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7/11【全日本】高岩がジュニア3大王座制覇に色気たっぷり、V1戦・佐藤は攻めの姿勢強調 7・14世界ジュニア会見

 7・14後楽園大会で世界ジュニアヘビー級選手権試合を控える王者・佐藤光留、挑戦者・高岩竜一が11日、神奈川・横浜市の全日本事務所で会見。高岩がジュニア3大王座制覇の偉業達成を見据えれば、佐藤は「どっちかの腕、どっちかの足がぶっ壊れるまで追っかけていきたい」との覚悟を示した。

 6・19札幌大会で盟友・青木篤志を破り、悲願の世界ジュニア初戴冠を果たした佐藤。さっそく6月シリーズ中に高岩が挑戦を表明し、6・25網走大会ではタッグマッチながら王者・佐藤から直接勝利を奪って挑戦を決めた。

 高岩の世界ジュニア挑戦はZERO-ONE(現ZERO1)時代の2002年12月に第20代王者ケンドー・カシンに挑んで以来、約13年ぶり。高岩にとって世界ジュニアは何としても手にしたいベルトだった。

 かつて高岩は新日本時代に第38代IWGPジュニア王者に君臨。ノアのGHCジュニア王座を獲得(第2代王者)したこともある。「IWGP、GHCを獲ってからやっぱり嫌でも意識しますよね。そこからずっと僕の中である」と言うように、世界ジュニアも含む3大ジュニア王座制覇の大目標は高岩の胸中にあり続けてきた。それが13年ぶりに巡ってきたことで、「今回逃すと次いつ回ってくるかわからないので、今回は一発で獲りたい」と色気たっぷり。千載一遇のチャンスをものにし、丸藤正道以来、史上二人目となる偉業を成し遂げるつもりだ。

 迎え撃つ佐藤は初防衛戦から難敵を迎え撃つことになった。「僕、タイトルマッチ戦績が非常に悪いんですが、初防衛戦の戦績は目も当てられない」と不安ものぞかせたが、気持ちは前のめり。高岩との戦いを麻雀にたとえ、「基本は剛と剛なんで。ガンガン、リーチかけて、そのリーチを追いかけて、点の取り合い、タマの取り合いやろうかなと。覚悟決めてるんで、高岩さんがどんな大きそうな手で、どんなところでリーチかけようと、僕は必ず追いかけて、引き合って、出し合っていく」と攻めの姿勢を宣言。「どっちかの腕、どっちかの足がぶっ壊れるまで追っかけていきたいと思います。追っかけリーチで」との覚悟も口にした。

 ようやくジュニアの至宝ベルトを手にした佐藤が鬼門の初防衛戦を突破するか、高岩が3大王座制覇を成し遂げるか。前哨戦なしの一発勝負でいずれかの結論がもうすぐ出る。

☆7/14(木)東京・後楽園ホール『2016サマーアクション・シリーズ〜熊本地震 復興支援チャリティーツアー〜』開幕戦 18:30開始

▼世界ジュニアヘビー級選手権試合
[挑戦者]
高岩竜一
(1/60)
佐藤光留
[第40代王者]
※佐藤初防衛戦

【会見における佐藤、高岩】
▼高岩「このタイトルマッチになって全日本プロレスさんと秋山社長、そして挑戦を受けてくれた佐藤光留選手には感謝の気持ちでいっぱいです。ただ僕にとってこの世界ジュニアというのは、昔でいう3つのメジャー団体のベルトの一つで、ずっとリーチがかかって、かかわりがなかったですね、全日本と。僕にとっては今後ろ盾が何もない、ただのフリーの選手なんで、こうやって挑戦させてもらえるだけでもありがたいことで。ただ今回逃すと次いつ回ってくるかわからないので、今回は一発で獲りたいと思います」

▼佐藤「第40代世界ジュニア王者・佐藤光留です。札幌で初の世界ジュニア獲りまして、完全に浮き足立ってしまいまして。普通はタイトルマッチ最終戦なんですけど、スタートのほうで獲ったということで、そのあとガッチリ高岩さんにやられてしまいました。僕、タイトルマッチ戦績が非常に悪いんですが、初防衛戦の戦績は目も当てられない。そんな僕に難攻不落のチャレンジャーがきましたが、ここはテンション爆上げで、ガッチリ覚悟決めて、リーチ一発上がらせないように追っかけで。グランドスラム、ドラもたくさん持ってそうな高岩さんにリーチのみで追っかけていきたいと思います」

――6月シリーズで戦ってきた中でお互いの印象は?

▼高岩「僕自身、何ていいますか、プロレスやるのは大好きなんですけど、見る方は得意じゃないというか、それほど興味がなくて。全日本プロレス全体を見る機会がなくて、この間、札幌でやったタイトルマッチを影ながら見てたんですけど、印象としましては緻密な裏ドラを読むような緻密な一歩二歩、先を読んだ…パンクラス出身ですけど、プロレス何十年やってるような凄い緻密な計算をする戦いをする感じに受けました」

▼佐藤「剛と剛ですね。高岩さんは自分の型っていうのがあるんですよ。その型を僕はずっと押し進めるんです。とにかく自分が上がることだけ。追っかけ、何でもいいから、役がなかろうがとにかくリーチをかけて自分でつもる。当たり牌が1個しかなくても。同じことをやっても高岩さんは読ませないようにいらない牌を取って、その牌をさもいるかのようにずっと見るんですよ。で、悩んだふりして捨てるんですよね。そこに惑わされないようにいきたい。基本は剛と剛なんで。ガンガン、リーチかけて、そのリーチを追いかけて、点の取り合い、タマの取り合いやろうかなと。覚悟決めてるんで、高岩さんがどんな大きそうな手で、どんなところでリーチかけようと、僕は必ず追いかけて、引き合って、出し合っていく。その覚悟はできてます」

――初防衛戦は鬼門だと?

▼佐藤「だいたい一極目二極目よかった時に、それを守ろうとしたら、そこからずっと落ちていくんですよ。守るものができたら、ビハインドができた時こそ、降りずに全突っぱでガンガン、リーチ張っていって、相手には取られるかもしれないけど、相手がドラ3つ乗せるならこっちは5つ乗せてやる。それぐらいの気持ちで引いていこうと思います。守り? 何それ? 食べれんの?ってテンションで。どっちかの腕、どっちかの足がぶっ壊れるまで追っかけていきたいと思います。追っかけリーチで」

――世界ジュニアへの思いは?

▼高岩「僕にとって12年ぶりなんですね、挑戦が。昔ZERO-ONEという団体にいまして、そこで全日本プロレスと対抗戦してた時にチャンスがめぐってきて、12年越しというか、IWGP、GHCを獲ってからやっぱり嫌でも意識しますよね。そこからずっと僕の中であるんですよね、世界ジュニアってものが。嫌でもね。僕もこの間44歳になって、佐藤君も誕生日が近かったんですけど、本当にチャンスがいつめぐってくるかわからないんで、人一倍といいますか、ありますね」

――直接勝利で自信も深まったのでは?

▼高岩「いやぁ、手探りでやってたんですけど、まだ佐藤光留の全てを知らないんで、姑息な牌の回し方だとか、いろいろダマはないですけど、リーチで追っかけてくるんでね。早めに上がりたいですね」

――緻密に裏を読む相手は得意?

▼高岩「いやぁ、僕はそこそこ一歩ぐらいは読むんですけど、この間の札幌の青木選手とのタイトルマッチ見てたら、お互い腕を取り合ってたんですけど、なかなかきれいなプロレスをするなってイメージなんで、そして二歩三歩、先をいくと。そこを僕の持ち味であるパワーでねじ伏せられたらなというのが理想ですけどね。怒りの餅つきをしたいと思います」

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