な三冠戦になる」と定めた。

 全日本を盛り上げたい思いはともに同じ。2016年に団体の再興を目指す秋山と諏訪魔が年明け早々、全日マットの頂点を争う。

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