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5/7【WRESTLE-1】プロレスラー養成学校設立、世界市場進出に意欲 「DDTとは別モノ創り上げる」 高木新CEOが就任会見(写真あり)

 WRESTLE-1(W-1)のCEO(最高経営責任者)に就任した高木三四郎が7日、都内W-1事務所で武藤敬司社長とともに就任会見に臨んだ。「DDTとは完全に別」と強調しつつ、プロレスラー養成学校の設立や世界市場への進出など今後の展望を語った。

 DDT社長との兼任でW-1のCEOに電撃就任。会社の代表権は武藤社長が持つが、経営については高木CEOが取り仕切ることになった。5月より就任した高木はこの日も午前中から出社して会議に参加、正午からの就任会見に臨んだ。

 W-1では昨年、武藤社長が“業界再編"を目指してTAJIRI率いるWNC勢と合体。だが、今年3月には経営に参画していた人物が退社していた。武藤社長は当初、DDTに合併を視野に入れた協議を申し入れたものの難航。代替案として武藤社長が「DDTをイチからここまで大きくした高木社長のノウハウだけでも提供してくれないか」と高木氏の経営参画を申し入れ、「とんとん拍子で結ばれた」という。武藤社長「結ばれたからには、家計簿の管理は高木CEOに任せますので、俺筆頭にW-1の選手が思う存分、仕事ができるような現場を作って欲しい」と話した。

 DDT社長との兼任となる高木CEOだが、午前中から午後にかけてをW-1事務所での仕事にあて、その後DDT関連の業務にあたる。両団体の事務所が同じ東京・新宿にあることも好材料だった。

 会見で高木CEOは「ひじょうに良い機会をいただいた。DDTというのは、業界のメジャーと言われる団体がやらなかったことをやって、うまくいった団体でもある。伝統的なスタイルのでやっている団体の経営には正直興味がありましたし、好奇心もありました」と語った。

 基本的にDDTとの選手交流は行わず、DDTとは別の概念をW-1で創り上げる方針。「同じことをやってもW-1のファンにとっても良くないですし、DDTのファン、選手にとっても良くないと思いますし。まったく“別"だと思っています。ただ、プロレスの興行をやるという“ベース"は同じですから、ベースの部分でやることは必ずあるはずですし、効率化もはかれるはず」と話した。

 すでに高木CEOは収支、採算面での把握を進めており、興行数を増やすことでの収益増をはかる方針。会場確保などの準備期間を経て、秋口からの興行増加を目指す。

 また、新規事業の推進にも着手。W-1が事務所を構える『GENスポーツパレス』を活用したプロレスラー養成学校も設立計画も明かした。すでにW-1では一般向けの“プロレスエクササイズ"事業を開始しているが、高木CEO案は完全なる“プロレスラー"養成が目的。「講師陣はそうそうたる面々もおりますし、校長には武藤社長に就いていただきたい」と話した。

 いわゆる“グローバル化"も重要視。「W-1のWというのは、レッスルのほかにワールドのWでもあると思っていますので、世界を視野に入れた展開をしていきたいと思います。TAJIRI選手や武藤さんといった世界的に通用する選手もいる。なので海外に通用するコンテンツ作り…という点では、DDTよりやりやすい」と世界市場への進出にも意欲を示した。

 「俺に持ってないものを高木CEOは持ってる。たぶん俺たちができないことをやれると思ってます。お互いに長所と長所が合わさったら、ひじょうに良い感じなんじゃないかなと思っております」(武藤社長) 競争相手でもある2団体のかじ取りは前例もないが、相乗効果と業界発展を目指したかつてない二人三脚が始まった。

※会見における高木CEO、武藤社長の詳細コメントは容量の都合上、別項に掲載いたします

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