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11/6【DDT】Bブロック最軽量のMAOが“エセ骨法"で樋口を初戦撃破、HARASHIMA2連敗

 『D王 GRAND PRIX 2021 II』神奈川・横浜ラジアントホール大会が6日、行われ、Bブロックで最軽量(85キロ)のMAOが樋口和貞を破って初戦白星。「総合格闘術骨法烏合會矢野卓見道場」で“エセ骨法"を習得した成果を見せた。

 開幕前に矢野卓見師範からエセ骨法を伝授されたMAO。樋口とは20キロの体重差があるが、エセ骨法の動きを要所要所で見せて幻惑した。樋口も持ち前のパワーでチョップを乱れ打ち、ラリアットで追い込んだが、10分過ぎ、MAOは矢野師範の得意技である洗濯バサミを垂直落下式で敢行。そのまま両足で頭を絞め上げると樋口が気を失い、レフェリーが試合を止めた。

 エセ骨法殺法が冴え渡ったMAOが白星スタートを飾った。「たまたま勝ちました。偶然です。必然ではありません。紙一重。一個決まったから勝つし、一個決まったら負けてるような勝負でした」と薄氷勝利を振り返ったが、「僕はジャパニーズルチャ、ブリティッシュレスリング、エセ骨法という全く交わることのない3つを混ぜて闘ってますから。今日はうまく消化できて勝てた」と手応えありを強調した。

 2戦目は11・7新潟大会の岡林裕二戦。「明日は岡林選手。闘ったことはないんですけど、たぶんメチャクチャ強いんで。楽な闘いにはならない」と苦闘を覚悟しつつ、「偶然の勝利をたぐり寄せるサムシングで勝ちたい」と開幕2連勝を描いた。

 一方、1勝1敗となった樋口は「いつ散ってもいい覚悟で臨んでる。今日に関してはあいつの勝ち。(エセ骨法殺法は)特訓してたし、どうせ付け焼き刃かなと思ったんですけど。しっかりあいつの身についてるなら大きな武器。今日はあいつの土俵に乗っちゃった」と潔く負けを認めたが、「でも、これで終わったわけじゃない。まだ続くので気持ちを切り替えて。」と唇を噛みながらも前を向いた。

 また、Aブロック公式戦で2戦目となったHARASHIMAがクリス・ブルックスと対戦した。これが初戦のブルックスは蹴りを封じようと足を徹底攻撃。HARASHIMAもミドルキック連打、蒼魔刀連射で応戦したものの、ハイキックから蒼魔刀を狙ったところをサムソンクラッチで切り返したブルックスが3カウントを奪った。

 HARASHIMAが開幕2連敗を喫した。「想定以上の手足の長さ、打撃、丸め込みの強さ。油断してたわけじゃないけど、リングの結果がすべて」と現実を受け入れる一方で、「ただ僕は絶好調なんで。残り全部勝ちます。可能性があるかどうか分かりませんが、精いっぱい頑張ります」と前向きに誓ってみせた。

 一方、白星発進を飾ったブルックスだが、「今日勝ったのはうれしいけど、今日の僕は強くなかった。本調子じゃない。試合中に肩を傷めて、前から首や指の負傷もある。ケガが積み重なっている感じ。僕のD王は今日始まったばかりで、これから1週間であと4試合あるけど、キツい試合ばかりだ。今日の勝利をもう少し喜びたいけど、素直には喜べない状況だ」と手負いの状態にあることを告白し、表情を曇らせた。2戦目は11・7新潟大会ので竹下幸之介戦。「今日みたいな試合をしていたら明日はたぶん勝てない。帰って、脳みそを叩き起こさないといけない。明日頑張ります。だけどどうなるかは分からない」と不安をのぞかせた。

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